卒業おめでとう
今日卒業式の大学も多いようで、卒業生の皆さん本当におめでとうございます。
なんのありがたい話でもないんですが、
ちょっとだけ思い出話をさせてください。
私が新潟大学を卒業したのは2011年の3月。
東日本大震災の起こった月でした。
例年朱鷺メッセで全学一斉に行われる卒業式は中止。
ただ、大学は各学部ごと、大講義室に一堂に会しての学位記授与式を開催してくれました。
就職先の仲間に聞くと、東京では「学位記は各自教務課に取りに来てください」という大学がほとんどだったようなので、本当にありがたいことでした。
(ちなみに袴などの衣装、教務課に問い合わせた友人は「状況をよく考えた上で、各自判断してください」と言われたとのこと。…つまり、あの自粛ムードのなか、黙認してくれたのです。)
簡素ながら、心に残る「卒業式」でした。
学位記授与ののち、副学長のスピーチ。
震災のこと、今の被災地の状況、これから就職の皆さんにはいきなり困難が待ち受けているだろう…という話。
粛々と、お祝いできない悔しさをにじませるように。
言葉を選びながら、スピーチの最後に、
「皆さん、本当に、卒業おめでとう」
と、噛みしめるように伝えてくれました。
あれから4年、まだまだ社会を語れるほどの経験値もないけれど。
新潟は暖かい人の多い土地でした。
地元ではありませんが、今も大好き。
そして上京してから、THE 新潟県民なアイドルを応援してたりもします。
新潟に住めてよかった。
伝わることはないかもしれませんが、先生方本当にありがとうございました。
そして、みんな。
卒業、おめでとう。
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