工業高校から高専への4年次編入について

(更新日:2022年7月13日)

こんにちは、ぽこです。
工業高校を卒業して、現在は旧帝大大学院の修士過程に在籍しています。

工業高校卒業後の進路として、大学進学を考えている人もいると思います。

そんな人々に、高専への編入という道があることを伝えたいと思います。私も高校生の時に挑戦しました。


■高専とは

高専とは、中学校卒業後の生徒を対象とし、5年間掛けて実践的技術者の養成を行う機関です。

 高等専門学校は、高等学校と同じく、中学校を卒業した方が入学することができます。入学後は5年一貫(商船学科は5年6ヶ月)で、一般科目と専門科目をバランスよく配置した教育課程により、技術者に必要な豊かな教養と体系的な専門知識を身につけることができます。学科は各学校ごとに異なります。大きくは工業系と商船系の学科に分かれ、工業系の学科には、機械工学科、電気工学科、電子制御工学科、情報工学科、物質工学科、建築学科、環境都市工学科などがあり、商船系の学科には商船学科があります。工業系、商船系以外にも経営情報学科、情報デザイン学科、コミュニケーション情報学科、国際流通学科を設置している学校もあります。 

文科省(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/tokushoku.htm)
(強調は引用者)

以下のページや動画も参考になると思います。

■高専へ編入するメリット

①就職先が良い
プラス2年間専門性を深めることができるため、工業高校に比べ就職先が良いです。工業高校から就職する場合、生産現場職の求人が多いです。しかし、高専の場合、研究開発職生産管理職などの求人もあります。

②難関大学に編入できる道がある
高専卒業生の4割程度が大学に編入しています。
編入する学生の多くは国公立大学へ進学しています。また、高専内での成績が良いと、推薦で大学へ編入する事ができます。

③専攻科に進学する道がある

多くの高等専門学校には専攻科があります。専攻科は5年間(商船学科は5年6ヶ月)の本科を卒業後、更に2年間より高度な技術教育を行います。専攻科を修了すると独立行政法人大学評価・学位授与機構の審査を経て学士の学位(大学学部と同じ)を得ることができます。

国立高等専門学校機構(https://www.kosen-k.go.jp/about/document/outline4.html)
(強調は引用者)

④併願がしやすい(滑り止めとして受けやすい)
高専への編入試験は、一般試験であるため、併願が可能です。また、入試日程が大学の推薦入試と異なることが多いので、併願しやすいです。国公立大学入試の滑り止めとして利用できます。

■高専編入試験

高専の編入試験は普通科目に加え、専門科目(電気、機械など)があります。だから、工業高校生にとっては受験しやすくなっています。しかし、合格者定員は少なく、試験難易度も高いので十分な対策が必要です。

■最後に

大学進学を考えている人にとっては、高専編入も選択肢として良いと思います。

また、高専に入学することが叶わず、工業高校へ入学した人もいると思います。もう一度、高専に挑戦するのもありだと思います。



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