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台本のあれこれ、わたし流。

読みたい本がただ増え続けいて、全然読めていないことありますか?
私は今その状況で、時間があれば “ 本 “ ではなく、スマホを何気なく手に取っていることになんだか危険を感じています。Poetic Mica Drops声担当の熊谷です。

トップ画像が今読めていない本たちです。植物か、動物か、陶芸の本です。
真ん中の赤い本「ザ・カルチャークラッシュ」は犬の行動学とか心理の話と、人間の行動で起こる犬への影響とか、女優でドッグトレーナーの滝裕可里ちゃんから教えてもらった本です。まだ10分の1しか読めていないけど、とても面白い興味深い本です。

“ 本 “ とのつながりで今回は “ 台本 “ について書いてみようとおもいます。

小説などで見ると思いますが、台本を読む中で台詞の中に「・・・」と、記載されている部分があるんですけど、これは驚き、悲しみ、怒り、喜びなどいろんな感情のパターンがあります。「・・・」がとても多い台本もあれば、少ない台本もあります。たくさんの本があるように、台本も書いた人によってだいぶ雰囲気が変わります。
例えば、
「・・・(悲しみで涙溢れる)」と、感情を書かれたものがあれば
「・・・(去る)」と、行動のみの時もあり
「・・・」だけの人もいます
チーズtheater主催で脚本も書かれていて、映画「市子」の監督も務めている戸田彬弘監督には演技レッスンでいろんな感情の引き出し方を教えていただき、チーズtheaterの舞台出演させていただいたり、色んな役どころに挑戦してきたと思っています。
台本について戸田さんに質問をよくするのですが「ここは、こうとも捉えれるし、逆にも捉えれるのですがどっちででしょう?」と私が聞くと、「確かに、そのパターンもあるなぁ。やってみてくれへん?」と、戸田さんの中でもその場で可能性を広げながら役者と作品に一緒に向き合ってくださるので、役者としては挑戦する中で気づくことがたくさんありました。
それと、「・・・」があるのかないのかで物理的な見え方も変わるので役の特徴まで変わって見えてきます。

A「これ、使ったことある?
B「・・・ない」

A「これ、使ったことある?」
B「ない」

1つ目のBの反応は何かを考えてから言っているように見えます。
それが、何を考えているのかを考えたりするのが台本読んでいて面白いところです。
使ったのかどうか考えている「・・・」かもしれないし、全然別のことを考えてて遅れた返事の「・・・」かもしれないし、怒っているかもしれない。いろんな取り方ができますね。
2個目の様な書き方の台本もあります。ぱっとみBはさっぱりとした人に見えます。
でも、「・・・」をまったく使わないタイプの脚本家もいます。「・・・」はないけども、役の中であるかもしれないパターンです。

案外、「・・・」を気にしてなくて、なんで「・・・」って書いたんだろうって仰る方もいます笑 その場合は、それを深ぼる楽しみが増えるのでこちらとしては嬉しいことです。

何度も台本を読み返していくと新しいパターンが見えてきたりと、相手役の反応で違った反応が生まれてきたり、経験したことのない感情が生まれてきたりもします。
私は器用な役者ではないので、感情的なシーンに関しては感情に支配されすぎてセリフが出てこなかったり、(←これは私生活でもあるので、治したいところ)そうなると同じシーンを同じように演じることもできなくなります。
だから、映像か舞台かでいうと、舞台の方が台本と向き合う時間が長いし、何度も繰り返すうちに自信にも繋がるので本番を楽しめるので好きです。映像は期間が短いし1人で台本と向き合ってる時間が長いので、リラックスして撮影当日迎えるためにとにかく台本を何度も口から出して読んで、何も考えなくても言葉が出てくるくらいに自分の体に馴染ませます。とても時間がかかります。私は本当に国語が苦手で記憶するのはもっと苦手で人の何倍もかかるので、そういう意味でも練習の多い舞台の方が好きなのかもしれませんね。

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