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【詩】タオルケット

「タオルケット」

僕はタオルケット。
君の友達だよ。
夜はいつも一緒。
君が寝てる時の相棒さ。
君が赤ちゃんの時から一緒だよ。
春は君と一緒にスヤスヤ。
夏は君の足元に丸まってクシャクシャ。
秋は君のお腹の上にいてペターン。
冬は君を全身抱きしめてギューッ。
君のことが大好きさ。

僕はタオルケット。
君の友達だよ。
夜はいつも一緒。
君が寝てる時の相棒さ。
君の夢をいつも一緒に見てるよ。
昨日はジュース一緒に飲んだ夢を見たね。
その前の日はお菓子を一緒に食べた夢を見たね。
怖いオバケの夢を見たときは大泣きしたね。
えーん。えーん。
顔のないお化けが追いかけてくる。
怖い。怖い。
夢の中で気絶した君。
お化けにつかまる寸前に、
僕がオバケを退治したんだよ。
知ってた?

僕はタオルケット。
君の友達だよ。
夜はいつも一緒。
君が寝てる時の相棒さ。
夢の中でいつも君と僕は旅をしてる。
僕は空飛ぶタオルケットさ。
君を乗せて毎晩あちこちを冒険したね。
恐竜のいる世界はドキドキしたね。
未来の世界に行った時は驚いたね。
宇宙の果ては真っ暗だったね。
ウルトラマンに会ったときは嬉しかったね。
でもやっと会えたと思ったら、
その瞬間お母さんに起こされて、、、
あの時は残念だったね。

僕はタオルケット。
君の友達だよ。
夜はいつも一緒。
君が寝てる時の相棒さ。
寝る前に毎日の出来事を話してくれたね。
僕は君のことなんでも知ってるよ。
友達とケンカしたとき悔しくて、
僕に包まっていっぱい泣いたね。
君の涙を拭きすぎたのかな。
ボロボロになっちゃった。
気づいたらそこらじゅうほつれてテレンテレン。
僕はもう君を包み込んであげられないんだ。
そろそろお別れかな。
君と僕の思い出は一生の宝物さ。
新しい友達とも仲良くね!
ありがとう。
さようなら。
最後にもう一度ギュー

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