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(基本解説002)国王も皆んなの言うことを聞かないといけない、それで憲法が生まれた

(政治や法律の基本解説)
(2分で読める)



憲法ってなに?

それは「その国の権力者が
守らなくてはならないもの」です



憲法があることで国が存在し
そして国の形を決めます

そう、国の未来をデザインするのが
政治や憲法なのです




憲法は法律の頂点にあるもの

 政治とは、みんなが生活しやすいようにルールを決めることでした。憲法とは、そのルールの頂点にあるもので、国の最高法規と言われます。それは法律やその他のルールが憲法に違反するときは、そのルールに効力がないということです。

なんのために憲法はあるのか

 ル法  律ルは国民一人ひとりが守るべきものですが、法律の頂点にある憲法は「その国の権力者が守らなくてはならないもの」なのです。国家(政府)権力を制限して、国民の人権など自由と権利を保障するものです。

なぜ憲法というものができたのか

 それは国王の力を制限するために生まれたのです。17世紀のイギリスでは、国王と議会が幾度も対立していました。国王が勝手に増税をしたり、すきかってな政治をして国民を苦しめていました。困った議会は、なんとか国王の力を抑えようとルール権利章典けんりしょうてんをつくったのです。これがいわゆる憲法になっていきます。

フランスには国王がいない

 フランスの国民は、自分の国の王様が贅沢をしたり、勝手に増税したりと我慢が出来なくなっていました。そんな国王の権利を奪おうとしましたができませんでした。それでついにギロチンで国王の首をねてしまったのです。そう、フランス革命ですね。それでいまのフランスには国王がいないのです。いまになって国王を殺したことを後悔しているようです。


*イギリス権利章典
1689年12月,名誉革命のあとイギリス議会が定めた法律です。清教徒革命のあとふたたび専制政治が復活したのでジェームズ2世を追放し、オランダから新しい国王を迎えます。新国王になったウィリアム3世は権利章典を認め、長年の国王と議会の対立を議会の勝利で終わらせました。王は「君臨するが統治しない」という、イギリス立憲政治の基礎を固めたのです。具体的には課税や法制定には議会の承認が必要であると決めました。

*マグナ・カルタまたは大憲章
( Magna Carta / Great Charter of the Liberties  直訳では「自由の大憲章」)
イギリス(連合王国)のイングランド王国においてジョン王の時代に制定された憲章です。イングランド国王の権限を制限したことで憲法史の草分けとなりました。また世界に先駆け敵性資産の保護を成文化したのです。成立から800年が経過した21世紀の現在でも現行法となっています。



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