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耽美な生活

今回は久しぶりに書籍の紹介です。

エッセイなのでネタバレの基準が難しいですが、何も知らない状態で作品を楽しみたいとお考えの方は、作品名を確認後その先からは読むのをお控えください。


作品について

耽美生活百科 という、楠本 まきさんが描かれたエッセイをご存知でしょうか。

集英社のコーラスにて連載されていたエッセイで、2000年の7月に初版が発売されています。

「エッセイコミックス」と記載されていることもありますが、1ページ1ページがデザインページのようになっているので、「エッセイ」かもしれません。

楠本 まきさんの耽美な私生活の姿が50音順に紹介されており、amazonではこう紹介されていました。

- 螺旋状に続く楠木マキズム入門の書であり、耽美主義者の、耽美主義者による、耽美主義者のための特別仕様の一冊です。
引用⇒ amazon


読んでいる最中

実はこちらの耽美生活百科、まだ読み終えていません。
というのも、1ページ1ページの文字や装飾の密度が高いのです。

足早に読み去ってはもったいないな」と思いじっくり読んでいますが、50音順に紹介されている項目の今は「そ」のあたり。まだ1/4ほどしか読めていないことに気づき、驚いています。

読む前から「なんとなく自分と趣向が似ているのではないか」と思う人が手に取る本なのではないかと思いますが、それにしてもやはりシド・ヴィシャスの存在は欠かせませんね。

私も中学生の頃に「シド・ヴィシャスと付き合いたい」という謎の理想を掲げ過ごしていたのですが、そういうことがあったということを 特殊枠 に話したところ、Vivienne Westwoodのアーマーリングをプレゼントしてくれたため、シド・ヴィシャスへの憧れは弱まっていました。

ただ最近になりこちらの書物でお話されていたり、聴きはじめたお気に入りの音楽アーティストがシドのベルトらしきものを着用しているのを見たもので、またシド・ヴィシャスへの愛が再燃しそうで困っています。

自分語りが始まりましたが、そんな風に共感できる内容も多く、私としては非常にお気に入りの1冊になりそうです。

現時点ではドレスを着てお茶会をするようなシーンは出てきていませんが(そもそもそのようなシーンは私の思い込みでしかなく出てこないものなのかもしれませんが)これが好きで、あれがよかったという内容がひたすら綴られているだけであるにも関わらず、耽美主義者にはしっくりきてしまう幸福な内容が詰まっています。


ところでこちらの本、入手しづらいのが難点です。
今はもう廃盤になっているのか、ネットでもオークションやフリマサイトを常に見張っていなければなりません。
amazonで入手できるようになったとしても、5,000円近くはしています。

読んでハマッたファンが手放さないのだと思います。






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