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バイバイ2019。

これを書いているのは2019/12/31/0:21。つまり、あと23:39で2019とはバイバイだ。普段日付とか年なんて気したことは無かったけど、こういう書き方をすると2019年が急にもう絶対に会えないくらい遠くに行ってしまう友達みたいに思えてくる。逆に、今の時代もう絶対に会えない距離なんてほぼないから、時間の不可逆性を強く感じる、という言い方もできる。

先程久しぶりの友人と今年のカラオケ納めと飲み納めをしてきた。そこで今年の振り返りみたいなことを、年に似合わずやってカッコつけてたので、せっかくだから残しておこうと思った。

記録を遡ったら、片割れが「文学フリマ一緒にやらん?」って言ってくれたのが、2018/10/10だった。今だから言えるけど、たしかに小説は好きで色々読んでたけど、文書を書いたり、それで人と話ができるかって言われるとそこまでではなく。だから、ちょっと不安なところもあったけど、ラインの返答を見る感じ、二つ返事でやりたいと言ってるから、多分当時の俺はやりたかったんだろう。

そこから、文書を書く、本を作る、売るための工夫をする、広報をする、などなど、たくさん初めてのことをやった。まぁもちろん、片割れの方の力を借りることも多々あったが、自分が出来ることは手伝おうと思っていたので。デザインとか、本の装丁とかは、かっこいいのを作ろうと思って、やった。

初めてフリマに出店者で参加(そういえばフリマというもの自体初めてかもしれない)し、自分や自分達の作品を売った。通り過ぎてく人、目は止めてくれる人、いっぱい話すけど買っていかない人、表紙だけ見て買ってくれる人、悩んだ末に買わない人、戻ってきてやっぱ買いますって買ってくれる人。色んな人がいて、そんな人達と挨拶したり、話したり、関わりが持てるのが、純粋に楽しかった。

18冊。確か、18冊売れた。記憶が正しければ。なんかコミケとかでは初参加なら10冊売れれば全然いい方みたいなのを聞いてたから、個人的な目標は10冊だった。でも、実際5冊くらいかな、と思ってた。もちろんコミケとは箱のサイズや参加者の数とかも全然違うのはあると思うけど、それだけにこの売れた冊数は、(一般的にどうなのかはともかく)とっても嬉しかった。めちゃくちゃに、嬉しかった。

たとえば、普段美大で制作をしてる僕にとって、ものを作った見返りとして貰えるのは、先生からのちょっと偉そうな講評とか、友人の気を利かせたフォローとか、達成感と同時に感じる虚無とか、そんなもんだ。美大という選択をしたなら、ある程度仕方ないのかもとも思うけど。でも、あえて言ってしまえば、そんなクソみたいなものより、遥かに嬉しかった、楽しかった時間が、そこにあった。

そこから瀬戸内アートブックフェアまでの間にも、もちろん個人的には色々あったけど、ポルカロープの名前で書くことでもないので省略。そして、瀬戸内でも、本を作って、絵を売って、買ってくれる、読んでくれる人がいた。

そんなこんなで、2019は、僕にとってはすごく、楽しかった。大学に入って、新しい環境の中で、自分に何が出来るか、何をすべきか、どうすればいいのか、とても悩んでいたけど、2年になった2019は、片割れをはじめとする友人達が様々な舞台に連れていってくれて、私に色んなチャンスをくれた。何よりそれが嬉しく、楽しく、心地よかった。

2020、どんな年にしたいかと言われると、そんなに想像出来ていないのが正直なところではある。でも、友人達が僕にしてくれたように、誰かをステージにたたせられる人になりたいなと、これを書いていて考えた。

バイバイ2019。いい年だった。また会いたいな。


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