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「欲望」を満たしても「幸せ」にはなれない

人生の中で欲望が強い人たちを沢山見て、人は欲望を持つ生き物だと思っていました。しかし、最近ニートさんたちを見ていると、欲望が殆どない人もいることに気が付きました。そこで「欲望」について改めて私なりに考えてみた。欲シリーズ2回目です。
(1回目ニートと無欲https://note.mu/plush/n/n43d1f07f887c)

色々と本を読んで、
フランスの哲学者ジャック・ラカン の『人間の欲望は他者の欲望』という言葉にたどり着きました。

「自分の欲望(食欲・睡眠欲・性欲など本能的な欲望を除く)は、他人や外部情報を見て、沸き上がり、満たす方法を知る。」と勝手に私なりに解釈しました。

子供の遊びで例えるなら、
「欲望が湧く」と言うのは、子供が隣で遊んでる子の玩具がどうしても欲しくなるようなもの。
「欲望を満たす」のは、その玩具を手に入れること。
「欲望を満たしても満たされない」のは、隣りの子の玩具を手に入れた瞬間その玩具が価値のないものに見えてしまうこと。なぜならその欲望が所詮は他人のものだから。というところでしょうか。

ここで気が付いたのは、
「欲望が満たされない=幸せになれない!」と思いがちですが、よく考えると「欲望を満たす!」と言う手段に対して、「幸せになる!」という目的が見えていないし、そもそも設定されていません。欲望が満たされたとき、幸せになれることもあるでしょうが、それは偶然です。
適当にシュートを放ったら、たまたまゴールだった!みたいなもん。
何も考えずに、欲望を満たして、幸せにたどり着くのは、非常にコスパが悪い行為です!

ここまでのまとめ
・「欲望が湧く」と言うのは、隣の芝が青く見えるようなもの。
 →欲望は「他人からの貰いもの」
・「欲望を満たす」という手段は、必ずしも「幸せ」を目的としていない

以上を踏まえて、幸せになる方法を考えてみましょう。

まず「幸せ」を各自しっかりと定義付けましょう。シュートを放つ前にしっかりとゴールを見据えましょう。

私の幸せの定義は、
「現在、もしくは近い将来『私は幸せ!』であると心の中で自信をもって言えること。その自信を保てる環境にいること。」です。https://note.mu/plush/n/nf290a09cff87

私の場合は、「自信」をもつために「欲望を満たす」と言う手段が使えそうです。

手段の選択肢は、ある程度あった方が良いので、他の人と合ったり情報に触れたりして、自分なりの「欲望」をコレクションしましょう。欲望の少ないニートさんは、これが大事ですね。

そして集めた「欲望」をすべて満たそうとしてはいけません。他人には必要でも、自分には不要な他人の欲望を沢山もらっています。
自分の「幸せ」の定義をよく思い返して、「幸せ」になるために本当に必要な欲望なのか、不要なのか、一過性のものなのか、害悪でしかないのか、よく考えて、満たしたい「欲望」を取捨選択ください。
ここでよ~く考えて自身で選択したものこそが、あなたの本物の「欲望」です。

「欲望を満たす」という行為はあくまで手段です。「幸せ」と言う目的を見失わないでください。

他人の「欲望」に流されるなよ!



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