「素敵な言葉のゆくえは花びらのようで追いかけたら」



感情を言葉にできないままで 毎日が駆け巡るように
今日を旅して 言葉を探してきたよ

少しずつ積み重なっていくそれは音符のようで
言葉未満のそれらは泡のように消えて涙にもなりきれない

消えてしまうように見えてきっと消えずに降り積もる
それは雪のような雨のような優しい花びらみたいな形をしているよ

才能なんかなくてもここまで必死に私を今日を信じて
何か見えないものに抗うように ここまで旅をして

言葉を松明のように火を灯して光に変えよう
夜に照らせばそれは灯台 闇に翳せばそれは星

続けてきたものは形や名前がなくても才能だよ
ずっとここまで続けてきた道はその手で結んできたんだよ

歩いてきた結果だよ今はちゃんと未来に繋がっていくよ

何も無いのに好きと焦りと緊張と
震えるような伝わらないような気もして心を乗せて

精一杯の心でここまで来たんだ
降り積もった花びらで花束を編んで君にあげる

どうか信じる道を歩んで
ここにあるのは君だけの世界だよ
言葉ってそういうものだよ

生きているだけでそれは誇らしげに咲く
花のようなもの






返答詩集「その歩みの 答えについて」収録
https://note.com/poet_ohno/n/n635a844082e4


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