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ライフラインチャートから紡ぐ物語

こんにちは、ちひろ@自由七科です。

先日Polarisの内部で「経験とスキルの棚卸しワークショップ」を行いました。これはキャリア研修でよく用いられるライフラインチャートやジョハリの窓といったツールを使い、自己理解を深めるもの。事業部を横断して業務外のことを語る機会はあまりないので、そういう意味でも貴重な時間となりました。

ライフラインチャートとは

ライフラインチャートとは
自分の人生をグラフで現わし、可視化するツール。縦軸を点数、横軸を年齢とし、ライフイベントや印象的なエピソードを書き込んでつくります。

ライフイベントや仕事と共に、そのときの感情も書いてみるのが〇
仕事のことだけではなくて、プライベートなことも書いた方がよい。

グラフの中には、モチベーションの源泉、価値観の根底、行動指針など自分に関するたくさんの情報が隠れています。人生が好転した時、逆にグラフが落ち込んでしまった時、周囲にはどんな人がいて、どんな環境にいたのか?ということも、グラフを読み解くヒントになります。そこから、自分がここちよくいられるための要素が見えてくるのですね。また、これまでの経験から自分の強み・弱み、身に着けてきたスキルも可視化することができます。

「ライフラインチャート」と検索すると様々なサイトで書き方や読み解くポイントがたくさん出てくるので、やってみたい方は調べてみてください。

ライフチャートをつくっても発見がない!

でもね、実際つくってみてもなかなか腹落ちするような驚きとか、新発見なんて簡単には見つからないものです。

もちろん、発見がないわけではありません。私の場合は、人生で高得点がついている時を見ていくと、「常に変化があり、新しい出会いがたくさんある環境にいる」ことがわかりました。なんだか最近つまらないな、という時はこのことを意識して、ドキドキしながら新しい場所へ出かけたりしています。

では、あらかた発見ができたと思ったら、もうチャートを見ても意味がないのか、新しい発見はないのか、というとそうでもないと思っています。

ライフチャートは自分の物語を紡ぐ手がかり

自分とは自分が紡ぐ物語である

これは、ナラティブセラピーで言われている考え方です。ナラティブセラピーとは、「社会の様々な事象は人々の頭の中で作り上げられたものである」とする社会構成主義から生まれた心理的療法です。つまり、絶対的な事実などなく、人がどう認知するかによって事実は変わるよ、ということ。

自分の人生も、自分がどう解釈するかで同じ出来事でも意味づけは変わる。そして、自分は常に変わっていくもの。チャートを読む時が違えば、感じ方が変わるものです。

ライフストーリーを聞いてもらう、という癒し

たとえ、「何か発見できた」という手ごたえがなくても、まず自分で自分の人生を味わってあげる。そのことが大事なのだと自由七科では考えています。

そして、できれば自分の物語を誰かに聞いてもらうこと。そこでも何か具体的なフィードバックがなくてもいい。ただ、聞いてもらう。そのときの気持ちをまず大事にしてほしいのです。

それで何が得られるのか。「チャートを書いて、話も聞いてもらったけれど、それで?」となるかもしれません。でも、そのワークをやる前の自分とやった後の自分には何か違いがあるはず。

その違いに着目することがまた、新しい物語を紡ぐことに繋がるように思います。

さて、もうすぐ年末。今年の振り返りをする人も多いのでは?ライフチャートをつくるのは大変、という人は、今年1年のチャートだけでも作ってみてはいかがでしょうか。

今年1年頑張った自分を愛でて、良い年をお迎えください。

▼Polarisでは下記のようなセミナーも開催しています。ジョハリの窓についてはこちらに詳しく書かれていますよ。


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