優先順位の混乱

(プロマネ亭コラム#23)
 顧客が何に優先順位を置いているのかを知るためには、まず顧客の立場になって顧客と密接なコミュニケーションをとり、次にプロとしての常識力を発揮する必要があります。
 たとえば、ある顧客の店舗システムのソフトウェアを更新したところ不具合が発生し、顧客からはすぐに対処するようにとの矢の催促。パニックになった担当者は必死になって不具合の原因調査を始めた。その間、店舗システムはバグを抱えたまま稼動していた。最初にやるべきことは、バグの修正ではなく、店舗システムを元の問題のないバージョンに戻すことにあったのです。恐ろしいことに、人は追い込まれると優先順位の判断にも混乱をきたしてしてしまうということにあらためて気が付いた。

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