「ここはどこだ」

2人の男が言う。

一人の男は
「どうして俺は、こんな場所にいる。」
と嘆き、

一人の男は
「どうして僕は、ここに立てている。」
と問う。

私の見てきた二人の男は、
2人とも努力家であった。

自分の事を”俺”と呼ぶ男は
自分の信念を持ち真っ直ぐと前だけを見て
突っ走る男。

自分の事を”僕”と呼ぶ男は
弱々しい中にも野心を燃やし
決して諦めない男。

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ここはどこだ。

どうして俺は、こんな場所にいる。

自分の信じた道を走ってきた。
誰にも負けぬと前だけ見て走ってきた。

泣き言も言わず、

真っ直ぐ、
ただ真っ直ぐに走ってきた。

背中の後ろなんて見る気もなかった。

なのにどうして、

こんな場所に立っているんだ。

苦痛に耐えながら、毎日を生きて。
やりたい事も我慢した。

ただひたすらに

己を磨き、次のステップへと
走り続けてきた。

そしたらどうだ。

最近の口癖は

「辛い」「苦しい」「しんどい」

俺が見たかった景色は
こんな景色じゃない。

信じてきた道は、どこに行った。

道を間違えたのか。

今から走ってきた道を戻るか？

バカバカしい。

そんなことしていたら、
日が暮れてしまう。

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自分の事を”俺”と呼ぶ男は
口癖のように言う

「努力は裏切る」

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ここはどこだ。

どうして僕は、ここに立てている。

みんなに

「弱々しい」とか
「お前には無理だ」とか

自分を否定され続けて生きてきた。

でもそんなこと僕には関係なかった。

もちろん否定的な言葉を吐かれて
気持ちいい人間なんて居ない。

沢山言われて
沢山傷つけられて

心が廃れて、腐って
諦めたかけた時だって
何度もあった。

でも

諦めかける度に

やりたいという気持ちが
言われたままでと思う気持ちが
やれない自分への苛立ちが

僕の原動力となって
僕を突き動かし続けた。

「やりたい」

そう思った日から
やり遂げるその日まで

ずっと動き続けた。

道に迷ったこともある。

でも気づいたら、
目標に向かう道になってる。

ゆっくり着実に
1歩ずつ踏みしめて。

気づいたらここに立っていた。

なんか偉い人が言ってたなぁ。

「努力は報われる」

んー。

しっくりこない。

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自分の事を”僕”と呼ぶ男は言う

「雨が降るまで雨乞いをしよう」