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【ポケモンカード】シティリーグS2北海道3位構築「望遠ウッウFTB」

ご挨拶

初めましての方は初めまして。
知り合いの方はこんにちは。れもんまる(Twitter→@pokemon_lemon)です。札幌でのんびりポケモンカードをやっています。

noteの方は約1年ぶりの更新になります。

今回シティリーグシーズン2北海道大会にてベスト4という成績を残すことができたので構築について記録を残しておこうと思いnoteを書くことにしました。

なお当記事は環境考察及びデッキ選択経緯を無料部分とし、構築内容以降を有料とさせていただきます。
先月のシティS1で使用した構築の解説も含み、2シーズン分の振り返りと改善、思考の変遷を辿ります。内容的にはそれなりの文字数になると思います。


※執筆者の主な実績(公式戦)
2020シーズンシティリーグS1北海道:準優勝
2021シーズンシティリーグS2北海道:ベスト4

他自主大会入賞等


普段ははてなブログにて考察やメモを書いておりますので文体や文章力はそちらを参考にどうぞ

https://pokemonlemon.hatenablog.com


なお、本文中の表現として以下のように表記します。
・『』→エキスパンション名
・《》→カード名
・【】→アーキタイプ名
・「」→技名など

デッキ選択経緯

環境に存在するアーキタイプを大まかに考察する

Tier1帯に位置するアーキタイプ

・【三神ザシアン】
登場以来剣盾環境を牽引し続けるトップメタ。「オルタージェネシスGX」による圧倒的な遂行速度と「ブレイブキャリバー」による超火力が合理的に噛み合い、暴力的なまでの強さを持つ。オルターの存在から中途半端な妨害デッキにもある程度対応できるため明確に苦手なアーキタイプが少なく、『シャイニースターV』で《くちたけん》を手に入れたことで課題だったTAGTEAMのワンパンも可能となりますます手がつけられなくなった。

・【ムゲンダイナVmax/ガラルマタドガス】
所謂【ドガスダイナ】。以前から環境の一角で使われていたものの、『シャイニースターV』で「かくせい」を持つドガースを手に入れたことで一躍環境トップに躍り出た新星。ドガスで相手の特性を止めつつ毒ダメを蓄積させることでムゲンダイナでの突破をサポートする。

・【セキタンザンVmax】
上記2デッキに対して強く立ち回ることができるアーキタイプ。《ジラーチ◇》を絡めて初動の遅れを巻き返すコンボ型が主流。高い耐久力と《マグカルゴ》による安定感が魅力的で、序盤さえ乗り越えられればかなりの力を発揮すると考えた。

以上の3タイプが主流となるデッキであるとして設定。


以下Tier2帯に位置していると考えたアーキタイプ

・【小ズガドーンFTB】
大怪獣バトルに抗う非GXV最後の希望。「ひのたまサーカス」による超火力でVmaxを一撃で葬ることができるのは唯一無二の権利。《ウッウV》の狙撃が強力なため見た目以上に小回りが効くがハンド干渉に弱めで、繊細なプレイングが求められる。
なんか由来的には「子ズガ」が正しいみたいな説がありますがGXのズガドーン(大ズガ)と区別するために自分は「小ズガ」呼び派です。

・【メルメタル&ルカリオ系統】
先の横浜CLにて結果を残したデッキ。Tier1のデッキはどれもエネ破壊が最大の敵であり、「フルメタルウォールGX」をメインプランに据えることができるだけでもかなり強力。《コーティング鋼エネルギー》の獲得により炎対策もある程度計算でき、《デデンネGX》や《クロバットV》に展開を頼らないことからサイドレースで優位に立つことができる。なおこれを使用した11月シティ北海道の優勝者は調整メンバーのひじりさわさんです。

・【モクロー&アローラナッシー系統】
先の埼玉シティでジュナイパー軸が優勝するなど、ここ最近急激に伸びてきたアーキタイプ。セキタンザンが増え、苦手だった小ズガが減少したことで相対的に環境に刺さってきた。《ゴリランダー》のサポートを受けながら《ダダリンVmax》で殴り合うタイプもシェアを伸ばしつつある。

・【ムゲンダイナVmax/ガラルジグザグマ】
『シャイニースター』以前に主流だった《回収ネット》+《ガラルジグザグマ》で打点調整するオーソドックスなムゲンダイナ。ドガス入りに押され気味だが、単純にデッキパワーがあるのでまだまだやれそう。

・【マルヤクデVmax】
脳筋ムカデ。青天井の火力と《ヒート炎エネルギー》による耐久の底上げがあるため大怪獣同士の殴り合いに強く、《マルマインGX》の自爆から《リセットスタンプ》と《ワンダーラビリンス◇》で強引に勝ち筋を作り出すことができるため一定数は存在すると想定。札幌には熱狂的なムカデ信者軍団がいるとかいないとか。



以下、Tier3帯に位置すると考えたアーキタイプ

・【ピカチュウ&ゼクロムGX系統】
登場から2年を経ながら未だ環境に残り続ける電気鼠。カードパワーの高さを活かして積極的に攻められるのは勿論、《クワガノンV》の獲得により妨害寄りに組むことも可能となった。一方でHPの低さや、セキタンザンに弱点を突かれるため立ち位置は若干辛めか。


・【マッドパーティ/ジラーチ◇】
横浜CLにて旋風を巻き起こした剣盾を代表する非GXVデッキ。S1前半はかなりの入賞報告があったものの様々な対策が考案され、ガチ環境では下火気味。『シャイニースター』で色違いが収録されたため根強いファンが持ち込む可能性があるといった程度。



ドガスダイナが与えた影響

《ガラルマタドガス》は相手の特性だけをシャットアウトしつつ、打点調整が可能という強力なカード。ムゲンダイナが苦手とする非GXデッキに対して回答を得たとされている。ハンド干渉まで絡めれば《ジラーチ》は毒の往復で倒せ、状態異常による気絶ならば《オドリドリGX》の起動を許さない。これこそが【ムゲンダイナ】が天敵だった【小ズガFTB】に対して【ドガスダイナ】が有利と言われる所以であり、『シャイニースターV』環境前期のドガスダイナ大量増殖・入賞に繋がった原因と言える。

メタゲームへの考察

『シャイニースターV』環境で上位を食い散らかしたドガスダイナは確かに強力だが弱点がないわけでもない。《クワガノンV》等に比べればドガス自体のロック性能はあまり強くなく、サポートもグッズも手張りも自由に行える。ハンド干渉を絡めてようやく止まるかといった程度で、相手の場が完成している状況なら容易に突破される危険性がある。


よってS2のシティリーグ環境は、【ドガスダイナ】の躍進を考慮した上で、

【三神ザシアン】は先殴りできればドガスはそれほど重くなく、《ボスの司令》の連打で状況を打開できるため横ばい。

【セキタンザンVmax】はダイナの弱点を付けるため増加、これに明確に優位を取れる【モクロー&アローラナッシー】も増加。

【探索型レシラム&リザードンGX】はそもそも特性持ちがおらず、ドガスが刺さらないため増加。

と予想した。



複数のデッキを考察する中で、【小ズガFTB】は【ドガスダイナ】以外のTier1〜2に強めで、ドガスダイナにも対策カードを積むことである程度の勝率が見込めると考え、シティリーグ本番に採用することとした。



無料部分はここまでとなります。
有料部分はそれなりのボリュームを書いたので気になる方は是非購入していただけると嬉しいです。

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