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【勝手に広報チャンネル★株式会社ユーザーベース】byプラスカラー

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツです。
元広報・現役経営者である2人(代表佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。

紹介企業概要

・社名:株式会社ユーザーベース
・設立:2008年4月1日
・代表者:代表取締役社長(共同経営者 )稲垣裕介 / 梅田優祐
・社員数:130人(単独)567人(連結)
・所在地:〒106-0032  東京都港区六本木7-7-7 TRI-SEVEN ROPPONGI 13F
・代表的なサービス:企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」、ソーシャル経済ニュース「NewsPicks」、日本最大級のベンチャーデータベース「entrepedia」、B2Bマーケティングエンジン「FORCAS
・株式上場:東京証券取引所マザーズ市場上場(2016年10月21日)(証券コード 3966)

リサーチ背景(気になった理由)

・経済情報プラットフォームが作った競合障壁は?
・なぜ自由な働き方が認められているのか?
・海外進出に必要とした行動力の源泉にあるものは?

調べてみてわかったこと

【創業者】
代表取締役CEO 梅田 優祐
米国ミシガン州生まれ。コーポレイトディレクション、UBS証券を経てユーザベースを創業。4児の父親。お酒は飲めない。1人好き。好きな映画はバックトゥザフューチャー。

代表取締役COO 稲垣 裕介
愛知県出身。アビームコンサルティング株式会社を経て、ユーザベースを創業。高性能マイクでないと拾えない声質。人と酒が大好きで飲みに行きたがり。夏はBBQ会も率先して開催。

【ミッション・ビジョン・バリュー】
<7つのルール>
①自由主義で行こう
②創造性がなければ意味がない
③ユーザーの理想から始める
④スピードで驚かす
⑤迷ったら挑戦する道を選ぶ
⑥渦中の友を助ける
⑦異能は才能

【組織体制】
取締役佐久間 衡
長崎県出身。UBS証券投資銀行本部を経て、2013年にユーザベースに入社。ポーカーフェイスだが、誰よりも熱い。偏愛しているものはマンガと数学とSaaS。好きな食べ物は火鍋。

執行役員 CPO/CAO松井 しのぶ
神奈川県出身。公認会計士。国内大手監査法人、PwC税理士法人を経て、トルコで4年半過ごしたのちユーザベースに入社。タイのバンコクで約1年半リモートマネジメントを経験。ワーキングマザー第1号。

執行役員CFO千葉 大輔
北海道出身。ジャフコ、クックパッドを経て、ユーザベースに入社。サッカーをこよなく愛し、なんでもサッカーに例える。

執行役員CSOMarianna B. Ofosu
ポーランド出身、米国ニューヨーク州在住。Wachtell, Lipton, Rosen & Katz法律事務所を経て、ユーザベースに入社。弁護士になる以前は社会企業家として、米国・アフリカでも活動していた。

【市場、マーケット】
BtoCのサブスクリプション市場について
2019年度のサブスクリプションサービス国内市場規模(7市場計、食品・化粧品類の定期宅配サービス分野含む)はエンドユーザー(消費者)支払額ベースで、6,835億2,900万円であった。2020年度は前年度比15.2%増の7,873億円を予測する。
また、5年後には市場規模が支払額ベースで1兆211億円にのぼると予測している。(矢野経済研究所 2020年4月発表

<広告>
2019年の広告費について、マスコミ4媒体は前年比3.4%減の1兆8,534億円と前年割れを記録、テレビ広告費は同2.7%減、雑誌は同10減%と大きく落ち込みました。一方、インターネット広告は同7.2%増の8,343億円と堅調な伸びを維持している。
しかしインターネットの(2020年)4~6月の広告業売上高は前年同期比14.2%減(1~3月は1.0%減)となった。インターネット広告も減少幅が大きくなった。(経済産業省より

【会社・サービスの特徴】
・「SPEEDA」は専属アナリストによる560業界のオリジナルレポートを収録しており、5分で業界の概要・市場環境・競争環境を理解が可能
・国内の全上場企業、海外のほぼ全ての上場企業、世界800万社以上の企業データを収録。1社1社をウェブ検索する必要がない
・有料メディアや専門誌も含む2000媒体のニュースを配信しており、必要なニュースのみをメール通知することが可能
・広報媒体「NewsPicks」はウォール・ストリート・ジャーナルやダイヤモンドオンライン、ニューヨークタイムズなどの90以上ものメディアからニュースを厳選して配信
・月額1500円で「編集部オリジナルコンテンツ」とニューヨークタイムズやハーバードビジネスレビュー等の翻訳記事などの「有料経済メディア」の記事を閲覧可能
・専門のクリエイティブ・チームがスライド型記事や動画の制作を行い、独自のUI設計
・300万人以上のビジネスパーソンが利用。著名人のコメントは各記事の解説機能に
・2017年4月1日から月額5,000円の「NewsPicksアカデミア」を展開。
 リーダーの教養をコンセプトとした、書籍やイベントや講義などを通じて、新しい学びと出会いの場を提供。

6、【ビジネスモデル】
NewsPicksの有料会員の大幅増加により、MRRも大幅拡大(2020年6月時点で229万円)。コロナ禍にも関わらず広告事業も成長し、前年比+33%の売上。SPEEDAのMRRも順調に拡大し、コロナ禍においても20%以上の売上高成長率を維持

【代表的な競合】
スマートニュース株式会社

【競合優位性】
経済情報特化。ニュース配信だけではなく、経済情報プラットフォームSPEEDAの運営等、有益な情報源としての地位を確立している。

【採用】
アカウントセールス、採用広報担当、シニアアカウントエグゼクティブ、デザイナー、障がい者採用オープン求人、経営企画リーダー、テストエンジニア、カスタマーマーケティング、コーポレートエンジニア、SPEEDAコンサルタント、カスタマーサクセスリーダー候補、コンサルティングセールス、UIデザイナー、インサイドセールス、リサーチサービス企画、パートナーシップ

【出資・株式】
・株式会社東京放送ホールディングス
・三菱地所株式会社
大株主
新野良介(持ち株比率21.42%)
梅田優祐 (持ち株比率17.86 %)
稲垣裕介 (持ち株比率7.37 %)

【勝手に広報ポイント①】1日かかる競合分析を僅か2分間で可能な経済情報プラットフォーム「SPEEDA」

市場参入機会を逃さない手段の一つはデータに基づいた仮説を検証するプロセスを効率化することにある。
言い換えれば、自社に経済的な情報プラットフォームがない企業ほど、経済的に損をする可能性が高いことを意味する。データ収集に時間をかけているようでは本末転倒である。国内最大級アフィリエイトサービス「Smart-C」を運営している株式会社アドウェイズはインターネット広告市場に参入する上である障壁を抱えていた。
同社はマーケティングコンサルタントによる定性的な「現場の声」を元に競合分析を行なっていたため、常に情報の精査を必要としていた。
その後、クライアントの要望が「広告効果の最大化」からデジタル領域を含めた「トータルマーケティングの提案」へと変遷。
こうした背景事情を踏まえ、定量的なデータに基づいた仮説を検証するため、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」を導入を決意。
「専属アナリストによる560業界のオリジナルレポート」、「世界800万社以上の企業データ」、「有料メディアや専門誌も含む2000媒体のニュース」、
……こうした「定量的なデータを瞬時に取得できる環境」を構築した同社は仮説を構築し、検証した機会がこれまでよりも増加した。
営業現場で同ツールを活用し、クライアントと競合企業のデータを渡した際、「1日中かかっていた作業が2分……」とマーケティングコンサルタントから絶句された事例もあったとのこと。このように自社で情報プラットフォームを持っていない企業のニーズに応えられることが「SPEEDA」の強みであると言えるだろう。

【勝手に広報ポイント②】「掛け合わせ」で作る競合障壁とその環境を実現するための自由主義な働き方

では「SPEEDA」の市場における特異性は単にデータの量だけなのか。
チーフテクノロジストの竹内秀行氏曰く、「優れたシステムに、優れた人の手でつくられたコンテンツを「掛け合わす」こと」が「SPEEDA」が作った競合障壁であるとのこと。
その上で、「そのままプログラムを真似されても、そこに掛け合わされている弊社独自のコンテンツがなければ、同じバリューが出せるはずがない」と述べている。
「テクノロジー×コンテンツ」「エンジニア×アナリスト」、いわば、そうした独自の掛け合わせこそが「SPEEDA」の市場における特異性を形作っている。とはいえ、優れたシステムに優れた人の手でつくられたコンテンツを掛け合わせるには、メンバーの多様性が維持されたまま、活躍しやすい環境が整っていることがベースになる。
すなわち、「SPEEDA」を形作ったもう一つの市場における特異性とは、「メンバーの多様性を維持する自由な働き方が認められた環境があること」にあると言えるのだ。
社員全員が共有している価値観「7つのルール」において、“自由主義で行こう”という理念が重要な位置を占めている。
例えば、エンジニアチームはその環境だけにとどまらず、全社ミーティングの中で経営陣の経営戦略を聞いたり、ユーザの耳に傾けるなど、個々の視座を高める機会を作っている。
また、何時に出社をしても、どこで働いてもその中でコミュニケーションをとり、成果を挙げていれば良いという自由主義的な価値観がある。
掛け合わせの競合障壁を作るという発想と、その発想を実現するための環境が整っていることこそが、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」の市場における特異性であると言えるだろう。

【勝手に広報ポイント③】プラットフォーム依存にならない拘りのUI設計でメディアでも失敗しない「見せ方」を実現

社会が発展するということは情報のキャッチアップが複雑化することにある。文字を介さないコミュニケーションの重要性は、ピクトグラムの発祥経緯が1964年に開催された東京オリンピックにまで遡るという歴史的な事実を紐解くまでもない。
ウォール・ストリート・ジャーナルやダイヤモンドオンライン、ニューヨークタイムズなどの90以上ものメディアから「NewsPicks」は掲載情報を読みやすく提供するために独自のUX設計を行なっている。
バナー広告がなく、ブランド広告、ネイティブ広告を展開しており、コンテンツのUIにフォーカスされていることはその特質の1つである。
「NewsPicks」インフォグラフィックエディターである櫻田潤氏はUIの重要性について、「プラットフォーム主導」「広告モデル」の視点から解説している。
同氏曰く、GoogleやFacebook、Twitterなどのプラットフォーム主導のビジネスが展開されてきたことにより、コンテンツのUIに敏感な文化が醸成されていったとのこと。
だが一方で、こうしたプラットフォームに依存するメディアはプラットフォームの「見せ方」に依存する側面がある。
バナー広告ありきのインタフェース、エンゲージメントよりもバズを追い求めるメディアなど、コンテンツを作る側はこうした見え方を意図してコントロールすることができないのだ。
だからこそ、「Newspicks」はプラットフォームのインターフェースや広告モデルに依存しない。
そして、「Newspicks」にはクリエイティブ・チームがあり、コンテンツのUIに力を入れルことができる。インフォグラフィックのみならず、スライド型記事や動画の制作も行なっている。
ユーザーに想定した記事を読ませるエクスペリエンスビジネスの源泉には、こうしたプラットフォーム主体のビジネスに依存せずに独自にコンテンツのUIを開発し続ける環境が整った素地があると解釈できる。

まとめ

株式会社ユーザーベースの由来はユーザー視点を意味する「USER」と、経済情報のインフラを意味する「BASE」が混在した造語にある。
その実態は、マネジメントへの不信感から醸成された7つのルールや掛け合わせで作る競合障壁、既存のプラットフォームに依存しないメディア戦略、先駆けとなった海外メディアの創業者と繋がりを構築するために登壇イベントに直接足を運んだCEOの存在など、幾多の積み重ねを通して経済情報プラットフォームを築き上げてきた事実に起因する。
同社はこうした戦略的基盤を素地として、「経済情報で、世界をかえる」というミッションの実現を企図している。

プラスカラーでは月額5万円で広報戦略の策定をお手伝いする【広報ライトプラン】をご用意しております。お気軽にお問い合わせください。


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