【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(2)

前回 【バックギャモン】ゲーム展開のフロー化(1)

バックギャモンの様々なゲーム展開のフローチャート化第2回です。前回は「バックギャモンの5戦法+1」を簡単に解説しました。今回からいよいよフロー化を始めていきます。
今回は「最序盤の考え方」と「最終盤とそこに至る大まかなルート」について紐解きます。

最序盤の考え方

最序盤では、自分が有利になる進行を目指します。基本的には「プライム」「ブリッツ」のいずれかを目指し、その道中で「ランニング」になる、というプランです。
中盤に向けての方針は、相手にアンカーを取られるかどうかで変わります。
プライムに対してはハイアンカーが強力な防御になり、ハイアンカーを取られるとプライムに閉じ込めるということが困難になりますので基本的にはプライムを作れたとしても「ランニング対ホールディング」になります。逆にローアンカーの場合はプライムを作るメリットもあります。簡単に逃げ出せないからです。したがって相手の取っているアンカーが2ポイントや1ポイントの場合はプライムを継続して良いでしょう。3ポイントアンカーはどちらでも戦える形なのでプライムにするかランニング対ホールディングにするかは道中で考えます。
ここで重要なことがあります。「初手64」で2ポイントを作った場合、プライムをやることが困難ということです。2ポイントを作ってプライムをやるということは、相手を1ポイントに残したまま空いた3~5ポイントを埋めることを目指すことになり、これが困難を極めるからです。この場合は基本的にブリッツを目指すルートへ入ります。今回は初手64のパターンを書きましたが、初手でなくても64で2ポイントを作った場合はブリッツを目指すほうが良いでしょう。

ブリッツに進んだ場合、(1ポイントを作っている場合)2ポイントでもアンカーを取る価値が出てきます。ブリッツはとにかくアンカーを取らせないことです。アンカーを取らせるだけで安心させてしまいます。アンカーを取られない場合はブリッツ継続で良いでしょう。アンカーを取られた場合、攻め手が1ポイントを作っているブリッツならランニングへ、作っていないならプライムもまだ可能なので状況を見て判断します。アンカーが1ポイントの場合、攻めつぶすというブリッツの本来の目的とは異なりますが自陣を作るメリットが大きくなるのでブリッツのような進行でもあまり問題にはならないでしょう。もちろんハイアンカーを取られている場合はそれ以上の攻めは利かないのでランニング対ホールディングの進行になります。

最終盤までのルート

バックギャモンは、ダブルパスになる以外のすべてのゲームにおいて「ランニング対ランニング」で収束します。先にすべての駒を上がった方が勝ちというルールだからです。その収束へのルートは大きく分けて3つあります。
●早い段階でランニング対ランニングになる場合
●ホールディングゲーム相手にすれ違う場合
●バーに上げたままクローズアウトし、上がっている間にエンターする場合(ベアオフ中にヒットするケース=コンテインメントゲームを含む)

ここでは「早い段階でランニング対ランニングになる場合」については「ランニング対ホールディングを途中経路とする」と考えることにします(最終的には分けるつもりです)。これを踏まえると、大まかな流れは以下の通りになります。
●プライムまたはブリッツを目指し、クローズアウトするか、ランニング対ホールディングになる。
●その後すれ違ってランニング対ランニングになる(ヒットされずエンターすることも「すれ違う」とする)。

なお、プライムで相手をクローズアウトするルートは、「ウォーキングプライム」で徐々に押しつぶすパターンと、「途中からブリッツに移行する」パターンがあります。

ここでは図式化しませんが、今後のためにメモしておきます。
途中でヒットしてからのコンテインメントゲームですが、ヒットした側は基本的にはプライムを目指しますが、2枚打ち上げた場合はブリッツを目指します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?