見出し画像

大学を飛び出した。本気の同世代に出会った。

■ はじめに

 みなさんは大学はどんな場所だと感じていますか?「勉強をする場所」「遊ぶ場所」いろんな考え方があると思いますが、飛田さんは学生時代に大学を「何一つ楽しくない場所」と考え、大学を飛び出しました。

 この記事をよんでいただければ、小さなコミュニティにとらわれない考え方を知っていただけるのではないでしょうか?

■ どのようなお仕事をされているのですか?


 NPOについての研修受け入れ、就業・起業サポート、社会貢献塾、生活支援・介護予防サポーターなど、地域に根付いた総合的な支援をしています

■ 団体が設立されたきっかけは?


95年の阪神淡路大震災がきっかけで、1996年10月に設立されました。その当時は“ボランティア元年”とも呼ばれ、約130万人以上のボランティアが被災地の復興の支援をしていました。震災から半年後、現在の理事長がお年寄りの女性から「ありがとうと言い続けるのがつらい」という話を聞き、その女性はありがとうと言い続けることで自己嫌悪に陥ってしまっていたことがわかりました。被災地の復興には「人の承認欲求を満たす活動」が必要不可欠である考え、その第一弾として“あたふたクッキング”と呼ばれる「高齢者による高齢者へのご飯宅配サービス」を始めました。現在でもその活動は続いているのですが、それ以来たくさんの取り組みをプロデュースすることで復興に携わってきました。

■ NPO法人で働こうと思ったきっかけとは?


大学が何一つ楽しく感じられなかったことが大きなきっかけでした。
ラクロス、ミュージカル、定食屋など、10以上のバイトを経験しました。
宝塚のダンススタジオでバイトしたときに、「本気の同世代」に出会い、自分の人生と本気で向き合っている人に出会うことで、「自分と違う人に出会うことは大きなプラスになる」と考えるようになりました。

その後スウェーデンに留学し、人生で初めてマイノリティを経験しました。
アフリカではマラリアにかかり、病院で隣にいた人は死に自分は薬で助かるという生死の境を経験しました。日本に戻ってからはそういった海外での経験から「世の中をフェアにしたい」と考え公務員を目指すのですが、長く海外にいたこともありテストが難しく挫折します。その当時は“お給料を出すNPO”が出てきた時代だったため、お給料のもらえるNPO法人を探した結果、SC神戸に就職しました。

■ NPO法人で働いてみて


 NPO法人は“やりがいをもって働いている人が多い”と呼ばれるが、自分の周り(30代)は家庭を抱えており、社会のことを考えている暇などない場合が多いです。
NPOでは仕事を生きがいとして24/7 働いている人もいれば、そうでない人もいます。私はどちらの人もいていいと思っています。大切なことは、自分の一番大切にしたいことを優先したうえで、それからSC神戸に愛着を持ってもらうことだと考えているからです。

■ 取材をさせていただいた学生の感想 

 お話を聞く中で、私は飛田さんの行動力に驚かされるばかりでした。日本から飛び出していた飛田さんですが、日本に戻ってきたときに「日本も捨てたもんじゃない」と感じたそうです。そんなことばを聞いて、身近なところにある幸せやすばらしさを見逃さないよう、周りの人に感謝しながら毎日を丁寧に生きていきたいと思いました。

■ 取材をさせていただいた方

認定NPO法人 コミュニティ・サポートセンター神戸
事務局長  飛田 敦子さま


記事を読んでいただき誠にありがとうございます! ぜひ「フォロー」と「スキ」をお願いいたします! 他の記事もご覧いただけましたら幸いです!