歩んできたもの
何をしても止まらない
何をしても届かない
私の腕は伸ばされたまま
私の腕は伸びたまま
努力をしても叶えられぬものだらけで
頑張っても何者にもなれぬままで
私は見上げることを止めた
私は俯いたまま進んだ
日の光は鮮烈過ぎて
月の光は優し過ぎて
薄闇は心地好く
薄光は心地悪く
私を戸惑わせる
私を炙り出す
笑顔などどう浮かべれば良いのか忘れた私は
当然、あいそ笑いなど出来ず
疲れたような無表情だけが顔に溢れた私は
自然と心を蝕んでいった
それしか出来なかった
それしか術がなかった
ただそれだけのこと
ただそれだけのこと
それしか選べなかっただけのこと
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