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トビリシの合同展示

Takumiとの出会い

ジョージアはオマロ
ロシア国境に近い人口80人の村
そこにあるアートレジデンスでの制作活動を終え
1ヶ月ぶりに首都トビリシへと戻ってきた
魅惑の街でクールにしぶとく生きる日本人ラッパーに会うため
彼の名はTakumi、俺と同じ名前で、同じ年
大学時代の共通の友人を通じて彼のことを知った
会うのは今回が初めてだった

俺も大学3年生の時に刺繍修行でフランスに渡り
2年間異国の地で1人生きていたから
彼がトビリシで表現者として生きていているのを知って
会って話がしたいと思ってた

市内で待ち合わせして彼の家に招待された
夜遅くまでお互いの表現の想いをダベった

俺が旅の途中に製作した刺繍やパステルの作品を見せながら
なんか色々話してた
2人とも酒がいい具合に入って来たとき
やつはスピーカーから流れてきたリズムに合わせて
日本語でラップしてきやがった
かなりイカしてた
フリースタイルってやつを見せつけられた

彼の家に少しばかり居候させてもらってるうちに
2人で何かしようということになった

Takumiの家がなかなかに洒落てたから
その自宅でホームパーティースタイルの展示会をしようということになった

彼はTシャツやポスターも描いたりしてたからそれを展示すると言う
俺は15枚程のパステル画を展示しようと思った
それでもまだお互い作品数が少ないから
1週間後の展示に向けてそれぞれ作品を作ろうということになった

そこで俺はウダブノへと移りキャンバスの油絵作品を完成させた

展示の1日前に帰宅して2人で展示会場を作った
なかなかいい感じの空間ができあがった
いや、実際は彼のそういうセンスに俺は乗っかっただけだったかも
いずれにせよ、いい感じで2人の世界観がミックスされてた

展示のタイトルは
「Home Sweet Art」
彼がつけた名前だった

彼の人望のおかげと
俺がアートレジデンスで出会った人が5人ほど来てくれて
2日間で40人ほど人が集まった

展示を終えた翌々日
俺は彼に別れを告げた
ウダブノに戻り
洞窟壁画にアタックするため



また会いましょう
楽しみにしておりやす



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