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ウダブノでの油絵製作


ジョージアは首都トビリシ
俺は日本人ラッパーTAKUMIに出会った
やつの存在は大学時代から知っていた
しかし会うのはこれが最初
トビリシの中心地で待ち合わせして
「よっ、はじめまして。」


俺の名前もTAKUMI
同じ年に生まれた生粋の純ジャパ同士
そいつらが、トビリシで出会った


やつは東京の下町で育った
俺は兵庫のベッドタウンで育った
そいつらの人生がここトビリシで交差した


やつと過ごした計1週間ほどの時間は
なかなかにクールだったと思う
知らんけど
本来出会うことのないであろう種類の人間が
なぜかトビリシという魅惑の街で出会い
そして長〜く語り合った
良き時間だ


やつと数日過ごしてから
俺はウダブノへと旅立った
俺はデカい街が好きじゃなかった
トビリシの街は最高にクールなのだけど
それでも
街を行く人々の強い香水の香り
メトロの中の人々の目線
ホームレスを無視して歩き続けないと
やってられない
トビリシも、結局そんな街
だからトビリシから飛び出した

家畜の糞のにおいが香り
地平線が遥か彼方まで伸び
隣人が訳も分からず家庭菜園の野菜をくれる
そういう心の都
田舎へ
それがウダブノだった


トビリシを出る前
TAKUMIの家に居候していた時
彼の友人も呼んで深夜までワインを飲みまくってた
その時にジョージア人の友人がモニカ・ルインスキーの話をした
俺はここで上手に彼女の人生を記す自信がない
気になる人はグーグル先生を頼ってほしい
後日彼女のインタビュー記事を読んだ
そしてこんな言葉を見つけた


「侮辱が商品になり、恥が産業化しました。
批判的であればあるほど(ネット上で)クリックされ、
クリック数が多いほど利益を得る人がいます」

                           モニカ・ルインスキー


その時に「Culuture of Humiliation」というタイトルを思いついた
ウダブノに向かう前日に買っておいた700㎜角のキャンバス
ホステルに辿り着くと早速オイルパステルを握った
そうしてできた作品がこのパステル画である。


後日
ダブルTAKUMIで合同展示を企画した
その話はまた今度


Culture of Humiliation
Oil & oil pastel on canvas
S20 727×727mm
Aug. 2023
Udabno, Georgia

刺繍職人/アーティスト の Pom Zyquita です
インスタグラムでは刺繍作品や旅中に描いたパステル画を載せています!
是非見に来てね!


制作過程
制作過程

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