思いつきは一度踏みつぶしてみて感触を探る。


ここで書いていた

「上」が入ってるサビアンを集めたくなってきた、ってういう思いつき。そのままにしておくと、なんだか足元でもぞもぞしていて気持ち悪いんですよ。一度踏みつぶしておいたほうがいいでしょう。


サビアンの原文は英語だから、英文のほうで探したほうがいいのでしょうが、ちょっとめんどくさいので、日本語訳のほうを使わせてもらいます。松村先生のページにあるこの訳文です。

どなたが訳してくれたのかわかりませんが、いつも使わせていただいて、ほんとありがとうございます!

このページを開いて、ブラウザで検索をする、という単純方法でやってみよう。



「上」で検索すると12個のサビアンシンボルが該当しました

♈1: A woman rises out of water, a seal rises and embraces her. [女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く]
♈21: A pugilist enters the ring. [リングに上がる拳闘士]
♉22: White dove over troubled waters. [荒れた水の上を飛ぶ白い鳩]
♊24: Children skating on ice. [氷の上でスケートをする子供]
♋2: A man suspended over a vast level place. [広く平らな場所の上につるされた男]
♋26: Contentment and happiness in luxury, people reading on davenports. [豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をする人々]
♎27: An airplane hovering overhead. [頭上を飛んでいる飛行機]
♏3: A house-raising. [棟上げ式]
♒12: People on stairs graduated upward. [上へと順に並ぶ階段の上の人々]
♒15: Two lovebirds sitting on a fence. [フェンスの上にとまっている2羽のラブバード]
♓7: A cross lying on rocks. [岩の上に横たわっている十字架]
♓10: An aviator in the clouds. [雲の上の飛行家]


♈1: A woman rises out of water, a seal rises and embraces her. [女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く]

 ひとつのサビアンの中に「上」が2つも入ってます。
 英語の「rise」が、日本語で「上がり」となって、水の外へとriseする。つまり水が下で、水より上に上がったということです。でも陸に上がったとは書いていないわけで、「水から上がり出た」ということしかわからない。
 どこかに上がり出たんだけども、そこがどこなのか? っていうのは ♈1の初っ端だもの、わかるはずがないんですよ。でもね、水を下にはしたってことだ。riseしたんだから。
 この女性やアザラシが上がったと感じていたのか? あるいは、このシンボルを言語化したエルシーさんが、水から出るなら「rise」という動詞がいいと思ったのか? (水から降りる方向で出る、とはしなかった)


♈21: A pugilist enters the ring. [リングに上がる拳闘士]

 英語だと「enter」なんですよね。リングに入るパグリスト。でも日本語だとリングに上がるって表現でOKな感じです。ボクシングのリングは台の上に組まれるからでしょうか。
 でもローマのコロッセオみたいなのだと、すり鉢状の底のところで競技をしていたような。囲まれた輪っかの中に入れられる。「まな板の上の鯉」みたいな、そういう感じなのかな。そこに上げられたらもう逃げられない、鯉は包丁でさばかれるべし。拳闘士は殴り合いをするべし。
 なにかのルールの中に突入するような、上がって広がるというよりは、狭いほうへと落ちていくような、私にはそんな感じもするのです。♈21~24のところは、螺旋の竜巻が下へ下へと向かってぐいぐいと押し込んでいくような、押し込まれていくような、そんな感じがするんですよ。


♉22: White dove over troubled waters. [荒れた水の上を飛ぶ白い鳩]

 英語だと飛ぶとは書いてなくて、トラブっている水を over する白い鳩です。

https://ejje.weblio.jp/content/over

 こんな説明を見つけましたが、Ⅰ上を越えて、Ⅱ真上に、Ⅲ全体を覆う、Ⅳ越えた向こうに。
 なら、鳩は4パターンあるよ、って考えてもおもしろそうです。一番の予想外は、荒れた水の上全体を覆う鳩がいるかもしれない!ということ。中が荒れていても、覆っちゃえばわからない。
 そうするとやっぱり ♐2: The ocean covered with whitecaps. [白い波の帽子に覆われた大洋] を思い出しますが、覆われた海と、覆った鳩なのか? なんか白いものが覆うのか?


♊24: Children skating on ice. [氷の上でスケートをする子供]

 氷の上、on ice。この氷は詰まっていて、その下は全部氷なのか? それとも氷は境界で、氷の上と、氷と、氷の下があるのか?
 まあ、私としては境界って考えたほうが楽しくて、だったら氷の下で何かをしている誰かたちがいるわけだよ。


♋2: A man suspended over a vast level place. [広く平らな場所の上につるされた男]

 おお、これもoverか。でもそんな広大でまっ平な場所の全体を、a man が覆うってのはちょっと想像しにくいから、やっぱ普通に果てのない地平の面の上に、だれか吊り下げられてるよって感じかな。
 どうやって吊るしてるのか問題。というのもありますが、それはさておき、
 何かで足の方を固定できたとしても、重力みたいな引っ張る力が無いと、頭を下にして垂れ下がらないですよね。それってやっぱり地球かな?って思いましたが、♋1では、 A furled and unfurled flag displayed from a vessel. [船に掲示される巻かれ広げられる旗] とありましたから、その旗を広げた面、その旗が作った基準面って考えてみてもよさそうですし、そっちのほうが面白そうです。だって地球っていうとちょっと限定的な印象を持っちゃいます(まあ 別地球 とか言い出せばヴァリエーション出てきますけどね)。旗ならそれぞれの階層レベルの中で、コレとアレを区別するための旗がありますよ、みたいな感じに思えます。船の種類、系統ですね。それが作る広大な基準面を、吊るされながら感じたまえ、ということで、髪の毛センサーで感じるわけですよ。


♋26: Contentment and happiness in luxury, people reading on davenports. [豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をする人々]

 ダペンポートの机で読書します、机の上に本を置いて読んでいるってことでしょう。
 寝っ転がっては読まないんだなー。私なら寝っ転がって本を読んで、そのまま寝ちゃうってのに満足と幸せを感じるんですけどね。それは一人のときにやる贅沢かな。
 ここでは people で、それにかに座ですから、集団全員でちゃんと満足と幸せを感じたい。そうするとある程度整った場所で、皆で確認しあいながら並んで読書するのがいいのかもしれない。歴史ある重厚な図書館とか、雰囲気あってよさそうです。♋2では一人で吊るされてたのが、よくここまでたどり着きましたねえ、っても思ってしまうわ。


これで半分の6個。
思ってたよりいろいろ書いてしまって、思ってたよりも時間がかかりますねー。まあつまり、思ってたより楽しくて、私としては感触がいいわけです。

そんなことやっても意味あるの? 無駄なんじゃないの? という声が頭の中に聞こえてこないわけじゃない。ただ言葉遊びしてるだけなんじゃないの? とかね。

でも、私は楽しいんだし、それでいいじゃないか、と思うことにする。遊んでナンボの人生ですよ、キリギリス🦗 スアロキン🐬でもいいですよ。

疲れてきたから、またあとで。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?