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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その87)

2023/10/23

6時起床
のんびりとお茶を沸かして、昨日もらった夕食の残りを朝飯にする
今日はマネージャーのモハメッドが出社してきたら挨拶をしてから出発しよう
その間の時間が余るので、エアマットの穴を確認して塞ぐ作業をする
天気は快晴
自分の携帯電話は相変わらずネットにつながらない
この場所だけ制限があるのか、もしくはクルド側頭を抱く側とでは、別のSIMカードが必要なのかもしれない
昨日スタンドの従業員に聞いてみたのだが、どうも要領を得ず、真相は不明のまま

10時まで待ったのだが、モハメットは出社してこないので残念だが出発する
なるたけ同じ道を走る事はしたくないのだが、今回の旅行出戻りが多い
さすが激動の中東ですね
というか、自分の下調べが不十分で、自分でトラブルを引き寄せている面も有る様な無い様な ハハ😂
うーん、同じ道でも行きと会議では雰囲気が違うよね
全然違う道を走ってるような新鮮な気分です
そう自分に言い聞かせながら、一路スレイマニヤに

昼すぎにスレイマニヤに到着
ここの役所の営業時間とか知らないが正午近辺を避けた方が良いだろう
とりあえず昼食取っておこう
それと最悪の場合、ここスレイマニヤからバクダットへ飛行機で飛ぶためにチケットを買わなければならない
その下調べと安い宿の目星をつけておかなければならない
そういえば昨日昼食をとったインドレストランの横が旅行代理店だったことを思い出し、そちらに向かう
レストランに到着すると、ちょうど昨日のマネージャーが店の外に出てきていて、自分に気がつくと笑って挨拶してきてくれた
ごめん、今日は食事に来たんじゃなくて、隣の旅行代理店に来たことを告げるとオートバイここに置いておいていいよと言われたので店の前に駐車する
しかし、旅行代理店は閉まっていてどうやら外出しているようだ
マネージャーに他の旅行代理店の場所を聞くと、すぐ近くにあるらしいのでそちらに徒歩で向かう
教えてもらった代理店でスレイマニア、バグダッド間のチケットの値段を聞くと、約72USD
インドレストランまで戻ると、隣の代理店が空いていたのでそこでも値段を聞くとやはり同じ値段
うん、チケットは大丈夫そうだ
マネージャーに1時間ほどバイクをここに止めておいてもらう。許可をもらい、ついでにプロテクターを外してヘルメットとともに預かってもらう
そこからバザールに向かい、昼食と宿探し

前回気になっていた羊を長時間煮込んだスープのお店で昼食をとる
残念ながら味は期待したほどのものではなく値段もそれほど安くない、5000ディナール
少し歩いてバザールの賑わってる通り沿いに3軒の宿をチェック
安い値段で、部屋はすぐに見つかって、どの宿も10ドル程度でエアコン付きのシングルがある
あるビルよりも宿泊代金は安く、宿の確保も難しくなさそうだ

その後モハメッドに教えてもらった役所に向かう
その役所はすぐに見つかったが政府機関の仕事をしている事務所に思えないほどこじんまりとして人気がない
何度チャイムを鳴らしても誰も出てこない
しばらく待っても何の反応もなく数軒隣の家具店に人がいたので、その人に聞いてみる
その現地人が言うには、もうそこの事務所が移転していて使われていないとの事
ダメ元でどこに移転したか知っているか聞くと、この先の理髪店で聞けと言われた
床屋?なぜ?
といぶかしみながらその床屋を訪問
その床屋はちょっとヤンキー風の快活なおじさんと気怠げな青年の2人でやっている店で自分がこんちはと訪れてスマホで事情を説明するとよっしゃ来たとばかりに、知り合いの役人に電話をしてくれた
その友人の確認を取ってくれる間にしばし歓談
連絡が帰っててきたが、結果は残念なことに。やはりバグダッドまで飛行機で飛ぶ以外方法は無いようだ
店には客が来てそのおじさんが散髪をしながらも、合間合間にこちらの相手をしてくれる
とりあえずスレイマニアの役所では、許可証らしきものは発行できない事ははっきりしたのでバクダット行く事をおじさんに伝える
すると、おじさんは客と何やら喋った後すぐ近くに旅行代理店があるから、そこに行けと言う

教えられた旅行代理店に到着
そのオフィスの中からこっちだと手招きをする人がいて、既に自分が来ることを連絡してくれていたようだ
そこで丁寧な対応でチケットを購入
明日のチケットは満席と言うことで、明後日のフライトに決定
19:40発
他の代理店で聞いた値段よりも、少し安く70ドルで片道チケットを購入する
後で聞いたが、チケット発行の対応をしてくれたスタッフが、床屋で散髪をしていた客の兄弟だったらしい
相変わらずのクルド人社会、至るところに兄弟親戚が潜んでいて悪いことはできないね😅

理髪店に戻り、無事チケットを手に入れたことを報告する
お茶をいただきながらおじさんと話をする
おじさんの名前はアリー
アリーは話し好きで床屋が情報交換の場になっているのは世界共通?なのか顔が広いようだ
ちょくちょく訪れる客の対応をしながらうれしそうに話をする
外国人が珍しいのもあるのだろう
そのうちなんやかんやと散髪する椅子に座らされ、半ば強制的に髪の毛をカットされる😅

もう時間も16時を過ぎて、そろそろキャンプする場所を探しに行かなければ
ずいぶん長い時間お世話になってしまった
お礼を言って理髪店を出発し、今日はスレイマニヤの1番大きな公園でキャンプすることにする
公園の入り口で止められて、バイクは進入禁止になっていることを告げられる
少しそこの係員と交渉をして、なるたけ静かに走るからとバイクで入る許しを得られた
人の来なさそうな公園端の作業用の道路でキャンプ

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