白いシャツ。

お気に入りの白いシャツがある。
こんな日に限って、カレーうどんやミートソースのパスタなんて食べてしまうもので。

気を使っていたつもりでも、口の中に入る直前を狙って最後の悪あがきとばかりに暴れ狂う麺達に大概敗北してしまう。
さて、敗北してしまってはもう「お気に入りの白いシャツ」ではなく、「一点のシミがあるお気に入りだった白いシャツ」になってしまう。

たったの一点でも、ほんのわずかな範囲でも、意識に深く刻まれることはあるのだ。

ここからである。
「今後、気をつける」
「そもそも白いシャツなんて着るのやめよう」
「シミ抜きしてみよう」
「むしろ染めてみようか」
「気にせず着ちゃおう」
選択肢はいくつもある。どれを選んでも間違いではない。

人生は選択の積み重ねで出来ている。
新生活が始まる人も増える時期、選択について改めて考えてみてもおもしろいかも。
自分のクセなんかも見えてくるかもしれない。
憧れの人のクセを盗んでみてもいい。

とりあえず、照れずに洗濯を選択してみるのもひとつである。

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