大学4年の春

長い長い春休みが終わって、大学の前期がスタートした。気づいたらもう最高学年になっている。大学4年生。随分と遠くにあると思っていたものが自分と重なっては通り過ぎていく感覚。自分は変わらないのに、周りの景色だけ変わっていくみたい。時の流れに実感が追いつかない。現実と夢の境界線はいまだに曖昧なままだ。

泣いても笑っても学生最後の一年だから、大事に生きたいと思っている。最近は、卒業制作のテーマや方向性について決めていくために、週2回ゼミで集まっている。毎回その時点での進捗状況や、考えていることなどをプチプレゼンのような感じで発表する。こうして文章で綴るのは自分はストレスなくできるけど、人前で話すとなると、正直いろんな負担を感じてしまう。リアルタイムで相手の反応が見えるから、その反応が気になって自分の話に集中できなくなったり、発した言葉は消すことができないから気楽に口に出せなかったり。特に先生の前だと尚更話しにくくて、自分の評価ばかりを気にしてしまう。先生=自分を評価する人という認識のせいで、先生の前で素の自分を出せたことなんてこれまで一度もなかったかもしれない。だから、先生の前で赤裸々に話をしている子を見ると、唖然としてしまう。私は絶対にそうはなれないと思う。いろんなことを気にしすぎて生きづらさを感じることが多いから、もう少し鈍感になりたい。というか、気になっても適度にスルーできるようになりたい。必要のないところでエネルギーを浪費しないように。だから、ゼミでの発表とか、これからのプレゼンでも、評価や反応を気にしすぎないで、自分の伝えたいことを相手に届けることに集中してやっていきたい。

それから最近は、友達と会えばいつも就活の話ばかりするからつまらない。別に就活の話自体が嫌なわけではないけど、なんだかみんなネガティブな話ばかりするからつまらない。なんでそんなにブルーになってるんだろう。就職って、本来希望があるはずなのに。なんでそんな、お先真っ暗みたいな顔で生きてるんだろう。最近は、友達とのテンションや価値観のずれをよく感じる。だから表面でだけ合わせてしまう。今は自分が前向きで明るい時期だから、そういう人と一緒にいたい気分。結局、自分がポジティブな人間なのかネガティヴな人間なのかよくわからない。どちらの面もあるんだろうけど、今は自分の未来に対して圧倒的に希望と可能性を感じている。


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