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一歩進んだベース選び?音が遅くて遠~い楽器にご用心。

■良い音のはずなのに抜けてこない?


音が速いの遅いの言っても、時速何kmで出るとかそういう話ではなし。

非常に曖昧だったり感覚的な話だと思うし、本来はどんな表現が的確なのか分からなくもあります。

しかし言葉で難しく説明せずとも、この感覚が分かっている人は意外と多いんじゃないかと思います。


例えば、空間系のエフェクターをかけすぎた音とか、加えて歪ませすぎて粒も何も分からなくなってるとか、間違いなく遠く感じるはず。

アンプシミュレーターなどで音を作り込んだはいいけど、全く抜けてこない、聴こえてこない、バンドじゃ使いものにならなかったなど、そんな経験をしてる人も少なくないんじゃないかと。

・良い音を作ったはずが全然役に立たない….

・バンドの中で浮いちゃったり存在感なかったり気持ち悪い…

・普通の楽器を普通に弾いてる奴の方が意外と良い音出してる….

悲しいけどこういう事ってよくあります。


「遅い音」「遠い音」なんて言うとよく分からない感じですが、人間の感覚的な面から考えれば、意外と分かりやすい話でもあるのかもしれません。

野外や大ホールなど、音が聞こえづらかったり変な風に感じたり、これはもう物理的にも分かりやすそうですし、誰だって認識できますよね。

音が遠いって聴こえづらい、聴覚の自然な判断、実はそんなに難しい話でもなさそうです。


だからこそ考えたいのは、そこを無視して失敗する楽器選び。

音の速さ】【距離感】

そこに対する感覚・・・・

これが何故だか、楽器選びにおいて意外と置き去りにされがちにも感じます。音色の心地よさに扱いやすさなど、そういった事ばかり気を取られていると落とし穴があると痛感してきました。


そして本来望んでないであろう、

【遠くて遅い楽器】

これに手を出してしまいがち。


勿論、「良い音だ!」っていうその印象を重視するのは当たり前。そもそも好みに合わない、全く良いと思えない音色、ピンと来ない楽器をどう気に入ればいいんだって話。

だからこそ、よくよく考えてみたい。

・本当にアンサンブルで使えるものなのか?

・ちゃんと聴こえるのか?しっかり抜けてくるのか?

・ベースとして実用的か?存在感があるか?

そこに意識が向かず悩み続けるのはなかなか辛い。


高価な買い物になるほど、優れた音色、素晴らしい音色を求めてしまうのはよく分かります。

一方、ちょっと違う観点や感覚から判断するのもおすすめ。

バンドの中で生き残る強力な楽器を探したいならこれはもう尚更の話。

根本的にボヤけてて鈍臭いなど、それだけ力みを生む原因にもなりますし、無理にパンチと音抜けを出そうとして、逆に音が潰れてしまう可能性もあります。

求めたい事、必須にしたい要素がごっちゃになってしまう、表面的な印象や音色の方にばかり気を取られてしまう、そうなると結構な確率で失敗するハメになるから恐ろしい。

と言うか実際、そうやって失敗し続けてきました。

ベース選びに迷走、100万円とか当然のように飛ばしました。

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