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2023年4月第3週の振返り(ニッケ1Q決算・バフェットインタビューまとめ)

4月10日(月)から4月14日(金)までに買い増しした銘柄と株数は以下の通りです。

【主力候補】
・三菱UFJ×100
・東京海上×3
【準主力候補】
・BTI×2株
・三菱HCC×4株
【その他】
・全国保証×3株
・ニッケ×2株

いよいよ決算シーズンが近づいてまいりました。今週は早速私の保有株のニッケ(日本毛織)の1Q決算発表でしたので、簡単に振返っておきます。

〇ニッケ1Q決算

【決算概要】

①1Q経常利益は前年同期比23.3%減の20.3億円
②通期計画の114億円に対する進捗率は17.8%
③業績予想・配当予想に変更なし

【コメント】

ニッケは4つの事業(衣料繊維・産業機材・人とみらい開発・生活流通)を展開していますが、今回の1Qではそのうち3つの事業で苦戦。

①衣料繊維事業(✖)
売上高 59億7500万円(前年同期比4.3%減)
営業利益 3億5600万円(前年同期比27.5%減)
苦戦の要因 円安による羊毛原料コストの上昇やエネルギー費の高騰など
②産業機材事業(✖)
売上高 54億2200万円(前年同期比0.2%増)
営業利益 5800万(前年同期比76.4%減)
苦戦の要因 自動車関連分野では半導体不足や部材調達問題などの影響、OA向け資材は顧客の在庫調整の影響
③人とみらい開発事業(〇)
売上高 82億7700万円(前年同期比2.3%増)
営業利益 15億5600万円(前年同期比3.3%増)
④生活流通事業(✖)
売上高 49億6700万円(前年同期比0.3%減)
営業利益 3億1000万円(前年同期比39.3%減)
苦戦の要因 原材料費高騰による仕入れ価格の上昇など

急激な円安や原材料費高騰といった昨年から多くの企業決算でよく目にする事象に悩まされています。とはいえ、同社は40年以上非減配ですし、配当性向にも余裕があり、配当という観点ではさほど心配しておりません。安くなれば買い増ししていきます。


さて、今週はウォーレン・バフェット氏が来日(二度目)ということで各種メディアでそのインタビュー記事が掲載されていました。以下に、日経新聞の単独インタビュー(一部朝日新聞)を備忘録として記しておきます。

〇バフェット日経新聞単独インタビュー

①来日の目的

・日本の商社 5 社と(福島に本社がある工具メーカーの)タンガロイの訪問。(商社の経営陣は)今まで私から書 簡を受け取ったことはあるが会ってはいない。直接会いに行き、私の口から伝えようと思った。
・書簡の中では、同じことを伝えている。我々は取締役会の同意なしには 9.9%を超えて買い増さない。そして売ることは考えていない。(商社株の保有は)米国外での最大のポジション、我々はとても満足している。
・来年や 3 年後に株式相場が上がるか下がるかは関係がない。ただ確信が持てるのは、20 年後や 50 年後に日本や米国がいまより大きくなっているということだ。

②投資以外での総合商社との連携について

・日本株で現状保有しているのは商社株だけだ。常に考えている会社は数社ある。問題は価格だ。もし商社の株価が 2 倍だったら我々は投資しなかっただろう。

③どのような企業を好むかについて

・まず第一に、私が理解できる会社だ。私はビジネスのことは理解できるが、現在や将来の競争環境のことは分 からない。コカ・コーラやアメリカン・エキスプレスのことは理解できる。5大商社のことも理解できる

④日本企業は極めて割安と思うがどうか・PBR1倍割れについて

・純資産の簿価は(投資を決める)要素の一つではあるが、取り立てて重要なわけではない。私はビジネスを見ていて、それがどうなるかをみようとしている。企業の簿価を正確につかむことはできない。財務のいい企業に投資するなら、純資産はさほど大事ではない

⑤日本企業への評価について

・かなりうまくやっている。100%出資している会社であれ、一部出資の会社であれ、経営に問題があると判断したらその会社は買わない。日本の5大商社に対しては経営者が良い判断をし、お金を使い果たすこともないとの印象 を持った。配当や自社株買いの為により多くの資金を生み出しているという事実を非常に高く評価している。

⑥シリコンバレーBANK破綻に端を発した金融危機について

・(金融恐慌が起きた)1907 年のような危機も事前に知ることはできなかった。重要なことは、良いビジネス、 適切な価格、良い経営に投資することだ。5大商社株についても株式市場や経済予測に左右されることなく、せ っせと 5 社それぞれを平等に買い続けてきた。(最大で)9.9%まで買い増すことになるだろう。

➆日本へのアドバイスについて

・今日が永遠に続くわけではないと理解することは投資家にとって非常に重要だ。10 年後、20 年後がどうなっているのかを真剣に考えることだ。

⑧総合商社について(朝日新聞単独インタビュー)

・各商社が配当を定期的に増やしてきたことなどが「期待を上回った」。
・商社は「規模が巨大で、事業が理解しやすく、実績もある」とし、傘下に多様なビジネスを持つことがバークシャーに似ているとも指摘。
「これから約100年、そして永遠に生き延びるだろう」

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