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【楽曲解説】Vengeance -coldrain-

はじめに

いつもご覧頂きありがとうございます!
今回は日本最強のポスト・ハードコアバンド
coldrainの新曲Vengeanceの解説をします。

公開されてからすぐ聴いたので速攻解説を上げたかったのですが、いかんせん仕事とプライベートが立て込んでて遅れてしまいました。

アーティストページも作成済みですので、
合わせてご覧いただけると嬉しいです。


楽曲について

デジタル単独リリースされた新譜です。
2/10のガイシホールで初披露され、
公演後24:00に颯爽と上がっていました。

Vengeanceは復讐という意味で、メタラーの方ならよく聴く楽曲名なのでは無いでしょうか。

ぱっと思いつくだけでもPTP、Currents、Born Of Osiris、Woe, Is Me、For The Fallen Dreams辺りのVengeance達が頭を過ぎります。

復讐について歌っていますが、ただストレートにベクトルを向けている訳では無く、それしか方法が無い自分への葛藤や救済も描いていそうです。


MVについて

小銃を持った女性が、大切な人を奪った人間に対して復讐を仕掛ける描写が映し出されています。

冒頭の弾丸を込めるシーンが繰り返しフラッシュバックされるのですが、これは妄想なのか現実なのか、未来なのか定かでは無さそうです。

撃たれる度にこのフラッシュバックが起こるので、
"復讐は良くないのではないか?"という葛藤の可能性もありますし、もしかしたら死後のループが起きている可能性も考えるとロマンがあります。

豪華な披露宴でcoldrainが演奏をしていて、
ヘヴィな楽曲ながら煌びやかな雰囲気があります。
新アー写と同じ衣装になっていますね。


アーティストについて

来歴についてはこちらからどうぞ。


和訳・解説

Rain, rain, come wash away the pain
With demons in my head,
vengeance is the only way

雨よ、俺の痛みを洗い流してくれ。
俺の中には悪魔がいる。
復讐が唯一の方法なんだ。

We had love before the end,
we had trust, belief, and friendship

Maybe something more,
maybe something less

終わりが訪れるまでは俺達は愛し合ってた。
信頼も信念も、友情だってあった。

もしかしたらそれ以上なのかもしれないし、
それ以下なのかもしれないけどさ。

This is how I make amends for the light
I turn to darkness
Shedding blood until it′s done

これが俺が闇に向かって光を放つための
償いなのかもしれない。
それが終わるまで血を流し続けるんだ。

Rain, rain, come wash away
this goddamn pain, pain
Now vengeance is the only way

雨よ、このクソッタレな痛みを洗い流してくれ。
今の俺には復讐の道しか無いんだ。

I'll make you beg, make you pray
Until your heart stops, until your heart stops you′ll be wishing you were dead

君を懇願と祈りにいざなう。
君の心臓が、鼓動が止まるまで、
死んだ方がマシだったと思わせてやる。

'Cause an eye or a tooth,
won't be all that you lose
I′ll make you pay for what you did  *1

目には目を歯には歯を、と言うけれど
お前がしたことに対して、対価を払ってもらう。

Here I stand a broken man,
just a ghost stuck in the past

Maybe something more,
maybe something less

ここに立っているのは既に壊れて、
過去に囚われた亡霊だ。

もしかしたらそれ以上なのかもしれないし、
それ以下でしか無いかもしれない。

In my soul,
I know I can try to find a way to heal

But this pain it tells me
where to go and what to do

心の中では癒しの道を探せることは分かってる。
だけどこの痛みは俺がどこに向かうべきで
何をすべきかを分かってるんだ。

I′ll make you beg, make you pray
Until your heart stops, until your heart stops you'll be wishing you were dead

君を懇願と祈りにいざなう。
君の心臓が、鼓動が止まるまで、
死んだ方がマシだったと思わせてやる。

′Cause an eye or a tooth,
won't be all that you lose
I′ll make you pay for what you did

目には目を歯には歯を、と言うけれど
お前がしたことに対して、対価を払ってもらう。

There's no other way to end
this pain and sorrow

Take me to that place, take me to tomorrow

この痛みと悲しみを終わらせる術はない。
あの場所に、明日に連れて行ってくれよ。

How could I ever forgive
when I cannot forget?

Take me to that place, take me to tomorrow
Take me to tomorrow

忘れることが出来ないなら、
俺はどうやって許せばいいんだ?

あの場所に、明日に、早く連れて行ってくれよ。

I′ll make you beg, make you pray
Until your heart stops, until your heart stops you'll be wishing you were dead

君を懇願と祈りの渦にいざなう。
君の心臓が、鼓動が止まるまで、
死んだ方がマシだったと思わせてやる。

'Cause an eye or a tooth,
won′t be all that you lose

I′ll make you pay for what you did,
for what you did

目には目を歯には歯を、というけれど
お前がしたことに対して、対価を払ってもらう。

(There's no other way to end
this pain and sorrow)

(Take me to that place,
take me to tomorrow)

この痛みと悲しみを終わらせる術はない。
あの場所に、明日に連れて行ってくれよ。

あの場所に、明日に、早く連れて行ってくれよ。

*1
目や歯を失うだけでは済まない
=目には目を歯には歯を

という訳にしています。
この後には
"お前がしてきた事に対して対価を払ってもらう"
という文に続きますが、このニュアンスどこかで見た事がある気がしませんか?

僕は、恐らくPTPのPrice to payの1句から少しインスパイアを受けていると思っています。

僕の記事で解説もしましたが、
以下の歌詞と似ていることが分かりますね。
You're gonna reap just what you sow
Just what you sow, that's the price to pay

おわりに

今回はcoldrainの新譜を解説しました。

若干シアトリカル風味のIntroから始まり、
全体的に落ち感を感じさせるサウンドですね。

個人的にはVENA~FATELESS辺りの時期の雰囲気を感じさせる展開な気がしますね。
全体的にトーンはEnvy似ていますし。

勿論coldrainが持つヘヴィネスとサビ+Cメロ付近の高揚感が存分に含まれているので、久しぶりにめちゃくちゃ好きな楽曲が来たな〜と。

(勿論THE SIDE EFFECTSとNonnegativeの楽曲も好きですが、The Enemy InsideとかFATELESS辺りのギター臭くてダークなcoldrainが個人的には1番好きなんですよね。)

色々と重なってガイシに行けなかったので、
早く回収したくてたまらないですね...

coldrainは全楽曲頭に入っているので、リクエストでもおすすめでもあれば何でもください。

それではまた👋

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