結合テスト不良、すなわち意思不疎通

(プロマネ亭コラム#18)
 ソフトウェアのインターフェース不良の問題は、担当者同士の人間的なインターフェースの不良、すなわちコミュニケーションの不良に起因していると言えます。この問題は仕事における仲間同士のコミュニケーションや情報共有が徹底していないチームにおいて必ず発生します。たとえば、口径5ミリのナットとビスを作る仕様なのに、ナットの作成者は6ミリで、ビスの担当者は4ミリをそれぞれ勝手に作っているようなものです。それぞれの担当者たちの頭の中には、ただナットとビスを作ることしかなく、何ミリでなければ用を足さないのかという基本的な要件についての話合いや合意が抜け落ちています。 複数の担当者で組織的な開発を行う場合には、常にリーダーが指導力を発揮し全員の情報共有を継続的に行う必要があります。誰がリーダーだか分からないような集団は必ず失敗するでしょう。

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