わが子はどこから来て、誰に似ている?「薔薇ノ木二薔薇ノ花咲ク」
詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。
科学が発達した現在、だいたいのことは論理的に説明できるはず。なのに、子どもを産むと「しみじみ不思議だなぁ」という想いが押し寄せるときがあります。そんなときに読みたい、誕生や遺伝にまつわる詩を味わいます。
初夏の庭にて5月はバラの季節だ。
うちの「花咲かじいさん」こと父はバラを育てるのが趣味で、実家の庭は今花盛り。フランスの詩人の名をとったピエール・ドゥ・ロンサールをはじめ、何種類ものバラが咲いている。ちなみに祖母