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  • 第27期盤聖戦振り返り

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【バックギャモン】「大阪本町例会に通えば特殊能力を身に着けられる」は本当か?

今回の話は「超」が付くほどオカルトな話なのでそういうのが苦手な人はお気を付けください。 バックギャモン大阪本町例会は原則毎週日曜日12時~19時で開催しています。東京赤坂よりも1時間長くプレイできること、参加者も多いことから実は私の中では「一番」の例会と思っています。私は大阪に住んでいたこともあり3年弱大阪本町例会に通ったのですが、本当にいろんなタイプのプレイヤーが「これでもか、これでもか」と訪れる例会なのでまったく飽きません。今回はそんな「大阪本町例会」にスポットを当てる

    • 【バックギャモン】日本バックギャモン界の「個性派」

      バックギャモンはすでにAIが浸透していて、eXtreme Gammon 2(XG)が最強ということでコンセンサスが取れている部分があります。XGの解析結果で最善手を確認し、解析結果が正式な認定でも使われています。良い点としては全体のレベルが飛躍的に上がるということが挙げられます。逆に、強い人ほど「個性」を失ってしまうのではないかという懸念もあるとかないとか。現代ギャモンでは機械解析の結果が台頭していますが、そんな中でも「個性派」と思う人は存在しています。今回は日本バックギャモ

      • 【バックギャモン】七盤勝負のバックギャモン【桑名七盤勝負】

        「桑名七盤勝負」は、三重県桑名市の桑名囲碁将棋サロン庵で生まれた競技です。連珠・どうぶつしょうぎ・オセロ・チェス・9路盤囲碁・将棋・バックギャモンの7種を1列に並べて同時にプレイ、4種目先に取った方が勝ちというゲームで、2017年2月に第1回の大会が行われてから7年、明日(4/20)から2日間、「第9回世界大会」が開催されます。 今回は「桑名七盤勝負」、そしてそこから派生した「オンライン七盤勝負」のなかから、バックギャモンに焦点を絞ってお話ししようと思います。 桑名七盤勝

        • 【バックギャモン】BMAB Individual Applications

          バックギャモンの実力認定機関「BMAB」の「Individual Applications」について、公式に書いていることをもとに本稿をアップします。「解釈が違う」ということがあればご指摘ください。 BMAB - About BMAB 以前の記事。ここで書いた時とは少し事情が違うかもしれません。 認定されるための基本要件 今回は「Individual Applications」、個人申請での認定についてになりますが、それによらない基本要件について述べます。基本要件は以

        【バックギャモン】「大阪本町例会に通えば特殊能力を身に着けられる」は本当か?

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        • 第27期盤聖戦振り返り
          2本

        記事

          【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(3)

          前回 【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(2) 前回はゲーム序盤と終盤から真ん中をつなげていくという方針で進めました。今回は「ランニングゲーム系統の展開」についてみておきます。 ランニングゲームへ移行するかどうかの判断 ランニングゲームはすべての展開の基本になるのですが、ランニングゲームへもっていって良いかを判断する基本的なポイントは「ピップ」です。相手よりも先に進んでいるならばランニングゲームを考えやすくなります。もう1つのポイントは「バックマン」です。バックマン

          【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(3)

          【バックギャモン】ダブルを考えるために立ち止まるタイミング

          ダブルは非常に難しいです。誰でも、プロでさえこの判断を100%正確に下せる人はいません。それくらいには難しいです。とはいえ、ある程度のところでダブルを考えないと簡単にスルーしてダブルのタイミングを逃すということもあります。今回は「実際にダブルするかどうかは別問題として、少しでもいいからダブルを考えるために立ち止まる」というタイミングについて簡単に紹介したいと思います。 1.ダブルを考える要素 ダブルは「序盤~中盤でギャモン勝ちもある状況」か「中盤以降でランニングが絡む場合

          【バックギャモン】ダブルを考えるために立ち止まるタイミング

          【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(2)

          前回 【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(1) バックギャモンの様々なゲーム展開のフローチャート化第2回です。前回は「バックギャモンの5戦法+1」を簡単に解説しました。今回からいよいよフロー化を始めていきます。 今回は「最序盤の考え方」と「最終盤とそこに至る大まかなルート」について紐解きます。 最序盤の考え方 最序盤では、自分が有利になる進行を目指します。基本的には「プライム」「ブリッツ」のいずれかを目指し、その道中で「ランニング」になる、というプランです。 中盤に

          【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(2)

          【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(1)

          バックギャモンの1ゲームは非常にバラエティに富んでいます。どのような展開になるかは出目次第、読みを超越した展開も数多く現れます。初心者~初級者の間は展開の速さ、流れを見極めるのが大変です。それを多少なりともわかりやすくできないかと考え、様々なゲーム展開の中でもありがちなものをフローチャートにしてみることにしました。どういった展開とゲームプランで進むのかを図にしてみようと思います。 前提 バックギャモンの「5戦法」 バックギャモンがほかのゲームと大きく異なるのは、5つあると

          【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(1)

          【バックギャモン】最後の「お祈りタイム」を迎えるために

          課題ポジション この局面で白は「黒をヒットできなければバックギャモン負け」まで見えるところまで来ています。かなりまずい状態ですが、ヒットすればまだチャンスがあるかもしれません。そのために最善を尽くすのがこの局面で考えることです。 このような「普通にやっても(ヒットできなければ)ギャモンセーブできない」という状況であれば、ここで考えることは「ヒットしたときに相手が困る形を作ること」です。したがって自陣3~7ポイントの5プライムに手を付けてはいけません。ここを壊すと自陣が弱くな

          【バックギャモン】最後の「お祈りタイム」を迎えるために

          【バックギャモン】コックトダイスの扱い

          JBSの掲示板に以下のスレッドが立ちました。 コックトダイスの際にクロックをリセットするということについての話題です。また、ダイスがチェッカーの上に乗った際にもコックト扱いとしていますが、出目として認めるという向きもあるようです。今回はこの「コックトダイス」の扱いについて私の考えを述べていくことにします。 JBSルール JBSルールでは以下の通り規定されています。 公式トーナメントルール4.1.4項。 おや?コックトダイスに関する規定がない? はい、コックトダイスに

          【バックギャモン】コックトダイスの扱い

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(11)(完)

          前回 【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(10) 13.買ったもの 今回マカオオープンで買ったものを紹介します。 ダブリングキューブばかり?いや何か変なものがあるぞ? 右のキューブは、いろいろな形に変えることができるパズルでもあるキューブです。遊び心が好きw 真ん中のキューブ、奥の2個はシンプルなキューブで、これの色違いが決勝でも使われました。濃い地に白文字だと見やすいんですよね、案外。見ようによってはやすっぽいけどシンプルさはGood。 その手前にあるの

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(11)(完)

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(10)

          前回 12.滞在6日目(2/26) 朝はいたって自然に起きたと思います。が、ホテルから外に出たのは10時半とかそのくらいだったかな。私にしては動き始めが遅かったかもです。 滞在6日目、実質的な最終日、行きたい場所は大体決まっているのですが、まずは空港へ行くことにしました。チェックインの場所とか事前にちゃんと見ておいた方がいいと思って下見がてら見に行くことにしたものです。ルートは2日目も使ったLRT。バスで駅まで移動してLRTを使って空港へ。 特に問題なくチェックインにつ

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(10)

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(9)

          前回 【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(8) 11.メイン3日目(3) ファイナル vs Tobias Hellwag(ドイツ) 後半 ここまで11ポイントマッチ0-8と大きくリードを許しています。この時には「振り方」を変えています。この大会ではずっと「バックハンド」で振っていましたが、この試合の途中から「持ち替え」も織り交ぜて振っています。状況が悪いときは振り方を変える、というのは私はよくやっています。ここで「王位戦の時に良かった」持ち替えも使うことに

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(9)

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(8)

          前回 【バックギャモン】第1回マカオオープン(7) 10.メイン3日目(2) メイン決勝進出が決まり、しばらく空き時間になります。RIOで日本人選手とお話ししたりSJPの解説を見たり食事したりと思い思いに過ごします。そういえばマカオといえばエッグタルトらしいんですがRIOで食べた1個だけでしたね、それ以外には食べていないのでちょっともったいなかったかも。食べたのはピザとサンドウィッチでしたからね。 17:30ころ、決勝地に向けて出発します。 決勝地、盧家屋敷に到着する

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(8)

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(7)

          前回 【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(7) 9.メイン3日目(1) 前日の夜はよく覚えていないのですが、1時くらいに時計を見た気はするのでそこまでは起きていたのだと思います。次に時計を見たのは朝5時ころ。目が覚めた私は気持ち悪さを覚えて胃液しか残っていないのに嘔吐してしまいました。自分の置かれている状況がわからなさ過ぎて気持ち悪くなったのかもしれません。メインベスト4は今まで2回ありますが、1回目はオンライン王位戦だったのでそこまででもありませんでした。

          【バックギャモン】第1回マカオオープンのあれこれ(7)

          【バックギャモン】決勝地の話【雑談】

          第1回マカオオープンは、メイン会場はフィッシャーマンズワーフ内のRIOで行われましたが、SJP、ダブルス、メインの決勝は歴史的建造物の盧家屋敷で行われました。このような動きはとても面白く、マカオには歴史的建造物も多いことから今後も同じような感じになるのだろうと思っています。 さて、将棋や囲碁のタイトル戦では会場を変えて対局するということが行われています。バックギャモンでもやってみたら面白いのではないか?と思い、場所を貸してくれるか、予算がどうかというのを全く無視して「ここで

          【バックギャモン】決勝地の話【雑談】