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メルマガとジッポとカノジョ。

わたしの携帯には時折ではあるが
かの有名なヴィヴィアンウエストウッドの
オンライン通販サイトからメルマガが送られてくる。
普段わたしが纏うことのないブランド。
それでも送られてくることには理由がある。

以前お付き合いしていたカノジョだ。

わたしたちはいつだかの記念日のお祝いに
何かお揃いのものを買おうと決め
前からカノジョが欲しがっていたという
ヴィヴィアンのジッポを色違いで購入したのだ。

ジッポを渡したときの彼女の喜んだ顔は
今でも鮮明に覚えている。

しかし、確かその後すぐ、わたしたちは別の道へ。

だが無情にも未だにメルマガは送られてくるもので。
そのメールの送信先を見るたびに
わたしの脳裏にはあの喜んでいた彼女の顔や
彼女と過ごした幸せな時間が浮かんてくるのだ。

今はもうお互いに別の人のことをみていることもあり
カノジョとヨリを戻すことは決してないと思う。
それにカノジョと別れてからわたしは禁煙したため
例のジッポを使ったことは未だに、ない。
そしてきっとこれから先もずっと
箱から出して使用する日が来ることは無いのだろう。

でもわたしにとってカノジョと過ごした想い出たちを
振り返るきっかけになるトリガーは
この世界には嫌というほど溢れていて
その度にわたしはカノジョについて想いを馳せる。

わたしにとってカノジョとの想い出は
良いことも悪いこともすべてひっくるめて
綺麗な想い出として心の奥に大切に仕舞われている。

わたしとカノジョはあのとき確かに
お互いを必要としお互いを誰よりも愛していた。
別の道を歩んでいる今も、そしてこれから先もずっと
その事実は永遠に変わらない。

だから、わたしはその大切な想い出たちを
生涯ずっと愛し続けていくのだろう。





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