似て非なる愛こそ全てだって話

2023年11月18日昼、日向坂46四期生による新参者に行きました。
Twitterに書いたこととほとんど重複しますが、あちらは流れてしまうので。
また、8公演目と千秋楽の配信を見たのでその分の感想もあわせてまとめます。

宮地すみれ
今回の圧倒的MVPでした。豊かな表情とすらっとした手足から繰り出されるしなやかなダンスは秀逸です。オーラとでも言うべき空気感が全身に10cmくらい纏って見えました。ツアーのOne choiceで何かを掴んだのか、もともともっていたから選ばれたのか。そこは定かではありませんが今まで見てこなかったのは勿体なかったと思っています。

石塚瑶季
パフォーマンスに全力な姿は誰よりも印象的でした。しかも彼女の熱量は周りに伝播していく力をもっています。センターに立ったソンナコトナイヨでは客席からステージまで会場全体が彼女に引っ張られていく、今までに味わったことのないパワーを浴びました。高まったボルテージは続くアザトカワイイでも収まることなく、この公演の最高熱量をマークしました(体感です)。ここの組み合わせは2パターンあったみたいですが正直あの熱量を受け継ぐという使命の中ではアザトカワイイが正解でしょう。

藤嶌果歩
アイドルすぎます。オタク10年くらいやってますけど今まで見たことないくらいアイドル。完璧で究極のアイドルです。言葉では説明できませんが、彼女に「信じてくれないか?」と言われたら信じたくなりますよね。

正源司陽子
ひとりだけ他とは違う先が見えてるんだろうなという印象がずっとありました。そうさせるのは彼女の貪欲さなのか置かれた環境の影響なのか。なんにせよ圧倒的な人気も納得のパフォーマンス。時折不安定なところも見せはしますがすでにエースとしてピカイチです。周りのみんなにも同じモノが見えるように導いていってほしい(※補正込みです)。また、そんな彼女だからこそ千秋楽のラストに見せた表情は印象的でした。あの時間の彼女はみんなと一緒に“今”を見ていたように思います。


全体を通して
現地でライブをみた時の感想としては「物足りない」でした。
新参者の「3グループが同じ会場で10公演ずつ」というお題に対してこの回答ですか。そう思ったのはあまりよく知らないまま見た櫻坂三期生の配信で頭を殴られるような衝撃を受けた後だったのも影響しています(1つの公演としては満足でとても楽しかったと断っておきます)。

おもてなし会から1年間ひらがなけやきと重ね合わされ続けてきた「日向坂四期生」ではなく、今をときめく「日向坂」の四期生として外へ向けたライブが観たいという僕の思いとは違うものだったという話です。


この気持ちが大きく変わったのは千秋楽の配信を見ている時でした。
「比べられるのが怖かった」と話していたメンバーもいる中で「自分たちにできること」としてこの一年間培ってきたものを見せにきたのだと感じました。
おもてなし会やHappy Train Tourなど2023年の彼女たちの課せられていた「ひらがなけやきの追体験」を新参者という舞台で昇華させたというのであれば間違いなく成功でした。

ひらがなけやき一期生と似ているようで似てない彼女たちなりの「がむしゃら」、その先にある「ハッピーオーラ」。知らない世代だからといって蔑ろにはできない、グループの根底にあるものを受け継いで自分たちのものにした感じるステージでした。僕がひらがなけやきを好きになった時の彼女たちを彷彿とさせる顔をしていたのです。

さて、そんな新参者の千秋楽を「車輪が軋むように君が泣く」で締めたわけです。ここからHappy Train Tour追加公演、そして2024年へ。この先の四期生は自分たちのレールを走っていくことになるのではないでしょうか。
彼女たちを追いかける楽しみはこれからが本番です。






追伸
この記事を書いている途中で岸帆夏さんの活動辞退が発表されました。
新参者を終えて12人での未来を見ていたさなかでの発表に衝撃を隠しきれません。とはいえ本人の決断に言えることはありません。僕にできるのは彼女の未来が幸せに包まれたものでありますようにと願うことだけです。