ポン・ブルックス彗星観望記
約70年ぶりに地球の近くにやってきたというポン・ブルックス彗星。
(ポンなのか、ポンスなのか・・・フランス語読みとか英語読みとかという話ではないかと思います。)
そこそこ明るくなり、急に明るくなったりしたので、天文界隈では、それなりに盛り上がっていました。
私もそれなりに見たり撮ったりしましたが、やっと見える撮れる程度で、難しさを実感しましたが、それなりに楽しめました。
今年2024年は、秋ごろにとても明るい彗星が来るらしいので、良い練習になりました。
最初は8等星
一番最初に撮ったのは、2月3日。めちゃめちゃ寒い中で、小さく写っていました。
まだ8等星という暗さで、ちょっと緑色に移ることで、判別ができる程度でした。
私の実力では、相当明るくならないときれいには撮れないので、それほど期待もしていませんでした。
尾が見えた!
そのあと、2月29日も写っていましたが、自覚してブログにあげたのは3月3日です。
その時は、うっすら尾が写ってくれました。
なかなかうまく撮れません(泣)
この後は、だんだんと明るくなってきているのですが、私の腕ではなかなかキレイに撮れません。
3月22日にブログにあげたときには、月が明るく尾もうまく写りません。
やっと月が出なくなった3月27日に撮ったのがこちらです。
この時で5等星くらいだったようです。
肉眼では見えませんし、双眼鏡でもぼんやり。
春分の日が過ぎて、日没がどんどん遅くなってしまうので、見る撮るのも難しくなってきました。
3月30日に撮れたこの写真で、この彗星は終りだな~と思っていました。
あきらめるのはまだ早かった・・・
年度替わりの閑散期を利用して、ちょっと小樽へ旅行に行っていました。
Xを見ていたかみさんが、「彗星がバーストしたらしい」とのこと。ネットを見てみると、ちょっと明るくなっているという情報が上がっていました。
おたる水族館にほど近い展望台に行ってみることにしました。
といっても、三脚もなく、明るいレンズもなく、ちょっと取れればいいやくらいで出かけました。
小樽へ向かうとき、三脚を持っていこうか迷ったのですが、どうせもう撮れないと思って置いてきてしまいました。
あきらめてはいけませんね(笑)
けっこう冷え込んで、気温は10℃。
お天気はまずまずで、彗星を見ることができました。
明るくなっているということで、かみさんは肉眼でも確認できたようです。
救世主現る
その展望台にいらっしゃった先客のかたが、カメラを2台構えて撮っていらっしゃって、いろいろお話をしていました。クルマの上にカメラを置いて、四苦八苦しながら撮っていると、「三脚貸してあげるよ」とのこと!!
おかげさまで、バーストした明るい彗星を撮ることができました。感謝!
弟子屈に戻って
翌日てしかがに戻って、まだチャンスがあるようだったので、撮ってみました。
一応写りましたが、だんだん高度が下がってきたので、条件は良くないですね。
私の腕では、やはりキレイに撮れません。
撮影、画像処理、などなどまだまだやりようがあるんだと思います。
2月初旬から、2か月にわたって、ポン・ブルックス彗星には楽しませていただきました。
秋の紫金山・アトラス彗星が楽しみです~
おまけの話
小樽の祝津展望台。
けっこう星が見えていたので、デジカメ星空診断をしてみました。
20.21 mag/arcsec2 (速報値)
ぽらりすに戻って翌日の測手で、
21.50 mag/arcsec2 (速報値)
星の数に無理やり換算すると、2000個vs5000個という差がありました。
祝津展望台は半分は海側なので、もっと良いかと思ったら、そうでもありませんでした。
小樽や札幌の大都市の光の影響が大きいことを改めて感じました。
弟子屈の星空の貴重さも再認識することになり、やはりこれは後世のために守るべきということを強く思った次第です。
さて、次に楽しませてくれるのは、紫金山・アトラス彗星か、はたまた、かんむり座T星か・・・
今回はここまでです☆彡
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