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【おのれ不動産】スタジオへの引っ越しは第三のYMSオンライン申請だった

ようやくスタジオへの引っ越しまでこぎ着けた。ニュージーランドのそれよりもはるかに複雑で手続きが非常に多かったし、何より引っ越しを通してイギリスの素敵な洗礼を受けたので絶対にnoteのネタにしてやると決め、この記事を書いている。私のような借り方をする人はいるのかな…何にせよお役に立てば幸いです。ニュージーランド時代のネタもちょくちょく入ってくるのでご容赦ください。

YMSで渡英される方は皆ロンドンでの滞在を計画されている方がほとんどなのかしら。私もそうだったんだよなあ(´◉◞౪◟◉)とはいえ今の環境はとても気に入っているので結果オーライではあるが。

物件探しが楽しいのは選択肢が多いからかもしれない

ロンドンから飛び出してすぐにお世話になったフラットは短期契約で、3ヶ月以内に引っ越しをしなければならなかった為、職場の同僚や先輩に話を聞いてひとまずアプリをダウンロードするところから始めてみた。私がダウンロードしたのはこの3つ。

Rightmove…物件を売りたいユーザーと借りたいユーザーが投稿をしたり連絡を取り合ったりできるアプリ。建物のタイプやベッドルームの数、借りる期間(学生寮も検索条件に使えた)等で検索が可能。もちろんスタジオ検索もできるので時々のぞいたりもしていた。私はここから不動産屋に連絡をし始め、どうにか引っ越しまで持って行くことが出来た。

Zoopla…Rightmoveと検索条件は似通っているものの、こちらはビル込み価格を表示している物件や、ペット可能物件等個性的な検索条件もある。基本これとRightmoveをメインにスタジオ探しをしていた。

SpareRoom…フラットメイトやフラット探しがメインのアプリ。スタジオが決まらなかった時の為にこちらもたまに見ていた。部屋数やフラットメイトの性別や人数等が分かるのはありがたい。

余談だが私はニュージーランド時代、物件探しの際はフラットメイトの人数と性別を密かに重要視しており、結果私を入れて3名以上で暮らすことはなく、幸運にもフラット問題に悩むこともなかった。

そして私が住んでいる地域は田舎なので、物件は本当に限られているものの、家賃等はロンドンよりも安い為、早い段階からスタジオを借りることを計画していた。選択肢があまりにも少なかったしね…

来ない返事、送信済みメールの数だけ増えゆく苛立ち

タイトルの通りなのだけど、日系就職エージェントといい不動産屋といい、どうやらこちらに在住の方々はすぐに返事を返すという文化がないようだ。ニュージーランドでフラット探しをした際はTrade MeやFacebookのグループを使ったが、あれも返答率は低かったなあ…日本が迅速なだけか?

イギリスで一番最初に物件の問い合わせをした時も無視されたが、再送したところ、二度目の連絡でようやく返事をしたくらいには不動産屋はゆるかった。とはいえこれまでの経験でこの手の連絡はすぐ返ってこない上にこちらがガツガツいかないと簡単に自然消滅させられることをよーく知っていたので、ことあるごとにメールを送って2日以内に返ってこなかったら『メール、無事に届きましたかね?念の為再送させて頂きます☺』と出会いに飢えたハイエナ野郎のように果敢に挑んでいった。そんな事を続けていたせいか後半は向こうも返事が早くなったりしていた(´◉◞౪◟◉)さぞかし気持ち悪がられていただろうなあ…

それだけ連絡を取り続けていたのに担当者が事前連絡もなしに休暇を取り、自動返信メールで初めてそれを知らされた事が2回もあったので、2日以内に連絡が来なかったら再連絡をするといいかもしれない(´◉◞౪◟◉)2回目のホリデーによる返信の滞りはさすがにお前を新居のオブジェにしてやろうかと思ったよね☺

スタジオ契約はこうして進められた①物件確認

物件情報やこちらの要望等のすり合わせをした上で契約を進めたが、思わぬ情報伝達ミスが普通に起きる国なので、自分の解釈とDeepL翻訳で相手のメールを何度も確認し、自分の見た物件情報の通りに契約は進めそうか念を押した。私の場合は家具付きで借りられると物件情報を確認した上で連絡したら家具無しの案内をされたので、本当にここの確認はやりすぎなくらい行うことをおすすめする。ここイギリスにおいて、ありえないなんてことは、ありえない。

この不動産屋は情報伝達が不充分ではあるが契約や物件紹介自体はしっかりしており、図面提供や動画によるオンライン内見等を行ってくれた。

スタジオ契約はこうして進められた②デポジット

確実に物件をおさえてもらう為、不動産屋の案内どおりに賃貸契約に署名と署名した日を書き、同時に前金としてデポジットを払い、支払完了画面をスクショしてメールに送った。

スタジオ契約はこうして進められた③オンライン申請

イギリスで家を借りるのはニュージーランドよりもずっとハードルが高いんだなあと考えながらオンライン申請を進めた。

何種類かのオンライン申請をしたが、その際にパスポート、BRPカードの画像を添付し、各々の期限や番号を書いた記憶がある。確かパスポートの方は顔写真が載っているページの下2行(P<JPN苗字<<名前<<<~の部分)を<も含めて丸々打ち込んだ。

その他に提出したものはBank Statementと2ヶ月分の給与明細。運良く2ヶ月分の給料が入った後に提出を促されたので、相変わらずの悪運の強さをひしひしと感じた。

同時に氏名、誕生日、国籍、連絡先、現住所はもちろん、現在はフラット暮らしか家族暮らしか、月の家賃はいくらか、仕事はしているか否か、年収はどれくらいかまで訊かれ、そしてオーナーの氏名と連絡先も答えなくてはならなかった。あまりにも色々打ち込んだので完全には覚えていないのだけど、YMSのオンライン申請に内容は似通っていたかな。

審査にはなんとしても通りたかったので、仕事方面はかなり詳細まで答えた。それが功を奏したのか無事審査はパスできた(´◉◞౪◟◉)

スタジオ契約はこうして進められた④はよ鍵をくれ

審査は数週間かかるだろうなと踏んでいたが、予想よりもずっと早く不動産屋から『鍵取りに来れる日教えて!』と連絡が来た。鍵の受け渡しは平日の夕方5時までなので、ちょうどそのメールを貰った日の翌日が平日休みだった為、明日取り行きたいっつったら『それはムリ!まず部屋の準備ができてるかの確認と、初月分の家賃の確認もまだだから、現場チームからの連絡が来次第また連絡するね!』とのこと。確かにいきなり次の日は無茶な要求だったかなとは思ったが、

何故、それを先に言わなかったのか。

何故、普段は返事に数日待たせたり事前説明も引継ぎもまともにせずホリデーを取り連絡を滞らせたりしている癖にこういう時だけ即刻返事をするのか。

何故、このタイミングで鍵を取りに来てなんて言ったのか。

我々スタッフにも分からない案件すぎて思わずこれ以上待たせたらせっかく整えてくれた部屋をお前の血で汚すことになるぞと言いたくもなったがぐっとこらえた。

幸い職場の人事に『はよこの有給消化したまえ』と通達を頂いていたので、有給の希望スケジュールを伝えるついでに、早番の日に有給2時間消化を申し出た。余談だが私の職場は有給は日数ではなくて時間で管理されているので、17,8日分と2時間分の有給があったのだ。人事と上司にも引っ越しの為の有給であることを理解してもらえていたので、数日分の有給は引っ越し準備用の予備日として消化されていた。ありがたや(´◉◞౪◟◉)

スタジオ契約はこうして進められた⑤鍵はもらえたけど

どうにか鍵の受取日が決まり、物件に足を運んだ。まず住人以外は入ることが出来ない構造となっていたので管理人に連絡をして迎えに来てもらい、軽く引っ越しの日程を説明した上でパスポートを渡しようやく夢にまで見たユートピアの鍵を手に入れた。この日は鍵を貰うついでにあらかじめエコバッグに詰めておいた荷物を置いていこうと思ったため、鍵の確認がてらさっそく部屋へ。

鍵がかかっていなかったが、その時は『相変わらず期待を裏切らないな』と余裕があった。しかしドアを開けた瞬間に目に飛び込んできたその風景に私は驚愕した。

家具がねえ。

そこには精神と時の間のようなだだっ広い空間が腕を広げて待っていた。ようやく鍵を手に入れたというのに、まだ落ち着けないというのだろうか。最初は鍵もかかってなかったし部屋番号間違えちゃったかな?と思い管理人に確認したが生憎部屋番号に間違いはなかったので管理人に支払い明細を見せて確かに家具付きで契約したよと伝えたら、管理人曰く新品の家具を頼んでいたがまだ届いてないみたいだから階下の部屋からピックアップするねとのこと。運送会社アァ…前回の某cel forceといい私はイギリスの運送会社とはつくづく相性が悪いみたいだ。

さすがに管理人一人に運ばせるのは申し訳ないので当然手伝うが、その時たまたま通りかかった近所の素敵な隣人さんが手を貸してくれて、家具一式を運んでくれたのだった…ものすごく助かったがめちゃくちゃ申し訳なく思えたし何度もI'm terribly sorry とThanks ever so much を繰り返したが、彼らは毎回No worriesと言ってくれ、君はここに越してくるんだねとにこやかに話してくれた。こんなありえない状況で信じられないくらいに親切にしてもらえたことはまさに怪我の功名。このご近所さんには絶対お礼に何か差し上げようと固く決意した。

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