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やってみてわかったNFT投票のメリット・デメリット

草間です。今回は、Poetic Mica Dropsが参加しているNFTを活用した動画コンペを通じて感じた、NFT投票のメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
※私はWeb3の専門家ではないので、あくまで個人が感じたことです。間違いのある場合はご指摘をいただけますと幸いです。

ショートショートフィルムフェスティバル & アジアは、映画祭開催に向けて、テーマ「UNLOCK (解放)」をイメージした映画祭プロモーション動画を募集しており、先日、NFTを利用した投票が始まりました。

米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジアでは、25周年 / 20周年のアニバーサリーを迎える映画祭開催に向けて、テーマ「UNLOCK (解放)」をイメージした映画祭プロモーション動画を募集しました。
映画祭開催と合わせてオープンした映像管理プラットフォームLIFE LOG BOX内で、2023年5月29日(月)24:00 まで本コンテストへの投票権NFT※を一般配布し、クリエイターやオーディエンスからの投票を受け付けを開始しました。最も得票数の多く、映画祭実行委員会の審査を勝ち抜いた動画が、 2023.6.6(Tue) に開催される SSFF & ASIA 2023のオープニングセレモニーで発表、上映される予定です。
※その他映画祭関連のイベントへの参加権など特典付与の予定あり

投票ページはこちら⇩
https://app.lifelogbox.com/#/vote

特定のNFTを持つ人に投票権が与えられ、コミュニティの意思決定に関与することができる、いわゆる「DAO」の仕組み。
以下が、実際に参加・投票してみて感じた現在のメリット・デメリットです。

🔽Poetic Mica Dropsのエントリー作品についてはこちら


NFT投票のメリット

投票の公平性!
これが、最もメリットだと感じたところです。
アイドルのオーディションや動画のコンペティションなど、様々な場面において投票の制度が取り入れられていますが、こんなふうに感じたことはないですか?

  • 結局出来レースなのでは?

  • 組織票を買っていたりして(不正投票)

  • 毎日「投票お願いします!」言うのも言われるもの鬱陶しい

投票権となるNFTは一つのウォレットに対して一つ配布されるため、特定の個人が大量に投票権を持つと言うことには基本的にはなりません(ウォレットを大量に作成した場合は別ですが、それはかなり管理が面倒なのでは)

そして、NFTの配布状況がわかるため、情報がオープン。
もちろん「誰がどれに投票した」、という情報まで見ることはできませんが、「いつ投票がありNFTが配布されたか」がわかるため、あまりに不審な動きはしづらいですね。

つまり、「闇雲に票を集めたものが優勝」ではなく、「個人の信頼と共感を得たものに票が投じられる」という状況がアレンジできるわけです。

公平性・信頼性の担保においては最適な策だと感じました。

NFTを保持していることにより、その後の映画祭において、さまざまな特典を受けることができるというのも嬉しい。

NFT投票のデメリット

デメリットとしては、投票の煩雑さが挙げられます。
NFTによる投票以前に、そもそもウォレットを持つこと自体まだ社会的には広く普及していないという現状があるため、そこまで詳しくない初見の方が「一からMetamaskのアカウントを作って、NFTを取得し、投票をしてさらにNFTをインポートして……」というのは、正直かなりの手間でしょう。

一応、以下に投票方法の図解をご紹介しますが、もし自分が口座を持っていない中学生や高校生だったら、投票の前に離脱してしまうと思います。

投票できる人が実質、「ウォレットを作るための環境が揃っている(自分自身で資産管理ができる、インターネットリテラシーが高い)」人に限定されてしまうことになります。

そう考えると、クリックで完結する投票の方が間口が広いと言えるでしょう。

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