判断できない追加テストの要求

(プロマネ亭コラム#20)
 次のような相談を受けました。「ベンダー側から追加テストの要求を受けても、その妥当性の判断がつかないために、不要だと思いながらも仕方なく要求に従っているような状況は少なくありません。しかしながら、反論できないとか、もめごとを避けたいために仕方なくテストをするというような情緒性に基づいた行動では負荷が増すばかりです。」
 このような場合、まずは自分が考える不要の理由を相手に伝える必要があります。相手の意見に更に疑問があれば「何故?」の質問を自分が納得できるまで繰り返すことです。妥当な結論を見つけられるまで話をすべきでしょう。やはりテストが必要かも知れないし、テスト範囲が少なくなるかも知れないし、不要になるかも知れません。
 更にやるべきことは仕様について完全な理解と把握をすることです。そのためには仕事に着手する前に、相手に対して直接的な会話およびQ&A表などを通して不明点や疑問点を全て解消しておくことが必要となります。すぐに引き下がるような受身的な姿勢ではなく、分かるまでしつこく粘るような積極性が必要となります。 このような積極的なコミュニケーションと合理的な仕事のやり方を通していくことで自分のスキルアップは確実に向上するでしょう。

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