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「ミスすること」は、悪いことではありません。

残念ながら、「楽しい」と勉強に取り組んでいる生徒は、あまり多くないのではないでしょうか。

プラスワンではありがたいことに授業時間の30分前から集まり始めて、楽しそうに通ってくれている生徒が多いです。問題が早く解き終わった生徒に「考える問題プリント」を渡すと、みんな必死になってチャレンジしてくれます。ミスをしたらとても悔しそうですし(すぐに席に戻ってまた解き始めます)、解けたら満面の笑顔で本当に嬉しそうです。

でも一般的には、塾は「楽しい」とは思われていないようです。


できることなら、

「考えること」「知ること」「覚えること」を、「クリアすると気持ちいい=達成感を味わえること」と

「塾」を、「いろいろな問題にチャレンジできて楽しいところ」と

そういう認識を持ってもらえるような勉強を、小学低学年の頃からやってほしいものです。



小さな成功体験を積み重ねて欲しい


ワンコベや小学部では、「小さな成功体験」の積み重ねを大切にしています。
なぜなら、それが「達成感」につながるからです。

・前回はミスしたけれど、今回はできるようになった。

・他の人よりも長い時間がかかったけれど、自力で正解することができた。

・前回は覚える努力をしなくてダメだったけれど、今回はしっかり覚えてきたから全部解けた。

・5回も解き直したけれど、最後にはしっかり正解できた。

こうした成功経験は、実際に子どもたちが「努力」してくれたから味わえたことです。


だからこそ、そのときの満足感、充実感、達成感を大切にして欲しいと思っています。




「やればできる子」は、結局「やっていない」


一時期「やればできる子」というフレーズが流行りました。
そのとき実は、とても嫌でした。

なぜなら「やればできる子」は、結局「やっていない」からです。




「やってみよう」という気持ちを伸ばしたい!!


せっかく全国放送でCMを流すのであれば、「やっていない子」を肯定してあげるのではなく、「やってみよう」という気持ちを周りにいる大人たちが総出で引き出しましょう、という風潮を日本全国に広めてくれればいいのに・・・と思いながら、苦々しく見ていました。

つまり、

「努力」=きつい

ではなく

「努力」=次の成功に必要なこと
だからとりあえず「やってみよう」!

ということを、実感を伴って理解することができれば、中学・高校だけでなく、大学や社会に出てからも大きな武器になるはずです。


だからこそ、小学生、特に小学校の低学年・中学年の子どもたちにとって、「とりあえず自分からやってみること」は大切なことだと考えます。



「やらされる勉強」の弱点


「やらされる」勉強は、すぐやるので即効性はありますが、誰かに指示されないとやらなくなるため、持続性が期待できません。
そのため、毎回誰かが「これをやりなさい」と言い続ける必要があります。

また、「言われたことをやっている」ので、大きなミスをすることが少なくなります。これは一見すると良いことのように見えるかもしれませんが、実は大きな問題点を潜んでいます。

それが、試行錯誤をしないこと、そしてミスをしたことによる「気づき」を得られないことです。



子どもが「やってみよう」と思える学習環境を整えましょう


最初からすべてうまくいく生徒はいません。
ミスをすることも、決して悪いことではありません。

それを「きっかけ」にして、次の成功につなげることができれば、そのミスは「やって良かったミス」になります。


こうした1つ1つの「試行錯誤」の過程が、生徒にとっては一歩一歩の「成長」になるのです。

ですから、子どもたちがミスを恐れずに「とりあえずやってみよう」と自ら腰を上げてくれるような学習環境を整えたいものです。