【バックギャモン】私が「東京リーグ1部なら参加する」と言ったわけ

日本バックギャモン協会(JBS)には5つのタイトルがありますが、そのうちの2つ「名人戦」「盤聖戦」は半年にわたる予選を行いこれを通過した選手によるトーナメントでタイトルを争います。基本的には「4人に1人が予選通過」なのですが、強い選手が多いところにはより多くの権利が与えれます。
私は東京在住なので東京リーグに参加すればよいのですが、「あること」を言ったためにこれが憶測を呼んだようなので、ここで真意を説明しておきたいと思います。

東京リーグの制度

前述の通り、名人戦と盤聖戦は予選→本戦の形式をとっています。予選は地域ごと・ネットでリーグを行い、一定の計算に基づいて「枠」を得ることで本戦に進出できます。この「枠」は、人数と参加者のレーティングにより求められるのですが、東京リーグは人数が多いためレーティングが高い方から「1部」「2部」「3部」とわかれています。基本は「東京リーグ」全体としての枠数を計算し、これを各部に振り分けて成績に応じて本戦枠を得ることができます。東京リーグは人口もレベルも日本最大で、特に「東京リーグ1部」はまさに日本のトップリーグ、ここに入るだけでも「名誉」と言えるものです。と同時に、レーティングに応じて枠数が振り分けられるので1部リーグに与えられる枠数は2部、3部に比べて多いのです。
実は東京リーグは部によってルールが少し変わります。名人戦は「25ポイントマッチ」なのですが、東京2部は19ポイントマッチ、3部は15ポイントマッチと減らされています。同様に盤聖戦は「11ポイントマッチ3番勝負」なのですが、東京2部は9ポイントマッチ3番勝負、3部は7ポイントマッチ3番勝負と、下の部のほうがライトなレギュレーションになっています。
東京リーグと同じく「名誉」と言えるのは大阪リーグ入りです。大阪リーグはオープンではなく、レーティング上位6人だけが入ることができる、西日本のトップリーグともいえるのですが、レーティング的には東京リーグ1部とそん色ないため大阪リーグ入りも名誉であります。
※大阪リーグ入りにはもう1つ「関西の例会で半年間にレーティング戦30試合以上」という規定があります。いくらレーティングが高くても関西のレーティング例会に参加していないと大阪リーグに入る資格すら得られません。
私は大阪リーグ2期(実際に参加できたのは1期)、東京リーグ1部は2期入っており、実はそれだけでも本当に名誉なことなのです。
レーティングという点で言うと、東京1部リーグに入るためにはJBSレーティング1100でもギリギリで、1120くらいは必要です。JBSレーティング1100に乗せるのはかなり至難で、これだけでも名誉だということがわかります。

「東京1部なら参加する」と表明すること

実はこのような表明は以前からありました。理由はいろいろありますが、大きく2つあげるならば前述の通りの「名誉」と、「ハイレベルな選手との試合を楽しむ」ということでしょう。これがかなうのは東京1部リーグのみなのです(大阪リーグはクローズドなので除外します)。
したがって「東京1部なら参加する」と言うのは不思議なことではないと考えます。

このnoteの理由と「東京1部なら参加する」とした理由

1つのツイートがこのnoteを書くきっかけになりました。

基本的には枠数と参加費は比例するように計算されています。が、東京は特殊で、もともと「管理費」という名目で1人あたり1000円高くなっていたのです。なのでもともと3部は枠数に比べて高くはなっていたのですが、これほどの差になっているのは1部、2部の参加費が下がったからです。法人化によって起きたことで、これはこれで良いことだと思っています。
さて、今回「1部なら参加する」と表明したのは私だけです。これを言ったのは枠数と金額効率の関係ではなく、単純に「東京1部リーグが名誉」だからです。今回私は名古屋リーグで参加する予定だったのですが、王位戦やその道中でそこそこ勝っていたため11月にはレーティングが1100を超えており「もしかしたら1部リーグ行けるかも」と考え、「基本は名古屋リーグに参加だが、東京1部だけは東京1部で出る」と決めました。実はリーグ締め切り後に参加について打診があったのですが、東京1部で参加できないならば当初の「名古屋リーグ参加」ということで決めたからです。現時点で名古屋リーグ開催が確定していないのでどうなるかわかりませんが、開催されなかったとしてもこれで良いと思っています。どういう形でも、それは私が決めたことですから。
実は、もう1つ理由としてあるのはレギュレーションです。前述の通り2部、3部はポイント数が減らされているというのも大きなポイントです。私はやはり「名人戦は25ポイント、盤聖戦は11ポイント3番勝負でやりたい」と思っているので、名古屋リーグに遠征してでもやる価値はあるかなと思ってのことでもあります。東京1部なら名誉とともにこのレギュレーションでできるのも大きいのです。
※もう1つ理由を述べるならば、前回東京1部に入った時は名人戦だったのですが、双方敗退が決まっていた望月正行プロとの試合が行われなかったのです。ルール上問題ないのですが、やはり望月さんと25ポイントやりたかったなという思いは今でもあります。

しばらくはこのルーティンでリーグ参加していくことになると思います。東京2部にはしばらく参加しないような気がしますが、1部に入ってそん色のないレーティングに戻るまで頑張ります。

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