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深夜1時 目をひらく。そして同人誌を買う。

翌日への不安で寝付けない深夜1時。
久しぶりに検索したとらのあな。
買った1万円分の同人誌。

―――届いた時、きっと私は泣くだろう。

わたくしごとですが、現在、二次元からは足を洗っておりまして。メインジャンルが一次元増えたので、興味がそれたという意味でごす。

それから3年。
とあるCPとの出会いが、”とらのあな”へと再び引き擦り込んだ。


最近、寝付きが悪かったり、深夜に目が覚めて数時間眠れないなど、満足のいく睡眠がとれない毎日を過ごしている。新しい職務内容への実力が伴っておらず、自己嫌悪で精神をすり減らす日々へのストレスだろう。翌日が来るのが怖いのだ。

そんな中沸く、偶然出会ったCP同人誌への購入意欲。そして邂逅から3日後の夜中、「そうだ、同人誌を買おう」と、息をするようにとらのあなを開く。

数年ぶりに感じた高揚感は、簡単に私を夢の世界へと誘った。


同人誌というと、BLのイメージが強いのだが(最近二次元からは離れているのでいにしえの知識かもしれない)、私が購入するのはBLではなく二次創作NLの同人誌。

◎どうでもよいオレ豆知識
生粋のNL厨。
二次創作BLには触れたくないのだが、読まなければならない機会があれば版権BL(商業BL?)なら読める。

大学生の時、なぜか「純情ロマンチカ」の1巻をプレゼントでもらったことがある。読んだが、1巻からすげ~~~~~濃厚でして。いやほんま。TLも読んだことないNL畑出身の某、「いいんですか?」と野田洋次郎になってしまった。それくらい「これって、いいんですか?」って内容であった。大人になったら(その時すでに成人してたが)こんな恋の始まりもあるんだなぁ.と思ってたワイ、一周回って「好きになってからキスしたい」みたいな漫画を求めるようになる。そんなこんなで1回読んだきり開いてないのだが、捨てられないし、売れないし。多分まだ実家で保管してる。

そんな流れで初めてBLに触れたものだから気が緩んでしまい(?)、帯にくそかわポメラニアンが描かれているBL漫画を自分のお金で購入したことがある。キヅナツキ先生の「ギヴン」という作品なのだが、そのポメは、たった1コマにクソバカ小さく描かれていただけで出番終了した。しかもおそらくトーン素材のようで、その後それポメを様々な漫画や創作物で目にするたびに「ギヴン」を思い出す。わたしのBL購入デビューはほろ苦い思い出がある。


同人誌(主にNLCP)はこれまでに何度か購入したことがあり、とらのあなパイセンにお世話になったことも。と言っても、一般人よりかは多く漫画を読む程度のオタクだから、どうしても欲しいものを数回買った程度。冊数的には5~10冊程。まあ持ってるほうか。AAAと邂逅後は、支部を見ることも一切なくなり、二次元から離れていった。

一つ、同人誌を巡った怖い話がある。

実家を出て一人暮らしをしているのだが、数年前、きょうだいから突然こんな連絡が。

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(なにそれ>
(私のちゃうわ>

よくわからない資料が混ざってた上に、なんだよ薄い本って、ふんわりしてんな、んなもん知るかよ。と思いながら返信。

(ぁ~~>

ここで完璧に状況を把握した。
薄い本って、つまり薄い本じゃね~~~か!!!!

今となっては知る由もないのだが、きょうだいがどういう意味で薄い本と言ったのか。私…気になります!

弁明しておきたいのだが、見つかった(隠してなかったけど)同人誌。決してNLでもBLでもましてやR18でもないド健全な二次創作日常同人誌。健全と二次創作を同じ土台に立たせるのもおかしい話だが。内容は、とある高校排球部の主将たちがそれぞれの学校の中でチェンジしてみたらみたいなもの。高校生たちが普通にわちゃわちゃしているだけであって全然恥ずかしいことないっていうか見つかっても問題なかったし可愛いの見てんだな(鼻ゴシ)くらいに思ってほしかったのにわざわざ中身見て確認してみなよなどと当方から言えることもなくもしかしたらエッチなもん見てんじゃん?みたいな感じで思われるかもしれないと思ったら無駄にテンパってしまい逆にやましさがあるような返信をしていたことを数年ぶりに確認してちょっと頭抱えたよね別に焦ってねぇけど(ノンブレス早口)


時は流れ、三次元界隈に身を置く中、来る2021年10月10日(日)。急に、突然、前触れもなく、とあるCPにドはまりする。

わずか数日前のことなのに何故そこに辿り着いたのか全く覚えていない。なぜか支部を開き、なぜかそのCPの作品を読み、気づけば1日が終わるほど一気に魅力に取りつかれた。

その名も、名●偵コ●ンの××××!!!!!!
※なんとなく伏字しといた。

――懺悔します。
わたくし、名●偵コ●ンくん、原作ほぼ未読です…。

――懺悔します。
わたくし、支部で得た知識のみで××××を好きになりました…。

大筋は把握しているし、何作か映画は見たことがある。原作はきちんと終えていない(単発で数巻読んだことはある)。何が懸念かと言うと、××××に関しては、原作で出会えていない。

原作の二人を全く知らず、二次創作から入ったら痛い目見るってのは鬼●の刃で学んだのに、また同じ轍を踏もうとしている。(どうでもいいが、鬼●の刃ってアイデンティティ100%丸出しやん。身バレもいいとこ。隠す気ない。もはやさらけ出しとる。)

はい、宇宙一の土下座します。(ゆっこたんが)

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安心してください。ちゃんと原作全部読みます。行動力が伴うオタクなので。ただ脳内では「99巻の壁」って架空番組が始まってて途方もなさにビビッてはいる。


疲れた体に染みる××××。こんなんなんぼあってもいいですからね。

しかし現実はうまくいかず。支部でサムネが気になった××××作品はたった2日で全て漁り終わってしまった。実際なんぼもあらへんのですわ。(大号泣)

3日目からはブックマークした作品を繰り返し読む。同人誌のお品書きには興味がないのでスルーしてきたが、今やお品書きの数ページでさえ欲する始末。界隈自体はでかいので(CPの規模は知らん)結構あるんだよなぁ…。そしてムクムクと沸く、”同人誌”への購入意欲。

しかしここにも弊害が。欲しい××××同人誌ほぼ完売しとる~~~~~~~~~~?!?!?!?!?!(大頭抱人生おおあたまかかえじんせい

多分、ハマるのが遅すぎた。心の中の円堂守が「お前はいつもおせぇんだよ!」って満面の笑みで声かけてくる。お前はいつもうるせ~~んだよ。

諦めきれず何度販売ページをリロードしても「再販希望」ボタンしか押せない。「再販希望」ボタンなんざ推したくねぇんだよなこちとら。心の中の野比のび太が「何回見ても再販か」って嘆いてくる。うるせ~うるせ~うるせ~~~よ。

この世で一番目につらい言葉「落選」
この世で二番目につらい言葉「完売」

まさか今になって同人誌の儚さを知ることになるとは。
しんどい毎日に見出した光でさえ私に絶望を与えてくる。

原作未読なのに同人誌に手を出すのは早いってことかい?と思うことで同人誌購入を泣く泣く断念。ピクシブパイセンのまだ見ぬ××××発掘に時間を捧げることに。

~6時間後~

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めっちゃ買っとる。

深夜1時、布団の中でもそもそと支部を漁っていたら「再録本」なるものがあるのを知る。

なんぞそれ…?(無知)もしかして…完売の同人誌、1冊にまとめてたりする…?


………まとまってるじゃね~~~~か!!!!まとまってるじゃね~~~か!!全部まとまってるじゃねぇか!!!!こりゃどえらいもんを採掘してしまった。もしかして…他の作家さんも…?………あるじゃね~~~~か!!!!あるじゃねぇか再録本!!!!どうせなら気になったやつまとめて買っちゃえ。

めっちゃ買っちゃった~~~~~~~!!

購入後の達成感と幸福感。それと共に、生きる楽しみをつくれたという安堵感。

死にたくはないけど、死ねたら安心して眠れるのか というぎりぎりの精神状態で生きていたものだから、生きた先に楽しみが待っている状態になれたことがほんとうにうれしくて。多分、同人誌が届いた時、ほっとして泣いてしまうんじゃないかと思った。

はやく購入した××××が読みたい。とらのあな早く発送してbotとしても稼働する中で、待ちに待った同人誌7冊が届いた。出会ってから同人誌を手にするまで約1週間。早いのに、長かった。

購入した作品を並べて、はじめに感じたのは緊張だった。

早く読みたい私と、恐れ多くてビニールをあけることすらできない私が脳内で戦っとる。

届いてから約6時間後の深夜1時。

ぺりぺりと、ビニールを優しく開きそっと読み始めた。


そして7冊全てを読み終わった深夜4時。私が××××に出会ったのは運命なんだったと、この作家さんのこの作品を購入できたのは奇跡だったんだと。そう感じ、さめざめと泣いた。この幸せに辿り着いた私はどれだけ運が良いのだろうか。

どれもこれも良すぎィ・・・・・・・・・。

交際0日婚とかスゲ~って思ってたけど、今なら分かる。生きる中で確立されてきた”好き”に出会えたんだとしたらのめりこむしかないよね。もしかして交際0日婚の人ってオタクが多いんじゃない?明確な好みを把握できているから確信できるのが早いっていう。私が大学生だったらこれを題材に市場調査して情報が足りませんってシステムにはじき出されて何の成果も得られませんでした…っ!!!!って泣きながら自分に心臓を捧げたい。私は何を言っていますか?つまり、××××に支えられて生きていく覚悟ができたっちゅうこと。


現在は翌日の午前。極力開き癖をつけたくなくて踏ん張りながら読んだものだから右腕が筋肉痛である。嬉しい痛みだ。

読了後、楽しみがなくなることが不安だったが、それが杞憂だと思うほど、繰り返して読みたい作品ばかりだった。



たった3日が7日に感じられるくらい、途方もない1週間を過ごしていた私に、××××は生きる楽しみをくれた。プロアマ関係なく、素晴らしい作品を生み出す作者様たちには頭あがりません。

ほんと、ほんとありがと~~~~!!!!

この経験をもとに、今後も××××同人誌漁っていきたい所存。

その前に原作だ。雨がやんだら本屋かTSUTAYAにでも行こうかしら。


📚素敵サムネお借りしました📚
私ド近眼なので物理的にも食い入るように見てしまうんだよな~!

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