勉強を「自分事」にするための、「漢字テスト満点」
子どもたちにとって、最初は「他人事」
入塾当初、ほとんどの生徒は「勉強=誰かにやらされること」だと思っています。そして、それを少しも疑っていませんし、「当たり前のこと」だと思っています。
当然のことながら、それは勉強をするとき、マイナスに作用します。
(小学1年生から通ってほしいとお願いしている理由の1つは、ここにあります。小学校に入学した当初は、多くの子どもたちにとって勉強も「自分事」です。わかるようになって嬉しい、解けなくて悔しい・・・それが少しずつ「他人事」に変わってしまうのです。)
なぜなら、勉強・努力をする理由が、努力をするのは「誰かに言われたから」ですし、良い結果を出すために勉強するのも「誰かに叱られないため」なのですから。
これでは、「自分で気づき、自分で考え、自分から行動する」ことはできません。
ちなみに「自分で気づき、自分で考え、自分から行動する」というのは、プラスワンの目標です。
一つずつハードルを飛び越えるように
ですから、まずは「勉強全体」ではなく、まずは「目の前の課題」を自分事にすることから始めてもらいます。
その一歩目が「漢字テスト満点」です。
暗記もののテストは、自分で努力をすれば、それがそのまま結果に反映されます。逆を言えば、誰が何と言おうと、本人が動かなければ「満点」は取れません。
満点を取れなかったら、「残念」という気持ちを伝え、「次は満点を取れるように頑張って」と声をかけ続けます。
それは根競べです。
叱ったり、その場で10回練習させる・・・という単純な「罰」を与えるのは、とても簡単なことです。でも同時に、次につながることもありません。だからあくまで、根競べを続けます。
子育て=根競べ
その根競べは1か月かかるかもしれませんし、2か月、3か月かかるかもしれません。
小学生の「勉強に対する意識付け」は、そのほとんどが「根競べ」になると思います。我慢できずに声を上げたり、動いた方が負け。
大人の側も、本気で「成長」させるのであれば、それくらいの覚悟は持つ必要がある気がしています。
最終的に「自分の意思と努力」で満点を取ることができれば、それだけにとどまらずに、他の勉強にもプラスの影響が見え始めます。
だからプラス・ワンでは、「とりあえず自分で動いてみる」という習慣付けのために、漢字テスト満点を「最初の目標」にしてもらっています。