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『完全忘却術』『忘れる』能力こそ優れている。忘れろ!

漫画やドラマで「一度見たものは絶対忘れない!」という能力者が出てきますよね。事件のカギになる映像(ノートの片隅に書かれていた小さなメモ書きなど)を忘れずに覚えていてスパッと事件を解決するシーンは、凄く羨ましいですよね。こんな能力があれば自分もヒーローになれるのにな!テスト楽だろうな!なんて思ってしまいます。しかし、これは優れた能力ではありません。普通の人が持っている忘れる能力の方が余程優れています。


すべて覚えていれば役に立ちそうなのに、人はなぜ忘れてしまうのでしょうか?

車に轢かれそうになって命の危機を感じた!など、ビビっと感情にきたものや、試験勉強で一生懸命覚えたものは忘れませんが、

どうでもいいと思った、もしくは何も感じなかったものはすぐに忘れてしまいます。

逆に考えてください。能力者はどうでしょう?
他人のノートの片隅のメモなんて普通どうでも良いですよね。三日前の朝食になに食べたか?どうでもよいですよね。
能力者はどうでもよいことでも、、、忘れられないのです。

『嬉しい』ことを忘れないのはいいことですが、『辛い』ことも忘れられません。

『辛い』ことを忘れられないって、それだけで辛くありませんか?
忘れられないと言うことは、思い出したくもない記憶がいつまでもあなたを追って来るのです。

漫画やドラマでは、完全記憶術を持った人の辛さは語られることは少ないですが、もしそのようなシーンがあれば辛さも察してあげてください。

「時間がすべて解決してくれる」と言う言葉があります。
それは感情が揺さぶられて忘れにくい記憶でも、それなりに時間が経てば忘れられる!と言うことです。

人間は忘却術と言う素晴らしい能力を持っているのです。忘れることで、失敗や辛いことから逃げ、新たにチャレンジできるのです。

憧れの完全記憶術は、残念ながら一種の退化です。人間が手に入れた忘却術を忘れてしまったのです。
忘れられるあなたは素晴らしい能力を持っています!誇って良いんですよ!!!

ちなみに、忘れるコツですが、時を待つ!と言うのが間違いないですが、スポーツや旅行などがお勧めです。忘却能力を活性化させれば良いです。

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