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迫る塊。

今回の「自然に還る、自然を生きる」(主催イベント名のパクリ)シリーズ。

彼岸花や秋桜が咲いていると知っていたけれど、空が青すぎて水が恋しくなってしまった。

どうせなら大量の水がいい。
と、綿ケ滝へ。
水は白く濁っているようだけど、その分流れる水は塊のように迫り来る。圧倒的。
雨上がりじゃなくても飛沫がたくさん舞ってるのであちらこちらしっとりしてる。

塊の瞬間を捉えるように見つめていると止まっているような動いているような錯覚が起きてしまう。
脳は混乱して、世界をぐにゃりと歪ませたりする。

目を逸らしたら遠くの山から滑り込むように光が差していて、時間と共に照らす場所を変えている。

変わる光や流れる水と一体になるうちに陽の沈む時間になっていた。

少し走るうちに、空は広くなって太陽は辺りをおんなじ色にしてしまった。
暖かい時間。

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