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川の流れと時間。

今回の「自然に還る、自然を生きる」(主催イベント名のパクリ)シリーズ。

やっと時間のある日に晴れたので川遊び。

雨の名残りを残すように陰にある葉っぱたちは雫をたっぷり乗せていた。
小さな虫もたくさんいたりして、いのちがあちらこちらで弾けるように瞬いていて嬉しくて嬉しくて顔が緩んでしまう。

川について、目を閉じて座っているといろんな感覚が高まるのを感じる。
少し流れにつけていた足先の冷たさ、太陽に照らされ時間と共にちりちりと炙られている背中、遠くに蝉の声、勢いのある川の音、服の間を通り抜ける風が運ぶ香り、座っている石の少し歪な形…。

ぐぐぐっと今にのめり込んで、飛び散ったいろんなものも集めて、目を開いたらほんの少し前と変わりないようなのに世界が一層色付いて見えた。

川は今を運んでどんどん流れて行ってしまう。
そう思うと随分と向こうへ行ってしまったようで、ずっと目の前に佇んでいる。

冷え切った足は干すようにして、また息を吹き返す。

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