「勝ち負け」を楽しめる子どもは伸びる!

お盆休みが終わり、夏のワンコベが再開しました。


昨日は1年生と2年生、今日は3年生と4年生が二人ずつの参加でした。


異なる学年が同時に勉強すると、教える側は大変です。
一人ひとり教材が異なるので、まずは準備が大変です。
一人ひとりタイプも異なるので、見て回って教えるのも大変です。

だったら完全1対1の個別指導にすればいいじゃないか、と言われてしまいそうですね。
でも、クラス授業に移行するための講座なので、「完全1対1」はできるだけ避けて、周りのみんなと勉強する機会を作りたいのです。

といった訳で、講師が走り回って頑張っています。



さて、今日は3年生と4年生。

授業最初の「聴き取りテスト」では、3年生が4年生に勝利!
短い文を一字一句正確に聴きとる問題なので年齢は関係なく、「集中力」や、日常会話で「相手の話をしっかり聴く習慣」によって結果が左右されるテストです。
勝利した3年生はニコニコ、とても嬉しそうな顔をしていました。

続く「計算プリント(四則計算・基本)」でも、2-1で3年生の勝利!
この計算プリントは、小学2年生の3学期以降であれば誰でも解けるレベルの問題です。ただ、問題数が多いので、「集中力の持続性(自分を律する力)」が問われる課題となります。
この課題は、満点を取れた生徒は皆、「嬉しい」というよりも「ホッとした」表情でした。

※こういった課題は、1問の計算ミスに対して「あーあ・・・」としっかりヘコむことができる生徒は、そのうち満点を取れるようになります。「あ、ケアレスミスしちゃった」「ちょっとしたミス」「ま、1問ミスだしOKでしょ」というセリフをよく耳にする場合は、ちょっと気を付けてあげて下さい。


このような指導法は、ひと昔前に話題になった「徒競走で手をつないでゴールする」という「勝ち・負け」をつけない教育とは、正反対です。

決してそれが間違えていると言いたい訳ではありません。
教育や子育てに「絶対的な正解」はないので、あくまで「どう育てるか」をご家庭で話し合い、考えながら見つけていけばいい話です。

塾も同様です。
うちの塾では「この子はこういう風に育ててあげれば一番伸びるのではないか」を考え続けながら指導しています。
その際に、「この子は1対1で教えてあげるのが一番いい」と判断すれば、個別指導の塾をお薦めしています。(普通の塾は「うちに入ってください!」と言うと思いますが・・・苦笑)


プラス・ワンとしてのゴールは「高校入試」なので、「勝ち・負け」を誤魔化すわけにはいきません。

中学校に上がると、テストで良い点数を取るのが難しくなり、テスト結果で学年順位をつけられるようになります。

通知表の結果だけでなく、英検や数検、漢検や課外活動までもが、高校入試ではすべて点数化されるのです。


そんな未来が数年後に待っているのですから、「勝ち負けは関係ない。みんな一緒。」ではなく、「勝ったら嬉しい(負けた人をバカにしたら先生に叱られます)」「負けたら悔しい、だからそれを覚えていて、次回リベンジをする」という習慣を身につけた方が、子どもたちの未来のためになるはずです。


プラスワンに通ってくれている子どもたちには、こうした小さな勝負1つ1つに真剣に挑んで、喜び、悔しがり、リベンジしてくれています。

だから今回のような経験は、どちらの子どもたちにとっても「成長の種」となるはずですなので、見ている私も「次はどうなるかな」とワクワクして、次の変化・成長を楽しみにしています。