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子宮筋腫になっちゃった話(2) ~ 気がつくまでの紆余曲折、わからないってツライ

2019年6月に変性子宮筋腫との診断を受け、治療を開始した昭和52年生まれ独身女性の闘病、というほど大げさではないですが健闘記録です。

この文章を書いているのは2019年8月18日です。少しさかのぼって時系列で記録していきます。この記事はその➁です。
その➀はこちら↓

子宮筋腫になっちゃった話(1) ~ なにが原因かがわからない体調不良期


2019年4月 足がむくむ原因はなんだ?

人生初の骨折をしてしまったことをきっかけに、異常な足のむくみに気づいた私は、このむくみにはなにか根本的な原因があるのではないかと考え始めました。なぜなら、骨折は1か月ほどで治ったのに足の腫れが全くひかないし、毎晩のように足がつって目が覚めるからです。

足のむくみは、一日中立ち仕事をしておられる方がなりやすいと思っていたため、なぜ毎日座り仕事をしている自分がこんなにむくむのかわかりませんでした。調べてみると、どちらの場合でも同じ姿勢を続けることで、足を流れる血液やリンパ液などの循環が悪くなり、細胞のすき間などに水分が溜まって起こるとのこと。

また、疲れているときや睡眠不足などで心臓のポンプ機能が一時的に弱っているときや、運動不足などで足の筋肉が落ちて血液を心臓まで押し戻すための筋力が低下してもむくみは起きやすいそうです。なるほど、確かに足の筋力は重力に逆らって水分を押し上げなくてはいけないので重要な役割を担っていそうです。知人が「足は第2の心臓」と言っていたことに合点がいきました。

しかし、今の自分のむくみの現象がなにに起因するものなのかがわかりません。これまで特に大きな病気もしたこともなく、特別健康に留意したこともなかったため、予備知識もありません。

足のむくみ、原因、浮腫、病気、などのキーワードでネット検索してみると、原因とみられるいろいろな病気がでてきました。
心不全、腎不全、肝硬変、栄養失調、深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫、感染症… いや、困った。どれがそれかわからん。

しかも今のこの情報量では何科のクリニックに行ったらいいのかもわからん。たぶん、内科。内科なんだけど、いつも風邪で行く町のクリニックの先生では激しく不安だ(失礼)。

このころ原因を探していた体調不良の症状は以下です。
・足の異常なむくみ(腫れていると思っていた)
・骨折が治ったのに腫れが全くひかない
・2~3日に一度の頻度で夜中に足がつる
・疲れやすい、だるい

足のむくみだけで病気の原因を探すという雲をつかむような探索を始めてからしばらく、毎月の定例業務()である生理が訪れました。

周期はいつもだいたい28日周期、期間は6日間前後、2日目~3日目がいちばん出血量が多く、腹痛や腰痛などの症状も出やすいという、まっこと一般的な定例業務だったのですが、40歳になる数年前から徐々に出血量の増加と痛みの増強がみられるようになっていました。しかし、毎月必ずひどいわけではなく、たまにひどいときがあるな、という感じでじわじわ進行してきていたため、年齢的なものか、年をとってホルモンバランスが変わってきたりして体質が変化しているのかもね、としか感じていませんでした。

「たまにはひどい」のが当たり前になっていたんですね。

この「たまにはひどい」という状態は数年間という時間をかけてジリジリと頻度と症状を悪化させ、足のむくみに悩んでいたこのころには月経困難症と呼んでも差し支えないほど重症化していました。まっすぐに立つことができないほどの腰がへし折れるような痛み、内臓ぞうきん絞りかといわんばかりのねじ切られるようなギリギリとした下腹部の痛みは外出を困難にしていました。また、ふとしたタイミングで一度にドバっとでる経血量が一瞬でナプキンの許容範囲を超える危機感を感じて、余計に血の気が引く思いを何度もしました。今思えば、30分に一回タンポンを変えるなんて異常です。

しかし、こんなもんだと思う当たり前の認識というのはかなりやっかいで、はたからみればどう考えてもおかしい状態を通常にしてしまいます。

まさにゆでガエル理論とはこのことで、緩慢な変化に慣れてしまって危機と認識したときにはかなり状況は悪化してしまっていたということなのだと思います。

しかもこの状態が辛いのは、生理の2日目(と3日目)だけです。月のうち1日か2日だけ異常に体調が悪いだけで他の日は平気だったため、足のむくみの原因となる疾病と月経異常はまったく結びついていませんでした。


2019年4月 下腹部になにかがいる!

そんな中、いつものように()夜中に足がつり目が覚めました。真っ暗な布団の中でひとしきり悶えた後、落ち着いてさあまた寝ようとしたときでした。仰向けに寝て手をおなかの上に乗せると、下腹部に大きなしこりのようなものがあることに気づいたのです。

手のひら大くらいのサイズのポッコリした塊が手にふれました。明らかに周囲のおなかの肉とは感触が違います。しっかり固いボールのようなものが下腹部に居座っていました。横を向いたり下を向いたりしながら触ってみましたが、横向きだと気が付かなかったと思います。仰向けで触ると塊が上に押し上げられてよくわかりました。

が、

なんということでしょう。

このとき私は、この塊を、数日間コツコツと育ててきた便秘の賜物だと勘違いしてしまったのです。こんなになるまで溜まってしまったのか、明日便秘薬を飲まねば、としか思わなかったのです。なかなかのあほです。


2019年5月 やっとのことでとりあえずの見当がつく

便秘薬の助けを借りて日常の生活を取り戻した後、下腹部の塊のことはすっかり忘却の彼方にいってしまっていましたが、相変わらず地味にしんどい体調不良には悩まされていました。

病院にいくほどではないけど、常にだるい、疲れやすい、立ちくらみがする、息切れがする、などの症状です。こういう症状はじわじわとボディブローのように人の心と体を蝕みますね。高熱が出たり、折れたとか切れたとか、明確な症状がある場合は治療方針も治癒の目途もわかりやすくて耐えられますが、何が原因かわからない、いつ治るかわからないという症状は、前向きな心をポキポキ折ります。やる気は落ちるし、仕事の効率は落ちるし、いいことなしです。

デブは万病の元と思い、基礎体力の向上とダイエットのために一日1時間程度は体を動かす習慣をつけようとスケジュールやメニューを組んでいました。短期間でガツっと体重を落とすことが目的ではなく、日常生活の中で無理なくずっと続けられる運動を習慣にするためのメニューなので、そんな大層なものではありません。しかし、さあやろうとはじめては今日はしんどいからと休み、これではいかんと再開してはまた休み、全く習慣づかず自己嫌悪に陥ってしまいました。

そんなしょんぼりな毎日を送っていたある日、おなかのしこりがまだあることを思い出しました。便秘じゃないのにしっかり鎮座されていたからです。さすがのあほでもこれはう〇こではないと気づきました。

お医者様に対する結構なディスと、不必要なカミングアウトまで公にする必要はなかったように思いますが、ようやくまずは婦人科に行くべしと気づいた瞬間でした。

しかし未だ足のむくみは別の疾患だと思っている様子。でもこれ本気なんですよね。点としてのいろんな現象はあるんですが、それが全く線として繋がってないんです。知識がないってこういうことですよね。知っている人からしてみれば、AとBというふたつの事象が発生したときに、関連に気づいてCという仮説をたてることは簡単なことですよね。でもそのCがなければ解決策Dまでの道筋を描くことができないことも多いので、知っているというアドバンテージはやはり大きいと実感します。

なにはともあれ、婦人科のクリニックを探し始めました。


2019年6月 やっとわかった体調不良の原因!これで治せる!

Coming Soon…

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