pomsii (新保奈穂美)

都市型農園(コミュニティガーデン、クラインガルテン、市民農園など)の研究者です。専門は…

pomsii (新保奈穂美)

都市型農園(コミュニティガーデン、クラインガルテン、市民農園など)の研究者です。専門は都市緑地計画。 社会課題に対応した緑空間やその土地ならではの生き方を紹介します。 研究室サイト https://sites.google.com/view/hanamachi-shimpo/

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2022年9月発売! 拙著「まちを変える都市型農園 コミュニティを育む空き地活用」

2022年9月上旬、拙著「まちを変える都市型農園 コミュニティを育む空き地活用」が学芸出版社より発売されます! 詳細・ウェブ書店へのリンクはこちら https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761528218/ 国内外のさまざまな都市型農園の事例と、これからコミュニティガーデンに関わりたい実践者向けのアドバイスを載せています。私以外にも国内外で農に関わる調査をしている仲間の寄稿や、インタビューを受けて下さった方々の言葉

    • シンガポールのアーバンガーデニング事情

      2023年11月にシンガポールで国立公園局(National Parks Board: NParks)が推し進める都市園芸プログラムの調査にいってきました! 公式にネットにある情報以外のことは書くには許可がいるそうなので、簡単になりますが主に写真で状況をご紹介したいと思います。 淡路島と同じ面積に広がる大都市シンガポールですが、1960年代の建国以来のガーデンシティ(Garden City)コンセプト、そして2000年代からのシティ・イン・ア・ガーデン(City in a

      • 再生

        Exploring community gardening in Japan, especially in crisis

        メルボルンのスウィンバーン工科大学のJonathan Kingsley先生のYouTubeチャンネル「Talking health benefits of gardening with Dr Yotti」にお招きいただきました! 神戸市の灘中央市場のなかにある、空き地を使った「いちばたけ」を防災・減災のための文脈から紹介しています。 ・避難や延焼防止のために密集市街地に空き地を確保する重要性 ・多世代コミュニティを強くし、危機のときの対応に備える重要性 などについて述べました。 ※英語です

        • 都市農地シンポジウム開催します!

          私の所属する日本都市計画学会 関西支部の企画で、1月22日(土)PM、「都市農地とこれからのまちづくりを考える」シンポジウムを開きます。都市計画学会関西支部の主催ですが、オンラインですので全国各地からのご参加大歓迎です! 申込先→https://kansaikikaku20220122.peatix.com 登壇者は ・師匠の横張先生 ・最近多方面でお世話になっている国交省酒井様 ・まだお会いできていないもののずっと存じ上げている府大の加我先生 ・神戸市で日頃お世話になっ

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        2022年9月発売! 拙著「まちを変える都市型農園 コミュニティを育む空き地活用」

          ベルリンの空き地活用型コミュニティガーデン

          大変ご無沙汰の投稿です。 全然海外にはいけないので、あたためていた事例を投稿します。 ベルリンには再開発で使える空き地が多いからか、あるいはクリエイティブなアーティスト気質の人が多いからか、ドイツ諸都市のなかでも桁違いのコミュニティガーデンがあります。 2021年7月25日付けでガーデン中間支援組織であるanstiftungのガーデン検索サイトで調べたところ、ベルリン市(州)内に107件あります。 有名な事例のひとつにはプリンツェシンネンガルテン(Prinzessinn

          ベルリンの空き地活用型コミュニティガーデン

          明治の開国は市民農園も生み出した―ドイツのクラインガルテンとの関係

          洋服、レンガ、牛肉――江戸時代の長い鎖国のあと、日本は開国し、欧米のさまざまな文化や技術を取り入れたことはよく知られています。しかし、いま身近に何気なくある市民農園まで、実はそのときに生まれたものであったことは、意外と知られていないのではないかと思います。 ↑市民農園の一例。住宅地内にある農地を使った貸農園 明治の文明開化を経て都市計画も欧米に習い始め、大正に入った1920年ごろにドイツのクラインガルテン(Kleingarten)が日本の造園技術者や研究者によって盛んに紹

          明治の開国は市民農園も生み出した―ドイツのクラインガルテンとの関係

          農園が日本を土地問題から救う?(2/2 都市農地編)

          ※前回記事で、デトロイトについて当初「劇的な復活を」と書いていたのですが、そこまでまだ復活していない・農園が直結しているわけではないというご指摘をいただきましたので、前回記事を少し修正いたしました。初回記事は気持ちがはやって、少し勢い余って書いてしまいましたが、客観的にを心掛け、落ち着いて書いていこうと思います。 今回は都市農地の可能性について書いてみたいと思います。 2020年代は、農が織り成す素敵なまちへの転換点になるかもしれません。 日本の都市部、たとえば首都圏では

          農園が日本を土地問題から救う?(2/2 都市農地編)

          農園が日本を土地問題から救う?(1/2 空き地編)

          これまで少しずつ世界の都市型農園を紹介してきました。 写真ばかりでその背景を全く述べておりませんでしたが、なぜわざわざ調査・紹介するのでしょうか? それは単に綺麗だな、素敵な取り組みだな、という隣の芝生を眺めるためではありません。 大きな理由のひとつが、いま日本が抱える重大な土地管理問題。 ・ひとつは住宅地に増える空き地をどうするのかということ ・もうひとつは2022年に住宅市場に解放されるであろう「生産緑地」と呼ばれる農地をどうするのかということ です。 まず

          農園が日本を土地問題から救う?(1/2 空き地編)

          マドリード(スペイン)のコミュニティガーデン

          一箇所だけですが、国際会議のエクスカーション(見学会)で行ってきました。 歴史的にはクラインガルテンやアロットメントガーデンのような都市型農園のなかったスペインにも、2000年代あたりからその波はきています。 お花もありますが、どちらかというと野菜やハーブ中心です。 遠くから見るとこんな空き地みたいなところにあります。 2020年オリンピックにマドリードが選ばれていたら、ここも用地になっていたとかなんとか… 歴史的にはかつてローマ人もここで穀物を作っていたそう。 ガーデ

          マドリード(スペイン)のコミュニティガーデン

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          ジュネーブ(スイス)のジャルダン・ファミリオー

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          ミュンヘンのコミュニティガーデン(ワイルド系)

          ミュンヘンのコミュニティガーデン(ワイルド系)

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          ミュンヘン(ドイツ)のクラウトガルテン

          ミュンヘン(ドイツ)のクラウトガルテン

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          リガ(ラトビア)のアロットメントガーデン(現地語の名前がわからない)

          リガ(ラトビア)のアロットメントガーデン(現地語の名前がわからない)

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          ハノーファー(ドイツ)の多文化共生ガーデン

          ハノーファー(ドイツ)の多文化共生ガーデン

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          ウィーン(オーストリア)の市営団地のコミュニティガーデン

          ウィーン(オーストリア)の市営団地のコミュニティガーデン

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          クライストチャーチ(ニュージーランド)のコミュニティガーデン

          クライストチャーチ(ニュージーランド)のコミュニティガーデン

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