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2歳の生態〜イヤイヤ期ならぬフラフラ期と称する国もあるらしい〜 #052

わが家には、2歳の息子がいます。

世間でいうところのイヤイヤ期真っ盛り。

自我が育ってきたんだなぁと成長を喜ぶ一方で、このイヤイヤに付き合うのが心身ともに結構骨が折れます。

2歳の息子の現状はいかに

特にこのごろは、なんでも「自分で!」「僕が!」と、自分でやりたがる気持ちが膨らんできた息子。

たとえば、エレベーターのボタンひとつでも絶対に自分で押したがり、開けるのも自分で・目当ての階に行くのも自分で。どんなに急いでいても、押すタイミングも自分で。

朝の1分1秒を争う中で、うっかり焦る私がボタンを押してしまうと「ちがーーーーう!!!僕が!!!」と、途端にへそを曲げてしまって、最初からやり直し。1階に着いてからもう一度、部屋のある階のボタンを押して上へ。そして、再び1階へ戻るという感じ。

このとき私は心の中で白目をむきつつ、「心頭滅却すれば火もまた涼し」と思って、できるだけ冷静でいるように心掛けています。

ただ、本人の意識があるときだけではなく、ほぼ無意識のとき(寝ているとき)でさえも、「こうしたい!」が出てくるから大変。

以前、息子が寝りにつくときに、私の首を触る話を書きました。

現在、この首触りは進化していて、息子が好きな角度に首を向けないと、「ちがーーーう!!」と泣いて怒ります。私は、その角度に首を傾けるために、毎晩同じ向きに横になり、首の角度を動かさないようにじっとしています。ただでさえ、腰痛持ちなのに、自由に動けないのが正直めっちゃ辛い……。

朝早起きして自分時間を満喫しようとしても、しばらくすると私が布団から抜け出したことに気づいて「ママ―――!首ーーーーーっ!!!」と泣いて呼ぶ息子。おぬし、私限定で気配を読む達人か……。

ほかにも、「晩ごはんは〇〇食べる?」と聞いたら、必ず「やだ」と否定して、ほいじゃ違うものにするかと思って作っていたら「さっきの〇〇がいいー!」と主張される始末。一事が万事こんな感じ。

心に余裕があるときは対応できるものの、親だって人間だもの。あまりの自由の連打に心身ともに疲れて、「私は貝になりたい」などと思ってしまうときもあります(実際には貝にはなれないので、「お母さんは疲れました!ちょっと休憩入りまーす!」と宣言して、布団に少し横になりにいきます。物理的に距離を置くってとても大事)。

ほかの国でもイヤイヤ期は存在するのか?

約7年前のこと。札幌で暮らしていたときに、北海道大学で子どもの発達心理の研究をされている先生のワークショップに参加する機会がありました。

そこで伺ったお話のひとつが、世界のほかの国でも“イヤイヤ期”はあるのか――?

先生が北大で学ぶ留学生に話を聴いたところ、「イヤイヤ期はないけれど……フラフラ期ならあるかもしれない」と、ある留学生が話してくれたそうです。

その留学生は小さな村で生まれ育ち、そこでは村の人たちが助け合いながら農業を営んでいました。

繁忙期になると、大人も子どもも農作業に駆り出されます。赤ちゃんは背負ったまま仕事はできますが、2歳くらいの年齢の子を背負うのは難しい。じっとする年齢でもない。その村では、それくらいの年齢の子は自由にさせて、村の人みんなで見守っていたそうです。

2歳くらいの子どもは、あっちのほうへフラフラ、こっちのほうへフラフラと自分の興味の赴くままに歩いていくとか。そして、お腹が空いたら人がいるおうちにフラフラ行ってご飯を食べさせてもらったり、おしっこをしたくなったらフラフラ歩いて知り合いの人に手伝ってもらったりするそうです。

昭和以前の古き良き日本でも実際にありそうな話ですが、ここで言いたいのは、本来2歳くらいの子どもはフラフラと自分が思うままに行動する生態であるということ。

日本では「イヤイヤ期」と名付けられているものの、それはあくまで大人の目線から見た2歳の子どもの様子でしかありません。もし思うままに行動することを、私たちが許容できたならば「イヤイヤ」とは言わずに、「フラフラ」が正解なのかも?

息子が全力で「やだ!」「自分で!」というたびに、私のHPが少しずつ削られていきますが、そんなときにこの「フラフラ期」の話がふと頭をかすめたりします。

「フラフラ自由にするのが、今のきみの本来の生態だもんねー。しょーがないよなー」と思うと、ほんの少し自力でHPが回復したりすることも。

何事も考え方ひとつですね。今日も、白目になりながら思う存分2歳の生態を味わいたいと思います。

お母さんも、たまにはフラフラしたいんだけなーと思いつつ 笑。

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