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こどもと詩

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こどもを育てる中で、詩を実感・発見したことをつづっています。
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記事一覧

新見南吉の「どこもがひかるんだ」ーこどもの目を通して見る世界。

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のことをちょこっと話す「こどもと…

淋しいという字/寺山修司「Diamond ダイヤモンド」(こどもと詩⑤)

"淋しいという字をじっと見ていると 二本の木が なぜ涙ぐんでいるのか よくわかる ほんと…

来たぞ、イヤイヤ期。ー谷川俊太郎「いや」を読み、いのちを見つめるー

こんにちは、詩のソムリエです。すっかり寒くなりましたね。 子育てのなかで考えた、詩のはな…

スープを飲む子どもの姿に見るもの 山村暮鳥「單純な朝餐」を読む

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと話す「こども…

このうえなくシンプルな、親の願い。室生犀星の「わが子のうた」に込められたもの

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと話す「こども…

「がらんどうの空」と息子の恋もよう

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと話す「こども…

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わが子はどこから来て、誰に似ている?「薔薇ノ木二薔薇ノ花咲ク」

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。 科学が発達した現在、だいたいのことは論理的に説明できるはず。なのに、子どもを産むと「しみじみ不思議だなぁ」という想いが押し寄せるときがあります。そんなときに読みたい、誕生や遺伝にまつわる詩を味わいます。 初夏の庭にて5月はバラの季節だ。 うちの「花咲かじいさん」こと父はバラを育てるのが趣味で、実家の庭は今花盛り。フランスの詩人の名をとったピエール・ドゥ・ロンサールをはじめ、何種類ものバラが咲いている。ちなみに祖母

「サヨナラダケガ人生ダ」? 1歳の息子、バイバイを覚える

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。1歳になり、息子は「はーい」…

赤ちゃんのおしっこも、詩になる。千家元麿の詩から見える愛のかたち

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。赤ちゃんのお世話のひとつ、「…

ドキドキの赤ちゃん連れ乗車。まど・みちおの「おみやげ」を携えて行こう。

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。赤ちゃんとはじめて電車に乗る…

泣き声は近所迷惑?山村暮鳥の詩を読んでみよう(こどもと詩⑨)

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。親になるとかならず直面する、…

思わず涙ぐんだ、「人生が1時間だとしたら」(こどもと詩⑧)

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。今日は、息子の人生を思ってほ…

出産の勇気をくれた歌「産むならば世界を産めよ」(こどもと詩⑦)

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。今日は、「出産」の勇気をくれ…

詩のソムリエと子守唄/北原白秋はつづくよ(こどもと詩⑥)

赤ちゃんは寝ない赤ちゃんは、すやすや眠るものだと思っていた。試しに「赤ちゃん 寝ない」で調べてほしい。新米母たちの阿鼻叫喚が聞こえてくるだろう。 新生児は胃や膀胱、体内時計が未熟で、レム睡眠が多いので1.2時間ごとに目を覚まして泣く。「なんとか寝てほしい」という切なる願いに答えるべく、「ネントレ」(ねんねトレーニング)の本やYoutubeは多い。なかには数分単位(!)で授乳や昼寝の時間を定めるスパルタなトレーニング(通称「ジーナ式」)もあるから驚く。それくらい、「赤ちゃんは