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およそ15年ぶりに行った「図書館」に驚いた話。

自転車再デビューを果たしたのが先週土曜日の話。

翌日の日曜日には日本橋のTOHOシネマズで映画を観る予定でした。

Googleマップで調べたところ、映画館へは自宅から自転車で30分程度。
都会を自転車で走ってみるのもいいなと自転車で行くことにします。

映画が始まるのは16時前、それまで朝から結構な時間の余裕があります。

せっかくなので自転車でどこかに寄ってから行きたい。

どこに行こう。

そこで会社での同僚との会話がよみがえります。

その同僚とは、前回の記事にも登場した、一時的に休職していた男の子。
彼には子供がいるということもあり、図書館に行く機会は多く、休職期間中にも勉強のための本も借りて読んでいたそう。

そういえば、自宅近くにも小さな簡易的な図書館があったなあ。(サービスステーションというらしい)
住んでいる区の図書館を調べてみます。

東京の「区」なんて小さいもので、区内の図書館はどこも自宅から自転車で20分圏内にあります。

中でも、いわゆる中央図書館と呼ばれる区内の代表的存在の図書館は、なんと自転車で10分程度。

近いぞ。よし、行ってみよう。

映画の前に寄ってみることにします。

図書館に行くなんて、地元の岡山にいたとき以来です。

子供のときには父や母がよく連れて行ってくれており、とても馴染み深い場所であったものの、東京に出てから「図書館に行く」という発想がなぜかなくなっていました。

上京後初の図書館は、なんと5階建て。
区民ホールのような佇まいです。

中に入ると、ぱっと見はいわゆる図書館ですが、少し進むと「展示スペース」のようなエリアや、講演会をするような「イベントスペース」のような空間もあります。

フロアマップを見ると、「ワークショップ」用の部屋もあるそう。

定期的に何かしらのイベントも開催しているようで、パンフレットやチラシもたくさん並べられています。

最近の図書館て、本を読むだけではないの!

利用者カードを作成し、エレベーターで上階に行ってみます。

その日に借りたかったのは、リウマチに関する本と英語の勉強の本。

まずはリウマチに関する本のある4階に向かいます。
ひとつ上の最上階である5階は自習スペースで、予約制のよう。学習塾みたい。

4階に到着し周りを見渡すと、予約不要の机の席はほぼ満席です。

驚いたのは、勉強をしたり、パソコンを開いたりしている人が多いこと!

図書館て本を読んだり借りたりするところだよね?

親切なことに、机にはコンセントがある上に、図書館内はWi-Fiが利用できるようです。

狙っていたリウマチの本を分類番号で探し出し、一旦リュックに納め、トイレに向かいます。

清潔感のある綺麗なトイレです。
見たことのない、某有名日本メーカーのハンドドライヤーまで、各洗面台に置いてあります。(水がはねにくい、使い勝手の良い仕様でした)

トイレを出て英語の本を探すべく、館内中央の階段を利用し、1階下の3階に向かいます。

そのフロアでも、参考書を広げ筆記具を持ち勉強している人、パソコンを広げている人が多く見られます。

無事に英語の本をゲットし、1階の貸し出しカウンターで計4冊の本を借ります。
2週間で4冊の本って、たまに自宅に持ち帰って仕事をしたり、何か勉強したいと考えている身にはきついなあとふと感じます。
まあまた借り直せばいいや。

図書館を出て、自分の記憶の中の図書館と、現在の図書館との違いについて考えます。

私がよく図書館に通っていた時代には、パソコンを使いたい人は館内の貸し出し用パソコンを使用し、館内の利用者の多くは、基本的には本を読んで過ごしていたものです。

現在の図書館は、学習スペースやノマドの場所としても使われるようになったのか。

確かに、快適な温度管理がされていて、机があって、コンセントとWi-Fiがあって、静かでトイレも綺麗で、利用料無料…。

仕事や勉強をするには文句がないどころか、快適過ぎる環境です。

変わり果てた現在の図書館の姿に驚きながらも、決して無駄ではない、そこに暮らす人々のためとなる税金の使われ方だよなあと思いながら、自転車で次の目的地・日本橋に向かいます。(久しぶりの自転車で股ずれしたのかその週は太ももの付け根付近がヒリヒリしていました)

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