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どうやって映像はお金を生み出すのか?

あなたがSNSに上げている動画に、誰かが値段をつけてくれた事はありますか?
自己満足で上げている。もしくは将来の仕事の為の宣伝として上げている。
色々な理由があると思いますが、
動画を製作する方がどういった経路でお金を手に入れているのかを知る必要があります。

映像業界とそれに関わる関係者が今、何を求めているのかを説明していきたいと思います。
内容としてはフリーランスの方向けではありますが、映像業界で働きたい方や、フリーランスの映像クリエーターに仕事を頼みたい映像会社の方も何か得る事ができるのではと思い記事を書きました。

①今日の映像業界
・動画はお金になるのか?
・広告としての映像のあり方。
・YouTubeの限界

②映像業界の縮図と広告業界の関係
・クライアント
・広告代理店
・映像制作会社
・フリーランス

③映像を映像として売りたい
・映画制作
・サブスクへの映像提供

④広告としての映像の可能性
・映像が与える広告の強調化
・フリーランスが学ぶべき広告という概念
・自分の動画を広告する事から

⑤直接クライアントと仕事がしたい
・案件のミニマム化
・多方面での知識を養う
・実際に経験する

①今日の映像業界

・動画はお金になるのか?
よく言われている、動画は金になる。映像会社は儲けている。
という話はどこから出ているのか?とても疑問に思った方は少なくないと思います。
それについての答えとしては、
今、瞬間的にイメージを伝える事に最も適しているメディアが動画であるというのが一つの回答となります。
人々が目にする雑誌やWeb広告は、自分で読み進めて行かないと情報を得ることができません。しかし、動画は勝手に進んでくれて何かと並行して情報を得ることができます。
例えば、テレビ(民放)では好きな番組をみている時に、途中でCMが入ります。このCMは動画なので情報を得ようとしていない方でも勝手に情報が入ってきます。現代ではYouTubeという媒体の需要も盛んですがこちらも、一定時間広告をみないと自分の好きな動画をみることができないというシステムを取っています。ということは、人々は知らない間に動画をみて情報を得ている 、そして必要な情報ではなくても動画によって消費や行動をマニピュレートされています。

企業が広告で最も獲得したい層は、情報を欲している消費者ではなく企業に興味のない消費者です。
そういった興味のない消費者を振り向かせる一番の方法が動画なのです。
動画広告がテレビだけの占有物だった時代は終わり、どんな環境でも動画をみることができるこの時代だからこそ動画需要が上がり、
企業が動画制作にお金を使う世の中になってきているのです。

しかしながら、動画だけの知識があっても企業から直接仕事が来るわけではありません。どういったマーケティングでどの様に使用されるものなのかを理解していく事によって仕事がもらえる動画クリエイターになっていきます。

・宣伝広告としての映像のあり方。
動画の需要そのほとんどが広告です。
つまり、映像クリエーターとしてはB to Cで仕事をしていると思っている方が大半だと思いますがクライアントを消費者と考えた時に直接消費者がお金を支払って動画をみる機会は映画や動画配信サービスを除きほとんどありません。(NHKにはお金を支払いますが...)
テレビ番組は多くの企業から広告費をもらって制作します。YouTubeは再生回数や投稿数の多い投稿者にインセンティブを発生させる事によって広告をみてもらう機会を作る事により、企業から広告費をもらっています。
実は、直接消費者からもらっていたと思っていたお金は広告をのせた企業から支払われていたのです。

さて、近年では動画を使って実演販売を行うという事も多くみられます。これは直接消費者に物を売っているではないかと思った方もいると思います。
しかしこれはどういった商品かを宣伝する動画広告であり、直接動画を消費者が買っているわけではありません。
商品としての動画価値は極端にいうならば0円なのです。
この0円の商品は何かを宣伝する為に使われる事によってやっと価値が生まれて来るのです。

・YouTubeの限界
今、動画業界の主軸になりつつあるコンテンツがYouTubeです。
革新的なこととしては、一般のユーザーも動画を無料で上げられて尚且つ、世界中の動画をみることができます。
そして、YouTubeが営利的に利益を出す為に重要なのが高再生回数を定期的に出すことができる配信者、つまりYoutuberです。
YouTubeは定期的に再生回数が伸ばせる方が、ある条件を満たした時に収益を得る申請を行うことのできるアカウントとして認定されるシステムがあります。
職業としてその収益を得ている方達の総称をYoutuberと呼んでいます。
Youtuberの出現によってYouTubeは多くの広告を獲得することができ視聴数もどんどん伸びていきました。
緊急事態宣言による影響でYouTube需要は加速していきYoutuberとして生計を立てる方もどんどん増えていきました、しかし忘れてはならないのがYouTubeの収入源の大半は広告であることです。(YouTubeプレミアという有料プランもあるが)つまり広告主である企業が広告を出せるだけの余力がないとYoutTubeにはお金が入ってきません。
YouTubeの視聴数が伸びても広告を出す企業が不景気で減っていくとなると、Youtuberに支払うインセンティブは誰が払うのか?それはYouTube自身です。例えば、クリエーターをたくさん雇った映像会社が仕事をとって来れなければ人件費を払うだけで潰れてしまします。需要と供給が崩れてきた時にどういったことが起きるか?それが今YouTubeの抱える問題点なのだと考えています。
人気の動画を作り、再生回数も稼いで視聴率を伸ばしているにもかかわらずお金が入らない時代がきてしまうのではと思うと、動画クリエーターはどこでお金を稼げばいいのでしょうか?

②映像業界の縮図と広告業界の関係

ここでは映像の仕事がどの様に降りてくるのかを、説明していきたいと思います。

・クライアント
動画を作って欲しい大元の企業をクライアントとします。
宣伝したいことがありお金を払って制作を依頼します。
例えば、新しい製品ができたとしてその事実は社内の方しか知りません。
一般の消費者にこの商品を知ってもらうには、大昔は町中を走り回って叫んでいたかもしれませんが今そんなことをしたら捕まってしまいます。
そこで広告を各媒体(テレビ、Web、雑誌)に出す事によって、「こんな商品ができたからみんな買ってね」と宣伝していくのです。
「こんな商品ができたからみんな買ってね」と一口に言っても何がいいのか?どんな製品なのか?わかりません。そこで動画や写真、文章で消費者に伝えていきます。

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では、何故私たちには直接仕事が来ないのでしょう?

・広告代理店

まず、この広告代理店を説明する前にこちらの図をご覧ください。

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クライアントが広告の全てを補おうとすると、この様な図になります。
ごく稀に社内に宣伝部として数人の部署を作り一括にやろうとしている企業もありますが、大袈裟ですが企業内で100個もの新商品が発売するとなったらこの数人の部署では到底回すことはできません。

そこで企業は、全てを一括で任せられる広告代理店というところに広告制作を委託するのです。

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よくテレビや記事で目にする図ですが、大半の方が仕事がくる流れを想像する時に出てくる図がこれです。決して間違えではないのですが、これだと間の二つの会社はなんなんだろう?何故仕事をしているのは私たちなのに中抜きされているんだろう?と疑問に思ってしまうのには無理がありません。
今仕事をしていく上で欠かせない2つの会社について知っておくことが、映像をお金にする鍵になります。

少し脱線してしまいましたが、話を広告代理店に移します。
広告代理店は広告に必要な映像、写真、イラスト、Webデザイン等を各専門の会社に委託しクライアントの商品を宣伝する為にCMに完成した動画を出したり、Webでの広告を各媒体に橋渡ししていくことが仕事です。

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広告代理店はクライアントからの要望に答える為に、適した会社に業務を発注します。発注をするに当たって、各業種のことを少なからず理解をしていないと仕事をふることができません。すべてのプロジェクトをまとめて制作を管理し、各媒体まで提出する為にスケジュールを引き商品発売までに発信できる様に進行していきます。

少し広告代理店のイメージは変わりましたでしょうか?

・映像制作会社

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先ほどお見せした図から映像制作会社の部分を抜粋しました。
映像制作会社は代理店またはクライアンより映像制作を委託された会社です。
どの様な映像を撮って動画作品にしていくかを取りまとめ、各業種に発注をかけます。組織で言うとディレクターという立ち位置になり制作物のクオリティーも管理していきます。
例えば、新作ドリンクのCMを作りたいという要望がきたとして、撮影の段取りやどこで撮って誰を出すのか?これに適したカメラマンやエディターは誰がいいのか?商品をしっかり見せたいので照明も組まないといけない。
そう言ったことを踏まえて適材適所で配置を行っていきます。
図では制作会社と置いていますが、大きな規模でなければ自社の制作担当が各手配を行っていたりもします。

撮影を行う、編集する。それだけでも多くの人が関わり、準備をしていかないとクライアントワークは完結しないのです。

・フリーランス
この映像業界に置いて、とても多いのがフリーランス需要です。
近年は映像制作会社と言っても、グラフィックまたはWebの会社が効率化の都合と需要の多さから映像にも着手している事も多く、多方面で映像の仕事が増えてきています。しかしながら、一つの案件の為に映像クリエーターやカメラマンを雇用することはできません。そこで単発の案件でもうける事ができるフリーランスの方に仕事を頼む事が増えてきました。

今活躍するフリーランスの方達がなぜ多くの映像会社から呼ばれ続けるのかというと、
技術は元より、この業界の縮図を理解しているからです。
自分の立ち位置を理解する。そして誰に何を聞けば必要な情報を手に入れられるのか?決定権は誰にあるのか?これを瞬時に見極める事ができればスムーズに仕事が進み、問題を未然に防ぐ事ができるのです。

やはり、私は技術で勝負したいという方もその技術の使い方次第では、せっかく撮って編集した動画が世に出ないという悲しい結末を迎えたりします。

③映像を映像として売りたい

・映画制作
ここまでは、広告としての映像制作の話をしておりました。
映像に携わる上で直接消費者からお金を払ってもらえる方法はあります。
それが映画です。映画は自分で作った作品が映画館やDVDを通して直接視聴者からお金をとり大ヒットすれば興行収入10億~100億と言った事も起こり世間から内容を評価をしてもらえます。多くの動画クリエーターが映画に関わりたいと思う理由はここにあるのかもしれません。

映画は映像業界の花形部分で、それこそヒットすれば社会的に認められると言った多くの夢をみる事ができます。
クレジットに自分の名前が入ることを夢見る方、自分は最高の作品を作る監督になる。夢は追い続ければ叶う。しかしここでもどう言った経路で映画に関わるのかは自分次第になります。
ことはフリーランスの駆け出しの映像クリエーターが映画に関わる場合は、映画関係の先輩や知り合いに呼ばれて手伝うとか自分でお金を溜めて短編映画を作るという場合がほとんどです。

映画を作るにあたり多くの資金が必要です。元手をあまり使わず成功した例もありますが(最近で有名なのは「カメラを止めるな」)大半のヒット作は必ず売れると踏んで大手企業がお金をかき集めて作る事が多いですし、あまり詳しくありませんがここにも広告代理店の力が働いていると思います。
例えば、主人公が飲んでいる清涼飲料水も広告の対象として出資先を募る事もあるでしょう。映像を制作する上で広告は切っても切れない存在なのです。

・サブスクへの映像提供
手取り早く映像でお金を稼ぎたい。そんな方は著作権フリーの映像素材を扱うサブスクリプションのサイトに買ってもらう事が一番早いでしょう。
趣味で取り集めた自然の風景や人物の表情はちょっとした広告の動画に使える機会があります。直接消費者からはお金をもらえないにしても、動画が審査を通れば再生回数に関係なくお金がもらえる場合もあります。

実際に撮影には行かないがどうしても実写のカットが欲しい場合、多少お金を払っても欲しい人は世の中にたくさんいます。簡単な撮影でも多くの関係者が必要となる現場撮影を1〜2秒のカットだけに手配するのは費用対効果的にあまり効率的ではありません。
こう言った需要はミニマム化されつつある映像業界には今後どんどん増えてくるのではと思っています。
私の近しい人でも素材をアップロードするだけで生計を立てている方はいます。

また近年では、インターネット経由でみる事ができる映像配信サービスが力をつけてきています。有名どころで言うとNetflixやAmazonプライム・ビデオと言った定額の料金を月々支払う事によって多くの映像作品をみる事ができると言った者です。こう言った映像配信サービスに自分の撮った短編映画を直接売る事ができる未来が近づいているのかもしれません。

④広告としての映像の可能性

・映像が与える広告の強調化
映像には伝えたい事を具体化する力があります。百聞は一見しかずということわざが示す様に、動画をみることによって簡単に理解できる事柄がこの世の中にはたくさん転がっています。
今まで、簡単には動画CMを撮れなかった時代から今では携帯で簡単に映像を撮影しSNSですぐアップロードできる時代にシフトしていきました。動画クリエーターは今や一般人でも簡単に入ることのできる領域になってきていますし、そのおかげで映像需要が格段に上がってきたのです。しかしながら、誰でもできる事をクライアントである企業は頼むでしょうか?
自社で社員が携帯電話で撮った動画を自社SNSであげて売り上げが格段にあがれば、映像業界は一瞬にして潰れます。それなのに広告代理店に頼み商品をプロデュースする必要性がある理由は、冒頭で説明しました興味のない消費者への宣伝なのです。

・フリーランスが学ぶべき広告という概念
フリーランスの方が一番最初に直面する問題は、仕事をくれる会社の担当の言っている内容がわからない、といった事です。よく聞く愚痴は、こっちで意図した撮影方式や編集内容で提出した映像データが丸々再提出になったから、あの担当は何を考えているかわからない、そんな事を耳にします。しかし、遡っていくと事前に確認できたことは多くプリプロ段階でしっかりと注意すべき点を洗いざらい出すことができればそのようなことは無かったかもしれません。クライアントも映像のプロではないので実際にできた映像のなかでしか判断できないことは多々あります。
そこは制作のプロが助言をしこう撮ったらこうなるを事前にクライアント目線の言葉で確認する必要があります。

この映像をどう使いたいのかと言った事を担当者からクライアントに聞いてもらいそれを理解することも重要です。
YouTubeであればフルHDで納品なのか、画質にこだわりたいので4K納品なのかとか、結婚式のムービーを納品するのにDVDに焼かないといけないとか、CMだと使い方ごとに納品形式が変わってくる場合もあります。そう言った媒体に合わせた納品方法も事前に知っておかなくてはなりません。そもそも撮影段階でそれを確認していないと、編集ではどうにもならないことがあります。

これまでの話でフリーランスが一番意識する点は、2つ。
一つ目はこの映像がどこで発信されているのか?
二つ目はこの映像を誰がみるのか?


正直そんな事を気にしていたら仕事が回らないという方は、依頼を受けた際に電話でも良いので軽くそのことについて発注元に聞いて見てください。
結果的に自分が一番自信を持っていたカットが使われなかったらとても悲しいですよね。
未然にこう言った事をチェックした段階で撮影に望める事がベストです。

これからはフリーランスでも提案し問題点を解決しなくてはいけない時代になってきました。クライアントが何を求めていてどういった宣伝をしたいのか映像制作者としてどんどん提案していく事が大切になります。


・自分の動画を広告する事から

私たちは広告業の一員なのだ
と理解した上で、まずはどう言った映像が広告になるかを発信する必要があります。
特に今人脈がない方は、誰かが自分の映像作品を勝手に宣伝してくれることはありません。たまたま動画を見てこの人は今回のプロジェクトに採用しようとなるには、それなりに広告を想定した動画をアップしていく必要があります。
先人がCMで使っている表現を私もできる、この撮影手法を使えばクライアントの要望に答えられる。
そう言った趣旨の動画をどんどん発信することにより、チャンスを掴む事ができるのです。

私は実際にSNSから発注がいくつかきた事があります。自分がどう言った活動をしてどれだけの事ができるかを発信することは、自慢でもなんでもなく自分を宣伝する為の方法なのです。

これから一切の人脈もなく案件を受ける方がいましたら、ここで書いた事を思い出して現場やエディットに望んで頂ければと思います。
これが理解できているだけで現場の動きは変わりクリエイティブにも生かす事ができるでしょう。

⑤直接クライアントと仕事がしたい


・案件のミニマム化
これまで、クライアント直では仕事ができないかの様に説明をしてきましたが、実はそんなことはありません。
今後、撮影〜編集までの行程をミニマム化しようという動きが加速していきます。このご時世で現場に20〜30人ほどの人が群がって撮影を行うこと自体がタブーとなりつつあり、少人数低コストでの案件が増えてくると思っています。
そう言った低コストの案件を代理店や映像会社が受けただけで、赤字になるという事もあるでしょう。需要が増えてきたからこそ起こりうる問題点を今後解決していかなくてはならないのです。

動画需要が増えれば何千万円のCM制作ばかりがではなく、ちょっとした動画コンテンツの制作という部分で多くの企業が宣伝を多様化していきます。そこで単発案件をしっかりとこなす事ができる小規模映像会社やフリーランスの方達が力を発揮していきます。

・多方面での知識を養う
それでは、仮に映像の案件を企業から直接依頼されたとしてそれを

見積もり制作

ロケハン・コンテ作成

撮影・編集

納品

まで一人でこなすことはできるでしょうか?

自分の領域以外の事をしなくてはならない場合、案件を断ってしまうという事もあり得ます。
例えば、Webにこう言った動画を載せたいので撮影から編集までお願いできるかという依頼がきた時に撮影と編集だけやればいいかというと、企業から直で受けた場合は撮影場所の手配からクライアントの移動手段や食事の手配までこちらで行う可能性もあります。
企業としては、このくらいパパッと撮って編集できるでしょと思うのは当たり前で実際に撮影現場をみた事がない発注者も多い為、どのくらいの制作費が必要かを説明してあげる必要があります。
それに伴い自分が発注できる各セクションがどれくらいで仕事を引き受けてくれるのか、この撮影での機材にはいくらかかるのかを知っておく必要があります。まずはそう言った料金感のリサーチが必要です。
自分ができない事については、誰かに頼むしかありませんが頼む為にもある程度の知識が必要になります。自分の知り合いに頼む場合はなんとなくのイメージでどうにかなるかもしれませんが、初めての方に頼む場合はそうはいきません。例でいうと、CGをどうしても入れなくてはいけない動画の案件を受けたとして自分ではできないのでCG制作の会社にその業務を委託するとします。全く知識がないとCGでは何ができるのかやどう言った撮影を行わなくてはいけないかがわかりません。

この様に、自分の領域でない知識も知っていないとクライアントの要望に答えられない場合があります。今ではインターネットで調べれば多くの知識を手にいれる事ができるので、自分の気になる映像からどう演出をしているのかを深堀していく事を日々行っておくと良いでしょう。頼まれてみないと知ろうもしなかった撮影方法や編集方法もあります。案件を受ける段階で色々な人に聞いたり、業者の方にどうしたらこの演出になるかを聞いてみると良いでしょう。普段から知識を取り入れつつ分からない事にも挑戦してみる事が大切です。

・実際に経験する
皆さんの周りには、映像を仕事として受けている知り合いはいますか?いる場合は安価でも良いのでまずはたくさんの現場に参加してください。たくさんの現場を知る事によって自分でも個人で案件を受ける事ができる腕がついていきます。編集でも知り合いがいれば手伝ってみてください。案件を受けているディレクターは納品するクオリティーまで頼んでいる映像を高めないといけない為、必然的に色々なノウハウを教えてくれます。

もし、周りにそういった方がいない場合はSNSでも良いので映像を仕事としている方に直接アプローチをかけてみても良いでしょう。今映像需要が増えている為に猫の手も借りたいと言った方は多いので、そこから現場に呼んでもらえる様になる事もあるでしょう。
どの様に映像業界に入っていくかは人それぞれです。知り合いの中には、バーテンダーから映像クリエーターになった方もいます。
その人はバーを宣伝する為に自分の店のYouTubeチャンネルを作り定期的に更新していましたが、そこでお客さんが映像編集ができる事を見つけて実際に仕事として色々な方が案件を振ってくる様になりました。今では副収入としてしっかりと稼げる状況にまでなっています。バーに立っていると色々な企業の人と話す事がありますので、バーの仕事をしながら映像の営業ができるという面では映像だけやっている人よりも多くの仕事をこなす事ができ、尚且つ色々な知識を手に入れる事ができるので一石二鳥なのかもしれません。

この様に、どういった方面から映像をはじめたとしてもチャンスは転がっていますが、重要なことは自分に何ができるかを多くの人に知ってもらうことです。自分の作品をまとめたWebサイトを作っても良いでしょうし、SNSに定期的に上げても良いでしょう。まずは発信するところから初めてください。そして、なるべく多様な表現を載せることによってこれができるならこの人に頼んでみたいと思わせる事ができます。
どこから案件がくるかはわかりませんので、たくさんの種を撒いて置くと良いでしょう。皆さんの友達の中で、もしかしたら映像が欲しい企業の方がいるかもしれませんので積極的に自分のやっている事を話してみてください。 


以上、
ここまで映像業界の事や広告としての映像のあり方、そして今後映像の仕事を受ける為にはどうしたら良いかという話をしてきました。
これから皆さんがまず何をしていけば良いか?手始めに広告の要素がある映像を作ってみてください。先ほど話したバーテンダーの方も最初はバーの宣伝の為に動画を作っていましたし、何かを知って欲しいと思って作った映像は利益を生み出します。
自分の映像がどうやってお金に変わるのか、そのヒントが広告という概念に紐づいてくるのです。自己満足の為の映像からクライアントワークの為の映像へ発信の仕方を変える事によってこれから多くの仕事を得る事ができるはずですので、ぜひ試してみてください。


あとがき
この様な記事を書きながらも、映像を芸術として捉える事についてもとても素晴らしい事だと思っています。自分はこれが表現したいから映像を始めたという方も多いと思いますので、ぜひその感性を忘れずにいてください。仕事としての映像だけが正解ではないと思いますしそれは映像だけでなく、絵や音楽にも通ずる事なのではないでしょうか?
芸術作品として映像を買ってもらえる道も必ずあります。
この機会に自分が何を追い求めて、映像制作に関わったのかを考えてみてはいかがでしょうか?

この記事が将来的に皆さんの頭の片隅にでも残っていただけたのでしたら、
非常に光栄だと思います。
願わくば、今後皆さんの作った映像を目にする機会が増えてくればと思っております。

ここまで読んでいただけた事に最大の感謝を。
今後も、記事を発信していければと思いますので何卒よろしくお願い致します。


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