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JAIST合格体験記

(更新日: 2023/08/24)

こんにちは、ぽこです。

私は2022年度 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術専攻 博士前期課程一般選抜試験(第1回)に合格することができました。

北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の入試の情報は少ないので、後輩に向けて残しておきたいと思います。

筆者のバックグラウンドは以下のnoteをご覧ください。
簡単に話すと、工業高校で電子工学について学び、現在は偏差値65程度の私立大学で電子情報について学び、半導体の研究をしています。


■受験のきっかけ

私は、JAISTを知ったのが受験日の半年ほど前です。

私は他大学院の受験を考えていました。併願校を探していたときに、通っている大学の先生から教えていただきました。その後、オンラインオープンキャンパスに参加したり、入りたい研究室の先生とweb面談をしたりしました。

私は専攻を変えようと考えていたので、専門科目を一から学ぶことのできるカリキュラムに魅力を感じました。また、留学生が多く在籍しており、英語力が鍛えられる点にも惹かれました。

ちなみに、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)も考えましたが、自分が取り組みたい研究を行っていないので諦めました。

■受験までの流れ

JAISTの受験では、提出書類としてエントリーシートと「入学後に取り組みたい研究課題について」についての小論文があり、試験では小論の内容についての発表(7分)と口頭試問(23分)があります。

小論文のテーマを一人で考えるが難しかったので、従事したい研究室の先生にアポを取り相談をしました。これは、受験の3ヶ月前に行いました。JAISTの先生が熱心に対応してくださり、何度も面談をしていただきました。

受験の1ヶ月半前には小論文を完成させました。また、半月前にはプレゼン資料を大まかに完成させました。小論文、プレゼン資料ともに面談で確認をしていただきました。

■受験対策

実際に行った受験対策をもとに、アドバイスを記したいと思います。

□エントリーシート

エントリーシートには、志望する研究室や志望動機などの他に、自身の得意な科目を書く欄があります。面接で書いた科目についての問題が出されることがあるので、正直に得意な科目を書きましょう。

□小論文

まず、志望している研究室の先生にアポを取りましょう。自身が卒業研究で行っている内容と近いことをやりたい場合は、テーマ決めが簡単に行えるかもしれません。しかし、専門分野を変えたい場合、テーマを決めるのは難しいと思います。だから、まず相談するのが良いと思います。

また、JAISTの先生だけではなく、通っている大学の先生にも添削をしていただくと良いと思います。大学の先生は文章のプロなので、頼んでみましょう。

□プレゼン

プレゼンでは、スライドを用いて小論文の内容をより詳細に発表します。何度も練習して、わかりやすく、聞き取りやすい発表をできるようにしましょう。

特に、時間配分に気をつけて制限時間ぴったりに発表を終えるようにしましょう。本番では発表原稿を使うことができますが、できるだけ覚えましょう。また、想定質問を何個も考えておくことも大切です。

□口頭試問

まず、プレゼンについての質問がされます。これは想定質問を考えておけば大丈夫だと思います。

次に問題を出されることがあります。エントリーシートに書いた科目や数学などの内容についての記述説明が求められます。私の場合はオンライン試験だったので、紙に書いてカメラに向けました。(オフライン試験の場合、ホワイトボードで説明するみたいです)

加えて、志望動機などの一般的な質問もされることもあります。

大まかには以下のような質問をされました。

・この研究の難しいところはどこですか
・先行研究との違いはどこですか
・なぜ、先行研究ではやられていなかったのですか
・先行研究の論文はどの程度読みましたか
・英語の論文も読みましたか

・ 発表内容に関する詳細な質問(3問程度)

・英語で自己紹介をしてください
・英語で今回発表した内容を要約してください(難しいなら題名だけでも)

・大学で数学をどのくらい学びましたか(具体的な科目)
・逆行列とはなんですか(線形代数を学んだと答えたので)
・単位行列とはなんですか
・逆行列はどんな行列にも存在しますか
・逆行列が存在するかどうかはどのように判別しますか
・具体的に逆行列が存在しない行列を書いてください(紙に書いて説明)

■最後に

筆記試験がない分、対策は簡単かと思っていました。しかし、その考えは甘くすごく大変でした。受験考えている人は早い時期から対策を行ってほしいと思います。

また、実際に提出した小論文やプレゼンの資料などを知りたい方や個別で話を聞きたい方は「クリエイターへのお問い合わせ」機能からご連絡ください。

■参考になる記事やnote

私が参考にした(参考になる)記事、noteを共有したいと思います。






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