9頁「ベッキーへの思い」


一つの繋がりが 誰かを傷つけてしまうことがある
誰かはそれを 固唾を飲んで 見守るしかなくて
あるいは見守ることしかできなくて

手が引きちぎられるような 離れ離れが
どんな痛みだっただろう 想像することしかできない

投げられた石を代わりに受け止めることはできないし
苦しむだけの夜なんて 何の意味があるだろう

祈りのような 応援のような 声にならない どうか頑張って無事でいて

何も恩なんてない
返すものなんてない
でも 何か 返せるものがあるとするなら
どうか 幸せになって
欲しいのはあなたの笑顔だけ

愛の言葉は口にすればラブソング
どうせなら消えない愛の言葉を
祈りとか託したりすることとか
もう手に届かないようなものが
どこか遠い星だけれどこの目に見える確かな場所で輝くような

この身勝手な願いをどうか
誰か他人のために泣く涙のために叶ってください
宇宙と星がエレベーターで繋がってしまうくらいの壮大な夢も
地球上で叶わないと意味がない

私の生きる時間軸と 幸せを願うあなたの生きる瞬間が
確かにここで重なっていきますように

それはもしかしたら奇跡のようなことなのかもしれない
当たり前に囁かれる愛の言葉は当たり前ではなく
その言葉を受け取る人がいるということもかけがえのないことで

愛を止めてはいけない
好きだってことがすべて
その時きっと 出会う愛しいあの人は

空そのものになって 今日そのものに なるのでしょう


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